今週の注目レース

ダイヤモンドステークス(GⅢ)

東京競馬場 3400メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン

データ分析

順当な年も大荒れの年もある難解な長距離戦

2020年のダイヤモンドSは、単勝オッズ325.5倍(16番人気)のミライヘノツバサが優勝を果たし、3連単355万5600円の大波乱決着となった。2012年にも単勝オッズ190.0倍(15番人気)のケイアイドウソジンが勝利を収めるなど、たびたび超人気薄の馬が勝っているレースだ。しかしその一方、2007年以降の優勝馬延べ14頭中9頭は、単勝1番人気の馬である。基本的には堅く収まりがちなレースだ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

大敗直後の馬は不振

過去10年の3着以内馬延べ30頭中24頭は、前走が国内のレース、かつ前走の着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0秒9以内だった。一方、同2着以下で1着馬とのタイム差が1秒以上だった馬は、3着内率7.0%と苦戦している。直近のレースで勝ち馬に大きく離されていた馬は過信禁物だ。〔表1〕

〔表1〕前走が国内のレースだった馬の、前走の着順と1着馬とのタイム差別成績(過去10年)
前走の着順と1着馬とのタイム差 着度数 勝率 連対率 3着内率
着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0秒9以内 9-7-8-61 10.6% 18.8% 28.2%
着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が1秒以上 1-1-2-53 1.8% 3.5% 7.0%

なお、前走が国内のレース、かつ前走の着順が2着以下で前走の1着馬とのタイム差が1秒以上だったにもかかわらず3着以内に入った4頭のうち3頭は、“前年以降の東京・芝2500メートル以上のレース”において3着以内に入った経験がある馬だった。なお、前走が海外のレースだった2016年2着のフェイムゲームは、前走のメルボルンCで13着(タイム差の発表無し、勝ち馬と5.5馬身差)に敗れていたが、前年のダイヤモンドSを優勝していた馬である。前年の東京・芝2500メートル以上のレースで上位の実績がある馬は、大敗直後であってもそれなりに高く評価すべきかもしれない。〔表2〕

〔表2〕前走が国内のレース、かつ前走の着順が2着以下で1着馬とのタイム差が1秒以上だった馬の、“前年以降の東京・芝2500メートル以上のレース”において3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 0-1-2-7 0% 10.0% 30.0%
なし 1-0-0-46 2.1% 2.1% 2.1%

実績馬と内寄りの枠に入った馬が中心

過去10年の3着以内馬延べ30頭中21頭は、“JRAのGⅠ・GⅡ”において4着以内に入った経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率12.2%とやや苦戦している。今回より格の高いレースで好走したことのある馬は、それなりに信頼できるとみていいだろう。〔表3〕

〔表3〕“JRAのGⅠ・GⅡ”において4着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 8-7-6-51 11.1% 20.8% 29.2%
なし 2-3-4-65 2.7% 6.8% 12.2%

なお、“JRAのGⅠ・GⅡ”において4着以内に入った経験がなかった馬のうち、枠番が「5枠から8枠」だった馬は、3着内率が4.9%にとどまっている。今回より格の高いレースで好走したことのない馬同士を比較する際は、内寄りの枠に入った馬を重視した方がよさそうだ。〔表4〕

〔表4〕“JRAのGⅠ・GⅡ”において4着以内に入った経験がなかった馬の、枠番別成績(過去10年)
枠番 着度数 勝率 連対率 3着内率
1枠〜4枠 2-2-3-26 6.1% 12.1% 21.2%
5枠〜8枠 0-1-1-39 0% 2.4% 4.9%

前走の末脚に注目

過去7年の3着以内馬延べ21頭中12頭は、前走がJRAのレース、かつ前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が「3位以内」だった。該当馬は3着内率が46.2%と優秀な水準に達している。前走で出走メンバー中上位の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしていた馬は、しっかりチェックしておきたい。〔表5〕

〔表5〕前走がJRAのレースだった馬の、前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去7年)
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 着度数 勝率 連対率 3着内率
3位以内 4-4-4-14 15.4% 30.8% 46.2%
4位以下 3-2-3-60 4.4% 7.4% 11.8%

近年は前走から「中6週以内」の馬が優勢

過去6年の3着以内馬延べ18頭中12頭は、前走との間隔が「中6週以内」だった。一方、「中7週以上」だった馬は3着内率15.0%とやや苦戦している。今年の日程で見ると、年明け以降にレースを使われている馬に注目すべきだろう。〔表6〕

〔表6〕前走との間隔別成績(過去6年)
前走との間隔 着度数 勝率 連対率 3着内率
中6週以内 4-3-5-35 8.5% 14.9% 25.5%
中7週以上 2-3-1-34 5.0% 12.5% 15.0%

なお、前走との間隔が「中7週以上」だった馬のうち、前走の距離が「3200メートル未満」だった馬は3着内率4.0%と苦戦している。ステイヤーズSなどの長距離戦から直行してきた馬でない限り、年明け初戦となる馬は割り引きが必要だろう。〔表7〕

(伊吹 雅也)

〔表7〕前走との間隔が「中7週以上」だった馬の、前走の距離別成績(過去6年)
前走の距離 着度数 勝率 連対率 3着内率
3200m未満 1-0-0-24 4.0% 4.0% 4.0%
3200m以上 1-3-1-10 6.7% 26.7% 33.3%

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: