今週の注目レース

高松宮記念(GⅠ)

中京競馬場 1200メートル(芝)定量 4歳以上オープン

出走馬情報

ダノンスマッシュ

牡6歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:スピニングワイルドキャット
  • 母の父:Hard Spun
ここに注目!

高松宮記念は、今年で3年連続の出走。これまではGⅠ初制覇を狙う戦いだったが、今年は香港スプリント(G1・香港。芝1200メートル)という大きなタイトルを引っ提げての参戦となる。父同様、日本の短距離界を背負って立つ存在となれるか、注目が集まる。

待望のG1初制覇となった前走の香港スプリント(香港)は、鞍上のR.ムーア騎手がスタートから積極的に促して、中団でレースを進めた。直線入り口では先頭と4、5馬身ほどの差があったが、ラスト200メートル付近で先頭に並びかけると、残り100メートル過ぎでもうひと伸び。2着馬に1/2馬身差をつける快勝で、香港のファンを驚かせた。父ロードカナロアとの父仔制覇という偉業も達成。前々走のスプリンターズSでは、レースの前半600メートル通過タイム32秒8という厳しいペースのなか、道中4番手から2着に粘っているように、国内短距離路線のトップクラスであることはすでに証明済みだ。3走前には今回と同舞台のセントウルSを制しており、舞台適性も問題ないだろう。

レシステンシア

牝4歳

調教師:松下武士(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:マラコスタムブラダ
  • 母の父:Lizard Island
ここに注目!

今回は初めての1200メートル戦となるが、GⅠ初制覇となった阪神ジュベナイルフィリーズでの1200メートル通過タイム1分08秒7は、馬場状態やコースの違いなどあるにせよ、昨年の高松宮記念の決着時計と同じ。持ち前のスピードは十分通用するとみていいだろう。

類い稀なスピード能力を誇る牝馬。前走の阪急杯は初めて牡馬相手に挙げた白星となった。スタート直後こそ、ハナを奪ったロードアクア(7着)の番手で運んだが、すぐに先頭に立ち、楽な手応えのまま直線へ。後続との差は詰まるどころか逆に突き放し、2着ミッキーブリランテに2馬身差をつけ、1分19秒2のコースレコードで快勝した。左回りのレースは今回が2戦目となるが、前回がNHKマイルCでの2着なら、適性は十分にありそうだ。17日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン50秒3(ラスト1ハロン11秒7)の好タイムをマーク。もともと調教で動くタイプではあるが、好調をキープしているとみていいだろう。

インディチャンプ

牡6歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ウィルパワー
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

2019年にマイルGⅠ連覇を果たしたマイル王者が、初の1200メートル戦に出走する。1400メートルの勝ち星はあるが、もう200メートルの距離短縮を克服できるかがポイントだ。昨年のマイルチャンピオンシップで2着など、能力的には年齢的な衰えを感じさせない。

祖母トキオリアリティーは現役時代に芝1200メートルで2勝を挙げ、スピードを見せた。伯父のアイルラヴァゲインも1200メートル重賞のオーシャンSを制し、スプリンターズSでも3着に好走。母系が誇る速力は相当なものがありそうだ。本馬は、近2走で1400メートル戦に距離を短縮し、勝ち星こそないものの上位争いを繰り広げており、しっかりと血脈を受け継いでいると言えるだろう。今回は初めての1200メートル戦で、戸惑う部分はあるかもしれないが、安定した末脚は自身の大きな強み。今回も直線で伸び脚を見せられるはずだ。中京コースも1戦1勝で、舞台への不安もない。

ダノンファンタジー

牝5歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ライフフォーセール
  • 母の父:Not For Sale
ここに注目!

母は現役時代にアルゼンチンで1200メートルから2200メートルの重賞を制覇するなど、幅広い距離で活躍。父の切れ味とスピードも受け継ぎ、本馬もここまで高いパフォーマンスを発揮してきた。初めての1200メートルもこなせるだろう。

デビュー戦のメイクデビュー東京(芝1600メートル)で2着に敗れたものの、2戦目の未勝利(阪神・芝1600メートル)から3連勝で阪神ジュベナイルフィリーズを制覇。早くから豊かな才能を見せていたかつての2歳女王も5歳を迎えた。それでも、前々走の阪神Cで約1年3か月ぶりの勝利を挙げるなど、実力は健在。その阪神Cは好スタートからスッと先行すると、4コーナーを4番手で回り、直線は前2頭の馬の間を突くように末脚を伸ばしてレースセンスの高さを披露。2着マルターズディオサに1馬身3/4差をつけての快勝だった。全6勝を右回りで挙げているように、左回りは課題だが、昨年のヴィクトリアマイルで5着に入っており、克服は可能だろう。

ラウダシオン

牡4歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:リアルインパクト
  • 母:アンティフォナ
  • 母の父:Songandaprayer
ここに注目!

昨年のNHKマイルCでGⅠ初制覇を飾った一方で、一昨年の小倉2歳Sで3着に入るなど、1200メートルへの適性の高さもすでに証明済み。前走時の馬体重はデビュー戦から24キログラム増と成長を見せており、4歳となってもうひと皮むける可能性もありそうだ。

一昨年の小倉2歳S(3着)以来の1200メートル戦となった前走のシルクロードSは、スタートから流れに戸惑うことなく、4番手を進んだ。直線は馬群の外から伸びを見せたが、さらに外からシヴァージ(1着)に差され、内を突いたライトオンキュー(2着)にも競り負けて3着。ただ、勝ち馬とは0秒2差と差はわずかだった。管理する斉藤崇史調教師も「久しぶりの1200メートルでしたが、いい位置が取れましたし、最後までよく頑張っています」と評価していた。今回と同じ舞台を経験できた点もプラス材料となりそうだ。同じ左回りコースのNHKマイルCを勝っており、斉藤師も「左回りのほうが成績も安定していますし、いいでしょうね」と歓迎している様子だ。

モズスーパーフレア

牝6歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:Speightstown
  • 母:Christies Treasure
  • 母の父:Belong to Me
ここに注目!

昨年の高松宮記念で初めてのGⅠ制覇を達成。飛躍を遂げるレースとなった。2010年、2011年のキンシャサノキセキ以来となる連覇がかかる1戦。昨年の本レース以降は勝ち星から遠ざかっているが、思い出の舞台で復活の走りを見せたいところだ。

1番人気の支持を受けた前走のシルクロードSは、スタート直後からハナを奪い、前半600メートル通過タイム33秒7とこの馬らしいスピードで逃げを打ったものの、直線で失速して17着と敗れた。ただ、逃げという脚質からも、展開次第で大敗を喫することはあるタイプ。実際、昨年の高松宮記念では、京阪杯8着、シルクロードS4着という成績から巻き返して勝ち星を挙げている。18日の1週前追い切りでは、栗東坂路でこの日の2番時計となる4ハロン50秒4(ラスト1ハロン12秒0)をマーク。本番に向けて、きっちりと調整が進んでいるとみていいだろう。今回は有力どころに1200メートル戦のキャリアが浅い馬が多く、同型馬が少ない点からも期待は大きい。

マルターズディオサ

牝4歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:キズナ
  • 母:トップオブドーラ
  • 母の父:Grand Slam
ここに注目!

父は2013年のダービー馬だが、母は現役時代にダート1000メートルで3勝を挙げたように、母系はスピード色が濃く出ている。本馬はこれまで1600メートル以上の距離でしか勝ち星がないが、血統的にはスプリント戦をこなせる下地はあるだろう。

芝2000メートルの紫苑Sで重賞を勝ったこともある馬が、芝1200メートルのGⅠに挑む。いきなりの大舞台で条件は易しくはないが、前走の阪神Cではスタートから楽に先行集団に取りつき、ペースに戸惑うことなく余力十分に直線へ向くと、最後まで脚色が鈍ることなく2着を確保した。勝ったダノンファンタジーには1馬身3/4差をつけられたものの、内を立ち回った勝ち馬に対し、本馬は大外枠から終始外々を回る厳しい展開。道中のロスを思えば、勝負付けがついたとは決して言えないだろう。200メートルの距離短縮となる今回だが、前走の発馬を見る限り、スタート後もすんなりと流れに乗れそう。これまでの実績から、能力は通用するはずだ。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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