上半期のマイル王者を決する安田記念の前哨戦の一つに数えられ、2015年の勝ち馬モーリスが続く安田記念を制した他、2016年の2着馬ロゴタイプが安田記念で前年の覇者モーリスを破り優勝している。また、過去10年の優勝馬のうち7頭は当レースが重賞初制覇で、そのうち5頭は前走で3勝クラスを勝利していた。2011年は阪神競馬場で開催されているが、同年を含めた過去10年のデータを分析する。
過去10年の単勝人気別成績をまとめると、優勝馬10頭のうち9頭は1番人気から5番人気だった。中でも4番人気と5番人気が各3勝を挙げている点が目立っている。対して、1番人気馬の優勝は2015年のモーリスのみで、3着内率は30.0%にとどまっている。6番人気から9番人気の馬の優勝は2011年のブリッツェンのみだが、3着が6回ある。この辺りは予想する上で参考にできそうだ。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 1-2-0-7 | 10.0% | 30.0% | 30.0% |
2番人気 | 1-1-3-5 | 10.0% | 20.0% | 50.0% |
3番人気 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
4番人気 | 3-2-0-5 | 30.0% | 50.0% | 50.0% |
5番人気 | 3-0-1-6 | 30.0% | 30.0% | 40.0% |
6番人気〜9番人気 | 1-2-6-31 | 2.5% | 7.5% | 22.5% |
10番人気以下 | 0-2-0-70 | 0% | 2.8% | 2.8% |
過去10年の負担重量別成績では、4勝を挙げ2着も4回の「55キログラムから55.5キログラム」組の好走率が最も高く、連対率と3着内率では「57キログラムから57.5キログラム」組がそれに続いている。それに対し、「53キログラム以下」組と「58キログラム以上」組はそれぞれ3着以内に入ったのが1頭だけと苦戦している。〔表2〕
負担重量 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
53kg以下 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
54kg | 1-1-2-19 | 4.3% | 8.7% | 17.4% |
55kg〜55.5kg | 4-4-2-25 | 11.4% | 22.9% | 28.6% |
56kg〜56.5kg | 1-2-3-45 | 2.0% | 5.9% | 11.8% |
57kg〜57.5kg | 3-2-3-27 | 8.6% | 14.3% | 22.9% |
58kg以上 | 0-1-0-7 | 0% | 12.5% | 12.5% |
過去10年の出走馬について前走の着順別成績をまとめると、優勝馬10頭中5頭は前走で1着だった。4着組の3着内率がやや低い点が気になるものの、総じて前走の着順が上位だったグループの好走率が高くなっている。対して、「6着から9着」と「10着以下」の2組は好走率の面では目立つ数字ではないが、計11頭が3着以内に入っているだけに、完全に軽視するわけにはいかないだろう。〔表3〕
(河野 道夫)
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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1着 | 5-2-1-22 | 16.7% | 23.3% | 26.7% |
2着 | 1-1-2-5 | 11.1% | 22.2% | 44.4% |
3着 | 1-0-1-5 | 14.3% | 14.3% | 28.6% |
4着 | 0-2-0-10 | 0% | 16.7% | 16.7% |
5着 | 2-0-1-3 | 33.3% | 33.3% | 50.0% |
6着〜9着 | 0-3-2-33 | 0% | 7.9% | 13.2% |
10着以下 | 1-2-3-53 | 1.7% | 5.1% | 10.2% |
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