今週の注目レース

フラワーカップ(GⅢ)

中山競馬場 1800メートル(芝)別定 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

ユーバーレーベン

牝3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:マイネテレジア
  • 母の父:ロージズインメイ
ここに注目!

昨年の札幌2歳S(2着)、阪神ジュベナイルフィリーズ(3着)で、勝ち馬ソダシとそれぞれタイム差なし、0秒1差と好走。JRA賞最優秀2歳牝馬と接戦を演じて、世代上位の能力を証明した。大舞台でのリベンジへ向け、ここは格好をつけたい。

前走の阪神ジュベナイルフィリーズは、後方待機からメンバー中最速の上がり3ハロン33秒6(推定)の末脚で3着まで追い上げた。騎乗したM.デムーロ騎手は「直線で子供っぽさを見せたけれど、いい脚を使ってくれました」と好走をねぎらった。メイクデビュー東京(1着)、2戦目の札幌2歳S(2着)が芝1800メートル戦。前走のラストを見ても、200メートル距離延長はプラス材料となりそうだ。腹痛の症状があり、予定していたチューリップ賞を見送ってここへ。1週前追い切りの走りから状態面に問題はなさそうで、管理する手塚貴久調教師は「二の脚が速くないので3コーナーくらいから動く競馬になるはず」と、レースをイメージしている。実力は間違いなく上位だ。

ホウオウイクセル

牝3歳

調教師:高柳瑞樹(美浦)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:メジロオードリー
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

祖母が1997年のオークスと秋華賞、1998年、1999年のエリザベス女王杯を連覇したメジロドーベルという良血馬。本馬はマイルの前走・フェアリーSでも2着に好走したが、未勝利(福島)勝ちと同じ芝1800メートルに戻れば、さらに良さが出そうだ。

未勝利を勝ち上がった直後の前走・フェアリーSが好内容。8番人気ながら、3コーナーから抜群の手応えで外を進出し、上がり3ハロン35秒2(推定)の伸びで2着まで追い上げた。騎乗した丸田恭介騎手は「外枠(8枠15番)だったのもあって、向正面から3コーナーの進路が外になりました。もったいなかったです」と惜敗を嘆いていた。祖母メジロドーベルの母系からも、距離延長が合いそうなタイプ。管理する高柳瑞樹調教師も「結果的に前走は勝ち馬の切れにやられた形なので、勝っている1800メートルになるのはいいと思います」と期待している。デビューから2戦ではメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムを計時。小柄な体から繰り出す抜群の切れ味で、重賞初制覇を目指す。

リフレイム

牝3歳

調教師:黒岩陽一(美浦)

  • 父:American Pharoah
  • 母:Careless Jewel
  • 母の父:Tapit
ここに注目!

外へ逃避しながら勝ったメイクデビュー新潟(芝1600メートル)、最後方から5馬身突き抜けた1勝クラス(東京・芝1400メートル)と、早くから高い素質を示した。近2戦は気難しい面を見せて敗れているが、能力を発揮できれば当然上位争いに加わってくるだろう。

早くからその破天荒な走り、高い素質で注目を集めた。3番人気だった前走のクイーンCは好位で器用に立ち回っているように見えたが、直線で後退して13着に敗れた。騎乗した木幡巧也騎手は「最近では一番いいスタートを切れたけれど、馬群を嫌がって全く競馬ができませんでした。現状では極端な競馬のほうが合っているのかもしれないです」と肩を落としていた。ただ、進境があったのがこの中間。3頭併せの真ん中でグッと我慢を利かせ、モタれる面も見せなかった。昨秋の1勝クラス(1着)で5馬身ちぎったロンギングバースもすでに1勝クラスを突破。秘める能力は確かなだけに、スムーズな競馬を期待したい。

ルース

牝3歳

調教師:池添兼雄(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:ヤマカツマリリン
  • 母の父:グラスワンダー
ここに注目!

半兄に重賞5勝のヤマカツエース(父キングカメハメハ)がいる良血馬。本馬は前走の1勝クラス・デイジー賞(中山・芝1800メートル)で、好位からセンス良く立ち回って2勝目をマーク。引き続き同じ舞台なら、信頼度は増す。

前走の1勝クラス・デイジー賞は、逃げるダノンシュネラ(5着)を見る2番手を確保。リズム良く道中をクリアし、直線でスッと抜け出した。騎乗した横山武史騎手は「前走の1勝クラス・セントポーリア賞(東京・芝1800メートル、4着)は、外からかぶせられて馬の力を発揮できなかったので、同じミスをしないように心掛けました。着差はわずかでしたが、乗った感触も強い馬のものでした」と走りを称賛した。関西馬ながら、これまで関東圏への長距離輸送を計3回。輸送への不安を抱える他馬とは経験値が違う。フラワーCは2013年から8年連続で4コーナー4番手以内の馬が優勝している。小回りコースでは先行力が明確な武器となるだけに、本馬も侮れない。

エンスージアズム

牝3歳

調教師:安田翔伍(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ゼラスキャット
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

420キログラム付近の小柄な馬体ながら、その走りはパワフル。半姉にアメリカの芝G3勝ち馬がいる血統も骨っぽい。メンバーが強くなってもやれるだけの素質を持っているだろう。

紅一点のメンバー構成だった前走の1勝クラス(阪神・芝1800メートル)では、2番手から直線で鋭く抜け出して勝利。5頭立てのスローペースではあったが、追走に苦労していたマイル戦より末脚を温存できていた。キャリア4戦のうち1800メートルで2勝。敗れたマイルの2戦は後方からの競馬になっており、好位を確保できる中距離のほうが合うのだろう。前走の勝ち時計1分47秒7も、今回のメンバーのなかで持ち時計最速タイ。先週末の雨の影響を受けた馬場コンディションは気になるが、重厚なアメリカ血統の母系に、父ディープインパクトの切れ味が加わった素質馬。好走を果たしても全く不思議はない。

イズンシーラブリー

牝3歳

調教師:加藤征弘(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ブルーミンバー
  • 母の父:ファルブラヴ
ここに注目!

全姉トーセンブレスは2018年の本レースで2着に好走し、続く桜花賞でも4着に善戦した。本馬も、姉のような強烈な末脚が武器。前走のクイーンC(5着)はさすがに位置取りが厳しかったが、レースの流れに乗れれば上位進出は十分にあり得るだろう。

前走のクイーンCは5着に敗れたが、価値ある一戦だった。スムーズに末脚を伸ばして差し切った前々走から一転、馬群の中でじっと我慢する展開。ラストは自身より前で運んだ馬たちに先着されたが、懸命に追い上げて存在感を示した。騎乗した三浦皇成騎手は「もう1、2列前で競馬がしたかったです。馬群の中での経験がなく、ひるんでいましたが、これがいい経験になればいいと思います」と話していた。全3戦がマイルで、今回は初めての1800メートル戦となるが、全姉トーセンブレスが2018年フラワーCで2着に頑張り、半兄ブランクエンド(父ハーツクライ)も芝での2勝は中距離戦。距離延長も不問の血統背景で、末脚の生きる展開なら上位進出も十分にある。

クールキャット

牝3歳

調教師:奥村武(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:メジロトンキニーズ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

半兄トリオンフ(父タートルボウル)は、2018年の小倉大賞典と小倉記念、2020年の中山金杯を制した。本馬は、前走のフェアリーSこそいつもとは違うレース運びで10着と大敗したが、あれが本来の姿ではなく、距離延長をこなすことができれば一変もありそうだ。

前走のフェアリーSはスタートで出遅れ、後方から外をまくり気味に進出したが、先頭の馬の抵抗を受けてハナを奪い切るまでにスタミナを消費。その後も後続馬が外から迫り、苦しい道中が続いた。最後は失速して10着。騎乗した津村明秀騎手は「ペースが遅かったので早めに動いて行きました。ゲートを出ないのでそこが課題です」と振り返っていた。スムーズにゲートを出ることができれば、競馬内容もガラッと変わりそうだ。中間も順調で、美浦南Wコースでの1週前追い切りでは3頭併せで楽々と先着した。敗れたマイルの2戦は共に重賞。中距離重賞で活躍した半兄トリオンフからして、距離延長もこなしそうな雰囲気だ。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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