今週の注目レース

京都記念(GⅡ)

阪神競馬場 2200メートル(芝)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

ワグネリアン

牡6歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ミスアンコール
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

喉の手術をした影響がどれほどあるかだが、調教で見せる動きは以前と変わらずにシャープ。太めが残りにくく、本質的に休み明けを苦にしないタイプでもある。ディープインパクト産駒でもピッチに近い走りをする馬で、内回りコースの適性も低くない。

2018年のダービー馬というだけでなく、一昨年は大阪杯で3着、天皇賞(秋)で5着、ジャパンカップで3着と、勝利にこそ届かなかったものの、ハイレベルなメンバー相手のGⅠで好勝負を続けた能力の持ち主。ゆえに13着と大敗した前走の宝塚記念が、能力以外の要素が大きかった敗戦と考えるのも当然だろう。以前から課題の一つとされてきた息使いの悪さを改善するため、前走後には喉の手術を受けている。今回は約7か月半ぶりの実戦ということになるが、以前のパフォーマンスを取り戻せているのであれば、意味のある休養だったと言えるはずだ。2018年の神戸新聞杯以来となる復活の勝利が期待される。

ラヴズオンリーユー

牝5歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ラヴズオンリーミー
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

歩様の硬さは相変わらずだが、UAEから帰国した昨春や同秋初戦となった府中牝馬S(5着)の頃と比較すれば、いくらか柔らかさが出ているように思える。1週前に栗東CWコースでハードな追い切りを消化できたことから、状態面の不安もなさそうだ。

2枠4番の絶好枠を引き、ある程度の先行策も予想された前走の有馬記念だが、外からのプレッシャーもあって中団より後ろの位置での追走。タフな中山の芝も合わなかったようで、この馬らしい瞬発力を発揮できずに10着と敗れた。これで2020年は5戦して勝ち星なし。無傷の4連勝でオークスを制した2019年のような成績を示すことはできなかったが、振り返ればUAE遠征の開催中止からスタートした1年。調整そのものが難しかった面もある。そのなかでも、鳴尾記念でハナ差の2着、エリザベス女王杯で勝ち馬から0秒1差の3着と、良馬場で行われた中距離戦では崩れずに走っている。開幕週の芝2200メートルで行われる今回は巻き返してくるはずだ。

ステイフーリッシュ

牡6歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:カウアイレーン
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

阪神コースは6戦して3着が2回。GⅠで相手がそろう大阪杯では一昨年、昨年ともに勝ち馬から1秒差以上の大敗を喫しているが、持久力勝負になりやすい内回りコースとの相性は悪くないはず。初めて走る阪神・芝2200メートルで違いを見せたいところだ。

最後の勝利は3歳春の京都新聞杯で、2年9か月もの長い期間で勝ち星を挙げることができていない。デビュー戦を除く全てのレースで重賞を走り、その成績は〔1・4・7・10〕。GⅠでも好勝負できる能力を持ちながら、格下相手に取りこぼすこともあった父ステイゴールドの戦歴を思い起こすようなキャリアとなっている。比較的軽度ではあったものの、右第1指骨剥離骨折からの復帰戦となった前走のアメリカジョッキークラブCでは、勝ったアリストテレスから0秒4差の4着。得意とするコースと距離で、しぶとさが生きる展開面の恩恵もあったとはいえ、能力の高さをあらためて示したと言えるだろう。待望の重賞2勝目をマークし、次の舞台へのステップとしたい。

モズベッロ

牡5歳

調教師:森田直行(栗東)

  • 父:ディープブリランテ
  • 母:ハーランズルビー
  • 母の父:Harlan's Holiday
ここに注目!

関西馬ながら阪神コースの経験は3回しかなく、勝ち星も挙げていない。開幕週の今回は、上がり3ハロン37秒6(推定)の末脚でも3着まで押し上げることができた宝塚記念とは馬場コンディションが異なりそう。速い時計への対応がポイントになるだろう。

外傷明けで約6か月ぶりの実戦となった前々走の有馬記念は、後方のまま15着と大敗を喫したが、前走のアメリカジョッキークラブCでは、勝ったアリストテレスから0秒4差の5着と、休み明け2戦目でパフォーマンスを上げてきた。前走は力の要る馬場コンディション(不良)が合ったこともあるだろうが、昨年の日経新春杯を勝ち、3走前の宝塚記念でも3着と結果を残していた実績馬。本調子に近づいているのであれば、これくらいのパフォーマンスをしても不思議はないだろう。本レースで2つ目の重賞タイトルを獲得し、今春の大舞台での飛躍につなげたいところだ。

ジナンボー

牡6歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アパパネ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

コーナー通過が2回の左回りコースの適性が最も高く、2000メートルを越える距離を走ることも少なかった馬。芝2400メートルでは2勝クラスでも6着に敗退している。今回は右回りの芝2200メートルという舞台に対応できるかどうかが鍵になる。

父は2005年のクラシック三冠を達成したディープインパクト。母のアパパネも2010年の牝馬三冠を達成した名牝と、デビュー前から注目を集めていた良血馬だ。一昨年の6月にオープンクラス入り。その後は、一昨年がクビ差2着、昨年はアタマ差2着と惜しいところでチャンスを逃してきた新潟記念での2度の好走例はあるものの、オープンクラスでは7戦して勝ち星がない。次のステップに進むためにも、まずは重賞のタイトルを獲得して箔を付けたいところだ。今回は7着だった昨年の天皇賞(秋)以来の実戦になるが、年末には追い切りを開始し、かなりの時間をかけて乗り込まれている。休み明けがマイナスになるタイプでもなく、能力発揮に支障はないはずだ。

ダンビュライト

せん7歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:タンザナイト
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

スタンドが目に入ると良くないのか、ダートコースを横切って本馬場入場をするときの返し馬は常に警戒が必要なタイプ。逆に、地下馬道から芝コースにスッと入れる時はイレ込み度合いがかなりマシになる。後者の今回は落ち着いて臨めるはずだ。

予定していた昨年12月のステイヤーズSは、左前肢フレグモーネのため出走取消(馬番発表前)。距離克服の可能性を模索する形での参戦だっただけに、それがかなわなかったのは残念なところだが、初重賞制覇を飾った2018年のアメリカジョッキークラブC、2つ目の重賞制覇となった2019年の京都記念は共に2200メートル戦。すでに適性を示している距離のほうが、好走確率も高いのかもしれない。今年は阪神での開催になるが、このコースでも勝ち鞍がある馬。これも力量発揮の問題とはならないはずだ。昨年は結果こそ出なかったが、去勢の効果で精神面の落ち着きは感じられた。自分のリズムで競馬ができれば、重賞3勝目が期待できそうだ。

サトノルークス

牡5歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リッスン
  • 母の父:Sadler's Wells
ここに注目!

なかなか結果を残せない現状だが、追い切りでかけている負荷はかなり強め。変わり身を期待できそうな雰囲気はある。阪神・芝2200メートルは3歳春のすみれS(リステッド)を勝っている条件。速い上がりを要求される展開にならなければ、チャンスもありそうだ。

全姉タッチングスピーチは2015年のローズSを勝ち、同年のエリザベス女王杯でタイム差なしの3着に好走。本馬は、2017年セレクトセール1歳馬セッションにおいて2億9160万円(消費税込み)で落札されたのも納得の良血馬だが、5歳を迎えた現段階でも重賞タイトルを獲得できていない。リズムが崩れたのは3歳秋に左前の膝骨折を発症したことが大きく、休養明けで約7か月半ぶりだった昨年の鳴尾記念は8着。その後も前々走の小倉記念が11着、前走のアルゼンチン共和国杯が13着と結果を出せずにいる。ただ、一昨年の菊花賞で勝ったワールドプレミアからクビ差の2着に好走した能力は軽視禁物だろう。復活の足掛かりをつかみたい1戦だ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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