今週の注目レース

京都記念(GⅡ)

阪神競馬場 2200メートル(芝)別定 4歳以上オープン

データ分析

27年ぶりに阪神で行われる伝統の一戦

昨年の優勝馬クロノジェネシスが宝塚記念と有馬記念を制し、JRA賞特別賞を受賞したことは記憶に新しい。また、2015年の優勝馬ラブリーデイは同年の宝塚記念と天皇賞(秋)を勝ち、2016年、2017年と連覇を果たしたサトノクラウンは2016年の香港ヴァーズと2017年の宝塚記念を制するなど、近年の優勝馬はその年のGⅠ戦線で大活躍している。なお、今年は阪神競馬場の芝2200メートルで行われるため、過去10年の京都記念に加えて阪神・芝2200メートルの傾向も分析する。

4コーナーでの位置取りが重要

過去10年の4コーナーの通過順別成績を見ると、優勝馬延べ10頭のうち9頭は4番手以内で通過していた。京都・芝2200メートルは直線の長い外回りコースを使用するが、4コーナーで前めの位置につけていた馬が好成績を挙げている点が特徴的だ。〔表1〕

〔表1〕4コーナーの通過順別成績(過去10年)
4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
4番手以内 9-5-7-31 17.3% 26.9% 40.4%
5番手以下 1-5-3-50 1.7% 10.2% 15.3%

では、今年使用する阪神競馬場・内回りの芝2200メートルにはどのような傾向があるのだろうか。今年は1回阪神の開幕週に行われることや、過去10年の京都記念は2016年を除いて出走頭数が9頭から12頭と少なめだったことも踏まえ、過去10年の1回阪神開催において8頭から13頭立てで行われた1勝クラスから上のクラスの芝2200メートル戦、計13レースにおける4コーナーの通過順別成績を調べてみた。すると4番手以内だった馬が10勝を挙げ、3着内率も44.8%と高い数値をマークしている。このコースでも4コーナーを前めの位置で通過しそうな馬が狙い目といえるだろう。〔表2〕

〔表2〕1回阪神開催で行われた芝2200メートル戦における4コーナーの通過順別成績(過去10年)
4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
4番手以内 10-10-6-32 17.2% 34.5% 44.8%
5番手以下 3-3-7-48 4.9% 9.8% 21.3%
  • 注記:8頭から13頭立てで行われた1勝クラスから上のクラスの計13レースを対象とした

ちなみに、対象とした13レース中12レースの優勝馬は、前走の4コーナーの通過順が4番手以内だった。これに該当する馬であれば、今年の京都記念でも4コーナーを前めの位置で通過する可能性が高そうだ。〔表3〕

〔表3〕1回阪神開催で行われた芝2200メートル戦出走馬の、前走の4コーナーの通過順別成績(過去10年)
4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
4番手以内 12-7-6-36 19.7% 31.1% 41.0%
5番手以下 1-6-7-44 1.7% 12.1% 24.1%
  • 注記:8頭から13頭立てで行われた1勝クラスから上のクラスのレースのみを対象とした

オープンクラスの芝2200メートル好走馬に注目

現在、芝2200メートル戦が行われているJRAの競馬場は5つ(新潟、中山、中京、京都、阪神)で、その距離で行われるオープンクラスのレースは年に10レース以下である。そこで、オープンクラスの芝2200メートル戦で3着以内に入った経験の有無別成績を調べてみると、過去10年の3着以内馬延べ30頭中16頭にはその経験があった。該当馬は3着内率50.0%と半数が3着以内に入っているだけに、この距離に実績のある馬は高く評価したい。〔表4〕

〔表4〕芝2200メートルで行われたオープンクラスのレースにおいて3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 4-7-5-16 12.5% 34.4% 50.0%
なし 6-3-5-65 7.6% 11.4% 17.7%

GⅠで好走していた馬も好成績

JRAのGⅠで3着以内に入った経験がある馬の好走率も非常に高く、この経験を持つ馬は過去10年で3着内率が50%を超えている。過去5年に限れば〔5・5・4・7〕と該当馬が3着以内馬延べ15頭中14頭を占めており、特に近年はこの経験を持つ馬の活躍が目立っている。〔表5〕

〔表5〕JRA・GⅠで3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 7-8-8-19 16.7% 35.7% 54.8%
なし 3-2-2-62 4.3% 7.2% 10.1%

なお、JRAのGⅠで3着以内に入った経験がなかった馬を掘り下げてみると、勝ち馬3頭にはJRA重賞の優勝経験があった。この経験もなかった馬は勝ち切れていないうえに、3着内率も7.1%と芳しくない。該当馬は大幅に割り引いた方がいいだろう。〔表6〕

〔表6〕JRA・GⅠで3着以内に入った経験がなかった馬の、JRA重賞での優勝経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 3-0-1-23 11.1% 11.1% 14.8%
なし 0-2-1-39 0% 4.8% 7.1%
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3歳春のクラシック成績をチェック

過去10年の京都記念では5歳馬が5勝、4歳馬も4勝を挙げており、この若い世代が中心となっている。4歳馬と5歳馬の中でも、2015年から2019年は皐月賞および日本ダービーに出走していた牡馬が、昨年は桜花賞およびオークスに出走していたクロノジェネシスが優勝と、2015年以降は3歳春のクラシックに出走経験のあった馬が連勝中だ。早期からGⅠ戦線でしのぎを削ってきた馬に注目してみるのも面白そうだ。〔表7〕

(高那実 マヤ)

〔表7〕優勝馬の性齢と3歳春のクラシック成績(過去6年)
年度 優勝馬 性齢 3歳春のクラシック成績
2015年 ラブリーデイ 牡5 皐月賞15着、日本ダービー7着
2016年 サトノクラウン 牡4 皐月賞6着、日本ダービー3着
2017年 サトノクラウン 牡5 皐月賞6着、日本ダービー3着
2018年 クリンチャー 牡4 皐月賞4着、日本ダービー13着
2019年 ダンビュライト 牡5 皐月賞3着、日本ダービー6着
2020年 クロノジェネシス 牝4 桜花賞3着、オークス3着

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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