今週の注目レース

天皇賞(春)(GⅠ)

阪神競馬場 3200メートル(芝外→内)定量 4歳以上オープン

データ分析

今年は仁川で雌雄を決する伝統の長距離戦

天皇賞(春)はJRAの平地GⅠとしては最長距離の芝3200メートルで争われるが、2011年以降の10回中6回は1着馬と2着馬がタイム差なしという、ゴールまで目が離せない一戦が繰り広げられている。なお、今年は京都競馬場の整備工事により阪神競馬場で行われるため、過去10年の結果に加え阪神競馬場で行われる長距離重賞・阪神大賞典のデータも参考に傾向を探っていく。

相手選びは慎重に

過去10年の単勝人気別成績を見ると、1番人気は3着内率40.0%とやや頼りなく映るかもしれないが、直近の4年は全て連対を果たしている。2011年から2016年は2番人気または3番人気(2013年は両方)の馬が連対を果たしており、軸は上位人気馬から選ぶのが得策といえそうだ。ただ、10番人気以下の馬が5頭も3着以内に入っているように、伏兵が食い込む余地が十分にあることを念頭に置いて予想を組み立てるべきだろう。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3-1-0-6 30.0% 40.0% 40.0%
2番人気 4-0-2-4 40.0% 40.0% 60.0%
3番人気 0-4-1-5 0% 40.0% 50.0%
4番人気 1-1-2-6 10.0% 20.0% 40.0%
5番人気 0-0-1-9 0% 0% 10.0%
6番人気〜9番人気 1-2-2-35 2.5% 7.5% 12.5%
10番人気以下 1-2-2-73 1.3% 3.8% 6.4%

近年は前走別成績に変化あり

過去10年の前走別成績を見ていくと、阪神大賞典からの臨戦馬が出走馬の3割強を占めるため好走率こそ目立たないが、延べ10頭が3着以内に入っている。中でも阪神大賞典を勝って臨んだ馬は〔2・0・3・4〕(3着内率55.6%)と活躍が顕著で、天皇賞(春)が阪神競馬場で行われる今年は例年以上に注目の存在となりそうだ。好走率の面では大阪杯(GⅡとして行われた2016年以前を含む)の数値が抜けて高く、同レースからの臨戦馬も無視できない存在だろう。なお、3着以内馬延べ30頭中23頭は前記2レースに日経賞を加えた3レースからの臨戦馬だった。前走との間隔が1か月前後の馬が中心と言えるだろう。〔表2〕

〔表2〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
大阪杯 3-3-0-7 23.1% 46.2% 46.2%
阪神大賞典 3-2-5-47 5.3% 8.8% 17.5%
日経賞 2-2-3-44 3.9% 7.8% 13.7%
その他のレース 2-3-2-40 4.3% 10.6% 14.9%
  • 注記:大阪杯にはGⅡとして行われた2016年以前を含む

ただし、2019年は前走で1月のレースに出走していたフィエールマンとグローリーヴェイズがワンツーフィニッシュを決め、2020年は前年の有馬記念以来の出走となったフィエールマンが連覇を達成。近年の傾向を重視するのであれば、間隔を空けて臨む馬にも注目しておきたい。〔表3〕

〔表3〕前走が大阪杯・阪神大賞典・日経賞以外だった3着以内馬(過去10年)
年度 着順 馬名 前走
2013年 2着 トーセンラー 2月10日 京都記念
3着 レッドカドー 3月30日 ドバイワールドC
2015年 2着 フェイムゲーム 2月21日 ダイヤモンドS
2019年 1着 フィエールマン 1月20日 アメリカJCC
2着 グローリーヴェイズ 1月13日 日経新春杯
3着 パフォーマプロミス 2月10日 京都記念
2020年 1着 フィエールマン 12月22日 有馬記念

芝3000メートル以上のGⅠ実績が重要

過去10年の天皇賞(春)では、フェノーメノ、キタサンブラック、フィエールマンと3頭が連覇を成し遂げるなど、長距離適性が高い馬の好走が目立っている。それを踏まえ、過去10年の出走馬について芝3000メートル以上のJRA・GⅠで3着以内に入った経験の有無を調べてみると、その経験があった馬の3着内率が30%を超えており、目下7連勝中となっている。長距離GⅠで好走実績のある馬には高い評価が必要だろう。〔表4〕

〔表4〕芝3000メートル以上のJRA・GⅠにおいて3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 8-5-4-38 14.5% 23.6% 30.9%
なし 2-5-6-100 1.8% 6.2% 11.5%

前走の4コーナー通過順に注目

阪神の芝3200メートルは1周目に外回りコースを走るが、2周目は芝3000メートルと同じく内回りコースに入る。そこで芝3000メートルで行われる阪神大賞典について、2011年から2020年の10回における2周目4コーナーの通過順別成績を調べてみると、延べ10頭の優勝馬はいずれも2周目4コーナーを4番手以内で通過していた。阪神の長距離戦では、最終コーナーを前目の位置で通過できるかどうかが勝敗の分かれ目になるようだ。〔表5〕

〔表5〕阪神大賞典における2周目4コーナーの通過順別成績(2011年から2020年)
2周目4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
4番手以内 10-6-6-29 19.6% 31.4% 43.1%
5番手以下 0-4-4-47 0% 7.3% 14.5%

なお、京都競馬場で行われた過去10年の天皇賞(春)でも2周目の4コーナーを4番手以内で通過していた馬が〔6・6・5・30〕と3着以内馬の半数以上を占めており、長距離戦ではコースにかかわらず最終コーナーを前めの位置で通過した方が勝機が増すと考えられる。そういったレース運びができるかどうかの判断基準となるのが前走における4コーナーの通過順で、過去10年の優勝馬のうち延べ8頭は前走の4コーナーを4番手以内で通過していた点もあわせて覚えておきたい。〔表6〕

〔表6〕前走の4コーナーの通過順別成績(過去10年)
前走の4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
4番手以内 8-5-5-58 10.5% 17.1% 23.7%
5番手以下 2-5-4-78 2.2% 7.9% 12.4%
  • 注記:前走が海外のレースだった馬は除く
ウインファイブ対象レース
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クラシックレースでの実績をチェック

過去10年の優勝馬の内訳は4歳馬が4勝、5歳馬が5勝と若い世代が優勢ながら6歳馬も1勝を挙げており、優勝候補は4歳から6歳の馬に絞り込めそうだ。さらにそれら10頭の優勝馬は、クラシック競走で3着以内に入った実績を持つ点が共通している。4歳から6歳の中でもクラシックレースで実績を残している馬に注目するといいだろう。〔表7〕

(高那実 マヤ)

〔表7〕優勝馬の年齢および3着以内に入ったクラシック競走(過去10年)
年度 優勝馬 年齢 3着以内に入ったクラシック競走
2011年 ヒルノダムール 4歳 皐月賞2着
2012年 ビートブラック 5歳 菊花賞3着
2013年 フェノーメノ 4歳 日本ダービー2着
2014年 フェノーメノ 5歳 日本ダービー2着
2015年 ゴールドシップ 6歳 皐月賞1着、菊花賞1着
2016年 キタサンブラック 4歳 皐月賞3着、菊花賞1着
2017年 キタサンブラック 5歳 皐月賞3着、菊花賞1着
2018年 レインボーライン 5歳 菊花賞2着
2019年 フィエールマン 4歳 菊花賞1着
2020年 フィエールマン 5歳 菊花賞1着

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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