今週の注目レース

共同通信杯(GⅢ)

東京競馬場 1800メートル(芝)別定 3歳オープン

出走馬情報

ディオスバリエンテ

牡3歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ディアデラノビア
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

半兄ドレッドノータス(父ハービンジャー)はデビュー2連勝で京都2歳Sを制覇し、半姉ディアデラマドレ(父キングカメハメハ)は格上挑戦でマーメイドSを優勝。きょうだいの成績からみても、相手強化を苦にするタイプとは思えない。新馬勝ち直後の重賞挑戦でも期待が膨らむ。

父は名種牡馬の地位を着々と築きつつあるロードカナロア、母は2005年のフローラSなど重賞3勝のディアデラノビア。さらには半兄に2019年京都大賞典など重賞2勝のドレッドノータス、半姉に2014年府中牝馬Sなど重賞3勝のディアデラマドレがいる。本馬は昨年12月のメイクデビュー中山(芝1800メートル)で、食い下がるボーデン(2着)をクビ差振り切って勝利。その2着馬が先日の未勝利を好時計で勝ち上がったことで、本馬の評価も上がっている。先週のきさらぎ賞にも特別登録をしていたが、陣営は状態を見極めた上で、ここへの出走を決定。一気の相手強化となるものの、血統馬らしい好馬体は世代屈指とも思えるだけに、2連勝でのタイトル奪取があっていい。

シャフリヤール

牡3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ドバイマジェスティ
  • 母の父:Essence of Dubai
ここに注目!

ディープインパクト産駒らしく、牡馬にしては小ぶりに見えるタイプ。それだけに、初めての長距離輸送で極端に体を減らしているようだと心配。当日の馬体重、そしてパドックの気配はしっかりと映像でチェックしたい。

父はディープインパクト、母は2010年のBCフィリー&メアスプリント(G1・アメリカ)を制したドバイマジェスティという良血馬。4歳上の全兄アルアインは2017年の皐月賞と2019年の大阪杯を制し、現在は種牡馬となっている。デビュー時から500キログラム以上あった兄に対し、弟の本馬はデビュー時450キログラムの馬体重が示すように、やや小柄。それでも、芝1800メートルの初戦を好時計で快勝。ゴールに向けてラップが速くなる流れのなか、粘り込みを図るヴィヴァン(2着)をしっかりと捕らえたところに、非凡な勝負根性が見えた。その後は放牧で英気を養い、約3か月半ぶりでの重賞チャレンジ。相手は強くなるが、兄に勝るとも劣らない素質馬だけに、十分に好勝負になるはずだ。

ステラヴェローチェ

牡3歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:バゴ
  • 母:オーマイベイビー
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

初戦が稍重、2戦目が不良、3戦目が良と、異なる馬場状態で結果を出してきたのは強みだ。過去3戦はマイルだが、折り合いに不安がないので1800メートルへの距離延長も問題なし。確実に上位争いに加わってくるだろう。

昨年7月のメイクデビュー阪神(芝1600メートル)、続くサウジアラビアロイヤルCと無傷の2連勝。年末の朝日杯フューチュリティSはグレナディアガーズ(1着)に差し届かずの2着だったが、これは展開による部分が大きく、決して力負けではない。むしろ、速い時計の決着にも対応したという意味で高評価できる内容だった。ノーザンファーム生産のバゴ産駒はJRAで本馬を含む4頭がデビュー。他の3頭はGⅠ3勝のクロノジェネシス、オープンクラスまで出世したブラックバゴ、そして将来を嘱望されながら故障のために2戦1勝で引退したエクザルフだから、素晴らしいラインナップと言える。ここをしっかりと勝って、春のクラシックでGⅠ馬に上り詰めたい。

エフフォーリア

牡3歳

調教師:鹿戸雄一(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:ケイティーズハート
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

過去2戦の2000メートルに対し、今回は初の1800メートル。体形や血統から見る限り決してプラス材料ではないが、極端にペースが速くならなければ対応できるだろう。直線が長い東京なら、なおさら不安は少ない。

曽祖母は名繁殖牝馬のケイティーズで、1994年のエリザベス女王杯などを制した名牝ヒシアマゾン、2007年のジャパンカップなどGⅠ3勝を挙げたアドマイヤムーンは近親にあたる。本馬は昨年8月のメイクデビュー札幌(芝2000メートル)を、好位から危なげなく押し切って初勝利。休養を挟み、2戦目の1勝クラス・百日草特別(東京・芝2000メートル)では、中団待機から馬群の真ん中を突き抜けてあっさりと2連勝を決めた。500キログラムを超えるスケール感のある馬体は、父エピファネイアをほうふつとさせるものがあり、かなりの将来性を感じさせる。ここは何としても収得賞金を加算したい一戦。無傷の3連勝を果たし、クラシックの主役候補に躍り出る。

キングストンボーイ

牡3歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:ダイワパッション
  • 母の父:フォーティナイナー
ここに注目!

マイルでも結果を残しているが、血統や胴長の体形から見ても、距離は延びたほうがよさそう。将来的には2000メートル以上でも活躍できるだろう。半兄エポカドーロ(父オルフェーヴル)が制した皐月賞はもちろん、ダービー路線でも楽しみな馬だ。

父は現3歳がファーストクロップのドゥラメンテ、母は2006年のフィリーズレビューなど重賞2勝のダイワパッション。半兄には2018年の皐月賞を制し、今年から種牡馬となったエポカドーロがいる。本馬は昨年8月のメイクデビュー札幌(芝1800メートル)で、直線でふらつく若さを見せながらも勝利。続くサウジアラビアロイヤルCは不良馬場もこたえたようで5着に敗れたが、3戦目の1勝クラス・ベゴニア賞(東京・芝1600メートル)では上がり3ハロン33秒6(推定)の鋭い決め手を発揮して2勝目を手にした。今回は距離が200メートル延びて1800メートルになるが、初戦で経験済みなので問題なさそう。兄に続く皐月賞制覇に向けて、ここで収得賞金を加算したい。

ヴィクティファルス

牡3歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ヴィルジニア
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

デビュー戦は完勝だったが、楽々と抜け出しながら最後で2着馬に詰め寄られたように、持久力には課題を残す。ピッチ走法でもあり、現状ではスローペースからの瞬発力勝負のほうが持ち味は生きるだろう。

ガリレオ産駒の母ヴィルジニアは現役時代に3勝止まりだったが、そのきょうだいには5戦4勝の成績を残して種牡馬となったシルバーステート、オーストラリアのG1馬セヴィルがいる。本馬は昨年11月のメイクデビュー阪神(芝1800メートル)で、中団から楽々と抜け出し、1/2馬身の着差以上の完勝。先頭に立ってから後続を突き放せなかったのは少し物足りないが、それだけ伸びしろがあるとも言える。父ハーツクライ、母の父ガリレオという重い印象の配合ながら、フットワークは回転力があるので、上がりが速くなっても対応できるだろう。ただ、今回はかなりの強敵相手となるだけに、試金石の一戦となりそうだ。

プラチナトレジャー

牡3歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ホワイトエレガンス
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

差し脚質でもあり、現状では小回りよりも直線の長いコースのほうが合いそう。その点、前走の中山から走り慣れた東京に替わるのはプラス材料だ。晴雨兼用なのも強みなので、他馬があまり経験していない水分を含んだ馬場コンディションになれば、なお嬉しい。

母は2015年のオープン特別・紫苑Sで2着だったホワイトエレガンス、曽祖母は1993年のマイルチャンピオンシップを制したシンコウラブリイ。近親には数多くの重賞ウイナーの名前があり、現役ではムイトオブリガードやロードマイウェイが活躍している。本馬は昨年10月の未勝利(東京・芝1800メートル)を直線一気で制して初勝利。ただ、このレースは不良馬場もあって評価がしづらかった。価値があったのは続く東京スポーツ杯2歳Sで、勝ったダノンザキッドから0秒4差の4着に食い込み、オープン級のポテンシャルを証明した。前走の京成杯は5着だったが、スローペースでは厳しい位置取りだったので、着順以上に評価できる。ここも流れ一つで出番はあるはずだ。

カイザーノヴァ

牡3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:ステラリード
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

パドックでテンションが高めなのはいつものことだが、今回は初めての長距離輸送で極端にうるさくなる可能性も考えられる。そうなると課題の折り合いがどうか。なるべく落ち着いているほうがいいことは間違いないはずだ。

昨年7月のメイクデビュー函館(芝1200メートル)を差し切って、モーリス産駒のJRA初勝利をマーク。函館2歳Sはいかにも距離不足といったレースぶりの5着だったが、続くオープン特別・クローバー賞(札幌・芝1500メートル)を制し、やはりモーリス産駒初となるオープンクラス勝ちを手にした。その後はデイリー杯2歳Sが折り合いを欠いて5着。前走の朝日杯フューチュリティSも上位から離された8着だったが、しっかりと脚がたまり、メンバー中最速タイの推定上がり3ハロンタイムをマーク。折り合い面にめどをつけられたことは収穫だった。血統やレースぶりから見ても、折り合いさえクリアできれば初の1800メートルもこなせそう。4コーナーまでをいかにリズム良く運べるかが鍵になる。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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