今週の注目レース

小倉大賞典(GⅢ)

小倉競馬場 1800メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン

出走馬情報

ボッケリーニ

牡5歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ポップコーンジャズ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

全兄ラブリーデイは5歳1月の中山金杯で重賞初制覇を果たすと、6月の宝塚記念でGⅠタイトルを奪取。11月には天皇賞(秋)も勝ち、大活躍の年となった。本馬は4歳の昨年12月に重賞初制覇。今年は兄同様の活躍が期待される。

前走の中日新聞杯は、スタートからスムーズな追走で、中団やや前めの内ラチ沿いで脚をためて道中を進んだ。直線入り口から徐々に進路を外に切り替え、スパートを開始。馬群の間を突くように鋭い末脚を伸ばすと、先に抜け出したシゲルピンクダイヤ(2着)をゴール前でかわして重賞初制覇を飾った。騎乗した松山弘平騎手は「スタートを上手に出てくれて、内でいい形で脚をためることができました。前が開いてから狭いところをしっかりと突いて、力強い競馬をしてくれました」とレースぶりを高く評価していた。今回と同じ小倉・芝1800メートルだった3走前のオープン特別・小倉日経オープンでは、のちに有馬記念で2着となるサラキアに次ぐ2着。勢い、条件ともに不足はなさそうだ。

バイオスパーク

牡6歳

調教師:浜田多実雄(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ナナヨーティアラ
  • 母の父:マイネルラヴ
ここに注目!

瞬発力よりも長くいい脚を使えるタイプ。全体時計や上がりの時計がかかったほうが走りやすいだけに、開催の進んだ今の小倉の馬場コンディションは合いそうだ。コース経験は7着が1度あるだけだが、当時は本格化を果たす前。今なら違った走りを見せられるだろう。

前走の中山金杯は先行策でレースを進めたが、大外8枠17番ということもあり、各コーナーで外々を回る厳しい展開。直線も前との差を詰めることができず10着に敗れた。枠順の影響は少なからずあったはずで、道中の追走がスムーズなら巻き返しは十分に可能だろう。10日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、6ハロン82秒4(ラスト1ハロン13秒0)を一杯に追われてマーク。3頭併せで約2馬身先着し、しっかりと負荷がかけられた。管理する浜田多実雄調教師は「抜け出すとフワフワするところを見せましたが、状態は悪くないですよ」とコメント。そのうえで、「(直線に)坂がないですし、中山よりいいと思います」と期待を込めた。昨年に重賞初制覇を果たした地力を見せたいところだ。

トーラスジェミニ

牡5歳

調教師:小桧山悟(美浦)

  • 父:キングズベスト
  • 母:エリモエトワール
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

昨年はリステッド、オープン特別をそれぞれ1勝。重賞でもエプソムCで18番人気ながら3着に好走し、充実の1年となった。明け5歳でまだ成長が見込めるだけに、今年は初めての重賞タイトル獲得、そしてさらに大きな舞台での活躍が期待される。

前走のディセンバーS(リステッド。中山・芝1800メートル)は、好発を決めるとダッシュも利いて、すぐにハナを切った。後続を2、3馬身ほど離し、前半1000メートル通過タイム1分01秒3で淡々とマイペースを刻んだ。直線に入っても1馬身ほどのリードを保ったまま、最後まで脚色が鈍ることはなく、余力十分で2着馬に1馬身1/4差をつけてゴールイン。快勝で2020年を締めくくった。前走を含めて全6勝中3勝を1800メートルで挙げており、今回は得意の距離で再び戦えるということになる。脚質的に展開に左右されやすい面はあるが、スタートがうまく、二の脚もあるだけに、楽に先手を奪えるはず。自分の形なら今回も大崩れはないだろう。

フェアリーポルカ

牝5歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:フェアリーダンス
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

1800メートルでは、中山牝馬S、福島牝馬Sでの重賞Vを含む3勝をマーク。前述の重賞2勝は共にコーナー通過が4回の右回りコースで、今回の条件とほとんど同じ。初めての小倉・芝1800メートルとはいえ、存分に能力を発揮できる舞台と言えるだろう。

前走のターコイズSは好スタートを切ったが、スッと控えて中団を追走。直線は進路を外に求め、末脚をしぶとく伸ばしたが、勝ち馬から0秒2差の3着でレースを終えた。とはいえ、先行したスマイルカナが押し切ったように決して展開が向かないなか、初めてのマイル戦で好走しており、地力を証明したと言えるだろう。近親に5歳で初めてGⅠ(エリザベス女王杯)を制したトゥザヴィクトリーがいるように、母系は成長力が豊富で、本馬も5歳を迎えたここからもうひと伸びをみせても不思議はないだろう。10日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで6ハロン82秒0(ラスト1ハロン12秒0)を一杯に追われてマーク。今回も万全の態勢で臨めそうだ。

ヴァンケドミンゴ

牡5歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:アンフィルージュ
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

祖母はオークス馬ウメノファイバー。全兄はデビューから2連勝でオープン特別・芙蓉Sを制し、皐月賞でも2着に入ったサンリヴァルと、血統背景は優秀。本馬は少し決め手に欠けるが、安定感はあるだけに、今回も堅実な走りを見せてくれそうだ。

前走の中山金杯は外枠(7枠14番)からの発走だったが、果敢に先行して道中は3、4番手を追走。3コーナー手前で鞍上の手が動き、直線は後続にかわされて11着となった。ただ、勝ち馬から0秒9差と着順ほどは離されておらず、上位2頭が差し馬だったことを考えても酌量の余地はあると言えるだろう。前々走の福島記念ではしぶとく脚を使って2着まで追い上げており、重賞でも戦えるだけの能力はすでに証明済み。右回り、小回りと良績を残す福島とコース形態がよく似た小倉なら、巻き返すことも可能だろう。先行策を取ることも、中団から末脚を伸ばすこともできる脚質の自在性があり、展開に左右されにくい点も強みとなる。

テリトーリアル

牡7歳

調教師:西浦勝一(栗東)

  • 父:Teofilo
  • 母:コンサヴァトワー
  • 母の父:Street Cry
ここに注目!

5歳時の一昨年にオープンクラス入りを決めると、その後もコンスタントにレースに出走し、好走も果たしている。近親に5歳でGⅠ制覇を飾ったヴィルシーナやシュヴァルグランがおり、成長力豊富な母系の出身。本馬もまだ衰えは感じられない。

昨年の小倉大賞典は、好スタートを決めると好位を追走。向正面から鞍上が手綱を動かして、加速しながら4コーナーを回った。最終的には6着でレースを終えたが、荒れた内めの馬場を進み、最後までしぶとく末脚を伸ばしていたことから、この舞台に対する一定の適性は示したと言えるだろう。前走の中山金杯も先行策から粘り強さを発揮し、勝ち馬から0秒5差の6着。もうワンパンチ足りない面はあるが、堅実に駆けており、芝中距離路線なら大きく崩れることは少ないだろう。10日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、6ハロン80秒7(ラスト1ハロン12秒7)の好タイムを馬なりでマーク。今回もしっかりと能力を発揮できるだろう。

アールスター

牡6歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ウェーブクイーン
  • 母の父:サツカーボーイ
ここに注目!

昨年は、距離こそ違うが同じ小倉で行われた小倉記念を格上挑戦で制し、初めての重賞制覇を成し遂げた。それを含め、小倉・芝コースでは3戦2勝と好相性。結果を残す得意舞台で、再び輝きを見せたいところだ。

前走の中山金杯は、スタートしてすぐのスタンド前で窮屈になる場面があり、後方からの競馬となった。後方から3、4番手で道中を進み、直線は進路を探しながらのスパート。それでも、ゴール前は目を引く伸び脚を見せており、5着の着順以上に価値のある1戦だった。もう少し前で運べていればさらに際どく上位に迫っていたはずで、あらためて重賞でも戦えるだけの能力を証明したと言えるだろう。10日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで6ハロン81秒1(ラスト1ハロン11秒9)をマーク。一杯に追われて古馬オープンクラスのナムラドノヴァンと併入し、上々の動きを見せた。末脚を生かすためにも、道中の流れが重要になりそうだ。

カデナ

牡7歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:フレンチリヴィエラ
  • 母の父:French Deputy
ここに注目!

昨年の小倉大賞典では、自身にとって約3年ぶりの白星となる待望の通算4勝目を挙げた。かつては京都2歳Sと弥生賞と連勝し、クラシックにも駒を進めた素質馬。相性のいいこの条件で、再び目の覚めるような末脚を見せられるのか、注目したい。

前走の中山金杯は最後方からレースを進め、3コーナー手前から進出を開始。4コーナーでは馬群の大外を回って直線で追い上げを図ったが、末脚を生かし切れず11着に敗れた。それでも、前々走の天皇賞(秋)8着、3走前の毎日王冠4着とGⅡ以上でも一定の結果は残しており、7歳を迎えても衰えは感じられない。今回も展開次第の面はあるが、GⅢのハンデ戦なら巻き返しが可能だろう。小倉開催はすでに5週を消化しており、徐々に差しが利く馬場コンディションになっている点も歓迎材料となりそうだ。10日の1週前追い切りは栗東坂路で一杯に追われ、4ハロン53秒2(ラスト1ハロン12秒9)としっかり負荷をかけられており、本レース連覇のシーンが見られるかもしれない。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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