今週の注目レース

金鯱賞(GⅡ)

中京競馬場 2000メートル(芝)別定 4歳以上オープン

データ分析

GⅠ級のスターホースが歴代優勝馬に名を連ねる注目の前哨戦

1996年に芝2000メートルで行われる別定のGⅡとなった金鯱賞だが、当時の開催時期は5月下旬から6月上旬であり、宝塚記念の前哨戦に位置付けられていた。その後、有馬記念の前哨戦として11月下旬から12月上旬に行われた2012年から2016年を挟み、2017年以降は大阪杯の前哨戦として3月に行われている。2020年の優勝馬サートゥルナーリア、2019年の優勝馬ダノンプレミアムはいずれもGⅠ馬であり、2018年の優勝馬スワーヴリチャードは次走の大阪杯で自身初のGⅠ制覇を果たしていることから、芝のビッグレースと密接な関係にある一戦といえそうだ。今回は過去4年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

前走がGⅠだった馬と先行していた馬に注目

過去4年の3着以内馬12頭中7頭は、前走がGⅠ(海外G1を含む)だった。該当馬の3着内率は43.8%と優秀な水準に達している。ビッグレースから直行してきた馬は高く評価すべきだろう。〔表1〕

〔表1〕前走別成績(過去4年)
前走 着度数 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 4-2-1-9 25.0% 37.5% 43.8%
GⅠ以外 0-2-3-29 0% 5.9% 14.7%
  • 注記:GⅠには海外G1を含む

一方、前走が「GⅠ以外」だった馬のうち、前走の4コーナーの通過順が「6番手以下」だった馬は全て4着以下に敗れている。前走がGⅠ以外のレース、かつそこで先行していなかった馬は、評価を下げた方がよさそうだ。〔表2〕

〔表2〕前走が「GⅠ以外」だった馬の、前走の4コーナーの通過順別成績(過去4年)
前走の4コーナーの通過順 着度数 勝率 連対率 3着内率
5番手以内 0-2-3-5 0% 20.0% 50.0%
6番手以下 0-0-0-24 0% 0% 0%

基本的に前走好走馬が強い

過去4年の3着以内馬12頭中8頭は、前走の着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0.4秒以内だった。一方、前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.5秒以上だった馬は3着内率13.3%とやや苦戦している。まずは前走の着順とタイム差に注目したい。〔表3〕

〔表3〕前走の着順ならびに1着馬とのタイム差別成績(過去4年)
前走の着順ならびに1着馬とのタイム差 着度数 勝率 連対率 3着内率
1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0.4秒以内 3-3-2-12 15.0% 30.0% 40.0%
2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.5秒以上 1-1-2-26 3.3% 6.7% 13.3%

なお、前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.5秒以上だった馬のうち、前走の距離が「2400メートル未満」だった馬は3着内率5.0%とさらに苦戦している。前走が「2400メートル未満」のレースで0.5秒以上負けていた馬は、上位に食い込む可能性が低いとみるべきだろう。〔表4〕

〔表4〕前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0.5秒以上だった馬の、前走の距離別成績(過去4年)
前走の距離 着度数 勝率 連対率 3着内率
2400メートル未満 0-0-1-19 0% 0% 5.0%
2400メートル以上 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%

馬体重のある馬が優勢

過去4年の3着以内馬12頭中11頭は、JRAのレースにおける最高馬体重が「490キログラム以上」だった。一方、「490キログラム未満」だった馬は3着内率4.8%と苦戦している。近年の傾向からは、過去に490キログラム以上で出走したことのある大型馬を重視した方がよさそうだ。〔表5〕

〔表5〕JRAのレースにおける最高馬体重別成績(過去4年)
JRAのレースにおける最高馬体重 着度数 勝率 連対率 3着内率
490キログラム未満 0-1-0-20 0% 4.8% 4.8%
490キログラム以上 4-3-4-18 13.8% 24.1% 37.9%

前走が少頭数のレースだった馬は過信禁物

過去4年の3着以内馬12頭中11頭は、前走の出走頭数が「14頭以上」だった。一方、「13頭以下」だった馬は、該当馬11頭のうち6頭が当レースで単勝4番人気以内の支持を集めていたものの、2019年3着のエアウィンザー(単勝1番人気)を除き全て4着以下に敗れている。前走が少頭数だった馬は、実績上位であっても扱いに注意すべきかもしれない。〔表6〕

〔表6〕前走の出走頭数別成績(過去4年)
前走の出走頭数 着度数 勝率 連対率 3着内率
13頭以下 0-0-1-10 0% 0% 9.1%
14頭以上 4-4-3-28 10.3% 20.5% 28.2%
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臨戦過程に余裕のある馬が中心

過去4年の優勝馬4頭は、いずれも前走との間隔が中10週以上だった。ちなみに、前走との間隔が中4週以内だった馬は〔0・1・0・13〕(3着内率7.1%)である。臨戦過程に余裕がない馬は評価を下げるべきだろう。また、この4頭は前走がGⅠだった点、JRAのレースにおける最高馬体重が490キログラム以上だった点、前走の出走頭数が16頭以上だった点も共通している。〔表1〕〔表5〕〔表6〕などで挙げた傾向にも注目したいところだ。〔表7〕

(伊吹 雅也)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表7〕優勝馬の、前走との間隔、前走、JRAのレースにおける最高馬体重、前走の出走頭数(過去4年)
年次 優勝馬 前走との間隔 前走 JRAのレースにおける最高馬体重 前走の出走頭数
2017年 ヤマカツエース 中10週 有馬記念(GⅠ) 508kg 16頭
2018年 スワーヴリチャード 中10週 有馬記念(GⅠ) 510kg 16頭
2019年 ダノンプレミアム 中40週 日本ダービー(GⅠ) 498kg 18頭
2020年 サートゥルナーリア 中11週 有馬記念(GⅠ) 504kg 16頭

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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