今週の注目レース

共同通信杯(GⅢ)

東京競馬場 1800メートル(芝)別定 3歳オープン

データ分析

単勝1番人気がやや苦戦している難解な3歳重賞

2020年の共同通信杯は、単勝オッズ6.0倍(3番人気)のダーリントンホールが単勝オッズ14.1倍(4番人気)のビターエンダーをハナ差で下し、重賞初制覇を果たした。この結果、9頭立てながらも3連単は1万6600円というそこそこの配当になっている。ちなみに、共同通信杯を1番人気で制したのは、2014年のイスラボニータが最後で、その前は2009年のブレイクランアウトだ。近年は少頭数となる年も少なくないが、前評判が低い馬にも注目しておくべきレースと言えるだろう。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

前走好走馬が中心

過去10年の3着以内馬30頭中25頭は、前走の着順が3着以内だった。一方、4着以下だった馬は3着内率11.1%とやや苦戦している。基本的には前走好走馬が強いレースだ。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 着度数 勝率 連対率 3着内率
3着以内 10-8-7-39 15.6% 28.1% 39.1%
4着以下 0-2-3-40 0% 4.4% 11.1%

なお、前走の着順が4着以下だった馬のうち、前走が京成杯以外だった馬は3着内率6.1%とより苦戦している。京成杯組を除き、前走で4着以下に敗れていた馬は評価を下げるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕前走の着順が「4着以下」だった馬の前走別成績(過去10年)
前走 着度数 勝率 連対率 3着内率
京成杯 0-1-2-9 0% 8.3% 25.0%
京成杯以外 0-1-1-31 0% 3.0% 6.1%

“キャリア5戦以上”の馬は不振

過去10年の3着以内馬30頭中26頭は、通算出走数が4戦以下だった。一方、5戦以上だった馬は3着内率13.3%とやや苦戦している。キャリア5戦以上の馬は過信禁物とみておきたい。〔表3〕

〔表3〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
4戦以下 9-8-9-53 11.4% 21.5% 32.9%
5戦以上 1-2-1-26 3.3% 10.0% 13.3%

これまでの戦績に注目

過去10年の3着以内馬30頭は、いずれも“4大場(東京・中山・京都・阪神)の出走頭数が9頭以上だった芝のレース”において3着以内に入った経験のある馬だった。なお、この経験がなかったにもかかわらず3着以内に入ったのは、2003年2着のタカラシャーディーが最後である。ローカル場(札幌・函館・福島・新潟・中京・小倉)のレースや地方競馬のレース、ダートのレース、8頭立て以下のレースでしか好走したことのない馬は、割り引きが必要だ。〔表4〕

〔表4〕“4大場(東京・中山・京都・阪神)の出走頭数が9頭以上だった芝のレース”において3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 10-10-10-55 11.8% 23.5% 35.3%
なし 0-0-0-24 0% 0% 0%

近年は前走の単勝人気も重要なポイント

過去7年の3着以内馬21頭中16頭は、前走の単勝人気が2番人気以内だった。一方、8番人気以下だった馬は全て4着以下に敗れている。前走について比較する際は、単勝人気もチェックしておくべきだろう。〔表5〕

〔表5〕前走の単勝人気別成績(過去7年)
前走の単勝人気 着度数 勝率 連対率 3着内率
2番人気以内 6-4-6-16 18.8% 31.3% 50.0%
3番人気〜7番人気 1-3-1-23 3.6% 14.3% 17.9%
8番人気以下 0-0-0-15 0% 0% 0%
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前走の4コーナーを2番手以内で通過した馬が勝ち切れていない

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも前走の4コーナー通過順が3番手以下だった。なお、前走の4コーナー通過順が2番手以内だったにもかかわらず優勝を果たしたのは、2008年のショウナンアルバが最後である。前走で先行していた馬は評価を下げるべきかもしれない。また、この10頭は前走の着順が3着以内だった点、“4大場(東京・中山・京都・阪神)の出走頭数が9頭以上だった芝のレース”において3着以内に入った経験があった点も共通している。〔表1〕、〔表4〕などで挙げた傾向も重視したいところだ。〔表6〕

(伊吹 雅也)

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表6〕優勝馬の、前走の4コーナー通過順、前走の着順、“4大場(東京・中山・京都・阪神)の出走頭数が9頭以上だった芝のレース”における最高着順(過去10年)
年次 優勝馬 前走の4コーナー通過順 前走の着順 “4大場(東京・中山・京都・阪神)の出走頭数が9頭以上だった芝のレース”における最高着順
2011年 ナカヤマナイト 4番手 2着 1着(ベゴニア賞ほか)
2012年 ゴールドシップ 5番手 2着 2着(ラジオNIKKEI杯2歳S)
2013年 メイケイペガスター 9番手 3着 1着(2歳新馬)
2014年 イスラボニータ 3番手 1着 1着(東京スポーツ杯2歳Sほか)
2015年 リアルスティール 3番手 1着 1着(2歳新馬)
2016年 ディーマジェスティ 9番手 1着 1着(2歳未勝利)
2017年 スワーヴリチャード 9番手 2着 1着(2歳未勝利)
2018年 オウケンムーン 4番手 1着 1着(3歳1勝クラス)
2019年 ダノンキングリー 5番手 1着 1着(ひいらぎ賞ほか)
2020年 ダーリントンホール 5番手 3着 3着(葉牡丹賞)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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