今週の注目レース

3歳重賞馬連 ニュージーランドトロフィー(GⅡ)

中山競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 牡・牝 3歳オープン

出走馬情報

アヴェラーレ

牝3歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:アルビアーノ
  • 母の父:Harlan's Holiday
ここに注目!

2戦2勝の快速牝馬。そのスピードは、2015年スワンS優勝、2016年高松宮記念3着など短距離路線で活躍した母アルビアーノ譲りだ。2連勝は共にメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムで突き抜けており、まだ能力の底を見せていない。

前走の1勝クラス・春菜賞(東京・芝1400メートル)は、好位をリズム良く追走。直線の残り200メートル付近でスッと抜け出して差し切った。メンバー中最速の上がり3ハロン33秒3(推定)をマーク。騎乗したC.ルメール騎手は「いい脚を使ってくれました。上のクラスでも通用しますよ。マイルも大丈夫そうですし、重賞を取れる馬です」と絶賛。母アルビアーノも管理した木村哲也調教師も「返し馬から良かったし、勝てて良かったです」と納得の表情だった。その後はタイトになるローテーションを考慮し、桜花賞トライアルではなくここへ。視線の先には母が2015年に2着と好走したNHKマイルCが入る。まずは初挑戦の重賞で結果を出し、母の忘れ物を取りに行きたい。

バスラットレオン

牡3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:バスラットアマル
  • 母の父:New Approach
ここに注目!

前走の1勝クラス(阪神・芝1600メートル)を快勝。2020年札幌2歳S3着、2021年シンザン記念3着の実力をあらためて証明した。ここ3戦のマイル戦できっちりと結果を残しており、あとは初の中山コースに対応できれば上位争いが濃厚だ。

前走の1勝クラスはサッと先手を奪取。直線でインから迫られても追い出しを待つ余裕があった。ゴーサインが出ると一気に突き放し、単勝オッズ1.9倍の1番人気に応えて勝利。朝日杯フューチュリティS4着の実力馬だけに、自己条件では力が違った。騎乗したのが新人の古川奈穂騎手だったことでも話題が集まったが、その走りも本物。管理する矢作芳人調教師は「GⅠ並に緊張しました。上手に乗れていたし、勝ててよかったです」と胸をなで下ろしていた。昨夏の札幌2歳Sは勝ち馬ソダシと0秒3差の3着。年明けのシンザン記念3着も含め、世代トップクラスと差のない競馬を見せてきた。速力があり、初の中山コースにも適応できそうな雰囲気。ここも上位候補となる。

タイムトゥヘヴン

牡3歳

調教師:戸田博文(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:キストゥヘヴン
  • 母の父:アドマイヤベガ
ここに注目!

2006年桜花賞のほか、2006年フラワーC、2008年京成杯オータムH、2009年中山牝馬Sを制したキストゥヘヴンを母に持つ良血馬。本馬はここまで中距離を中心に使われてきたものの、マイルでも活躍した母の実績は頼もしい。

前走の弥生賞ディープインパクト記念は、逃げ粘って2着に好走した前々走の京成杯とは違い、好位3番手に控えて追走した。レースの前半1000メートル通過タイムが1分02秒6のスローペースになり、1、2番手で運んだタイトルホルダー、シュネルマイスターが1、2着という前残り決着のなか、6着に敗れた。騎乗した三浦皇成騎手は「今回は前に馬を置いてレースをしたかった。結果的に前残りの展開を早めに動いて行ったので、最後は伸び切れませんでした」と肩を落とした。それでも、重賞で好位からの競馬を経験できたのは今後の財産になるだろう。芝2000メートル戦ながら、中山コースは3走前の未勝利を8馬身差で圧勝しており、舞台適性の高さは十分だ。

ワザモノ

牡3歳

調教師:尾関知人(美浦)

  • 父:マツリダゴッホ
  • 母:モトヒメ
  • 母の父:ショウナンカンプ
ここに注目!

今回と同じ中山・芝1600メートルで行われた前走の1勝クラスは、好位で器用に立ち回り勝利。終い一手だったそれまでの競馬から、新たな一面を披露した。トリッキーな本舞台への適性は証明済みで、ここでも結果を出してマイル戦線の主役候補に踊り出たい。

今回のメンバーでも、中山マイル戦の実績は上位だ。3走前の1勝クラス・ひいらぎ賞は、先月の弥生賞ディープインパクト記念でも2着に好走したシュネルマイスターに次ぐ2着。前走の1勝クラス(1着)は抜群のスタートから好位をゲットし、直線では外の馬と接触しながらも、ひるまない勝負根性を見せて競り落とした。昨年のニュージーランドTは、デビュー2連勝が中山マイルだったルフトシュトロームが優勝。舞台適性の高さが問われる独特なコースだけに、その実績は頼もしい。父マツリダゴッホはステイヤーのイメージが強いが、母モトヒメは短距離を中心に活躍。両親それぞれの良さを受け継いだマイラーが、初タイトル奪取へ燃えている。

ブルーシンフォニー

牡3歳

調教師:伊藤圭三(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:ブルーストーン
  • 母の父:コマンズ
ここに注目!

昨年6月のメイクデビュー東京(芝1600メートル)1着、8月の新潟2歳S2着と、早くから頭角を現した素質馬。その後はひと息の競馬が続いているが、ここで再び存在感を示したいところだ。

ここ2戦は少しチグハグな内容だった。前々走のシンザン記念(6着)は、道中で行きたがる面を見せて体力を消耗。騎乗した田辺裕信騎手は「スタートまでは落ち着いていましたが、向正面で力んでしまいました。直線はよく頑張ってくれたのですが」と敗因を分析した。前走のクロッカスS(リステッド。東京・芝1400メートル)はスタートで痛い出遅れ。直線はじわじわと脚を伸ばしたものの、スローペースで楽に抜け出した先行勢を捕らえることはできなかった。昨年のニュージーランドTでは、同じスクリーンヒーロー産駒のウイングレイテストが3着に好走。本馬の母ブルーストーンは現役時代に4勝を挙げた活躍馬で、血統的にも面白い存在だ。

ドゥラモンド

牡3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:シーズインクルーデッド
  • 母の父:Include
ここに注目!

メイクデビュー福島(芝1800メートル)、1勝クラス・アスター賞(中山・芝1600メートル)を連勝。芝2000メートルに距離を延ばした前走のきさらぎ賞(10着)では折り合いを欠いただけに、400メートルの距離短縮で本領発揮に期待したい。

前走のきさらぎ賞は中団後方から進めて直線勝負にかけたが、自慢の末脚は不発のままだった。騎乗した岩田望来騎手は「課題のゲートは出てくれましたが、少し距離が長かったです」と話していた。3走前の1勝クラス・アスター賞では、メンバー中最速の上がり3ハロン35秒3(推定)で突き抜けて優勝。2着に下したイルーシヴパンサーが先月のスプリングSで4着と健闘しており、相手関係からも高く評価できる。半兄のサンデーウィザード(父ネオユニヴァース)が2017年新潟大賞典を優勝。同じく半兄ヒーズインラブ(父ハービンジャー)は2018年ダービー卿チャレンジT勝ち馬という良血馬。得意のマイル戦で反撃の構えだ。

スパークル

牝3歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:アイズオンリー
  • 母の父:ネオユニヴァース
ここに注目!

デビュー5戦全てでマイルを使われ、1度も3着以内を外していない安定感が光る。先行してよし、差してよしの自在性が売りで、どの位置からでも末脚を伸ばせる。初の重賞でも展開に合わせたレース運びができそうだ。

前走の1勝クラス(東京・芝1600メートル)は、好位から鋭く抜け出して勝利。2着馬をしぶとくクビ差競り落とした。シンザン記念5着のセラフィナイト(3着)を下しての勝利だけに価値も高い。デビュー5戦で中京、阪神、東京を経験済み。それら全ての競馬場で3着以内を確保しているだけに、初の中山コースでも不安は少ない。ニュージーランドTは過去10年で逃げ1勝、先行5勝、差し4勝と脚質に偏りがないレース。これまでの5戦で脚質の幅を見せてきた本馬の自在性が生きてきそうだ。エピファネイアを父に持ち、開催の進んだ現在の中山の芝も合うイメージ。相手なりに走るタイプだけに、初の重賞挑戦でも注意が必要となる。

シュバルツカイザー

牡3歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父:Dark Angel
  • 母:Fashionable
  • 母の父:Nashwan
ここに注目!

日本のではなじみの薄い父ダークエンジェルは、現役時代にイギリスのG1ミドルパークS1着など芝短距離で活躍した。本馬は今回と同舞台の中山・マイル戦を2連勝中で、重賞でも楽しみが大きい。

前走の1勝クラス(中山・芝1600メートル)は好位から鋭く抜け出して勝利。サウジアラビアロイヤルC4着馬ジャンカズマ(4着)、アイビーS(リステッド)で3着のスパイラルノヴァ(2着)などの骨っぽいメンバーをまとめて撃破した。騎乗した大野拓弥騎手は「状態が上がっていました。スムーズに好位に行けたのも良かったです」と納得の表情を浮かべた。前々走の未勝利(中山・芝1600メートル、1着)でも、好位で立ち回る器用な競馬を披露。後方から伸び切れなかったデビュー2戦とはガラッと競馬ぶりが変わり、安定感が増した印象だ。アイルランド生まれのヨーロッパ血統。パワーを要する芝コンディションになりつつある今の中山で良さが出そうだ。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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