今週の注目レース

東京新聞杯(GⅢ)

東京競馬場 1600メートル(芝)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

ヴァンドギャルド

牡5歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:スキア
  • 母の父:Motivator
ここに注目!

昨年の富士Sで待望の重賞タイトルを獲得。母スキアはフランスの重賞ウイナーで、父にリーディングサイヤーのディープインパクトを配した良血馬だ。キャリアを重ねるごとに折り合いやゲートの不安が解消しており、今年はさらなる飛躍が期待できる。

4歳初戦の東京新聞杯はスタートの出遅れも響いて6着に敗れたが、続く読売マイラーズCで3着に好走。GⅠ挑戦の安田記念は10着も、GⅠ馬10頭がそろった豪華メンバーだったことを踏まえれば、内容は悪くなかった。夏場を休養に充て、秋初戦の富士Sは課題のスタートを決め、ハイペースを深追いせずに中団を追走。4コーナーでスムーズに外へ出すと、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒6(推定)の末脚で鮮やかに抜け出し、重賞初制覇を達成した。前走のマイルチャンピオンシップは、勝負どころで反応が鈍くなりながらも、直線はしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒5差の6着。今回は2か月半ぶりの実戦で仕上がりが鍵だが、休み明けは苦にしないタイプで、主役の座は譲れない。

サトノアーサー

牡7歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:キングスローズ
  • 母の父:Redoute's Choice
ここに注目!

昨夏の関屋記念は、4コーナー17番手から直線だけで16頭をごぼう抜きし、2018年6月のエプソムC以来となる重賞2勝目をマークした。過去の連対時の最高馬体重が492キログラムで、前走時は20キログラム増(500キログラム)と馬体が立派過ぎた印象。当日のパドックに注目したい。

昨年8月の関屋記念は、スタートで後手を踏んだこともあり、腹をくくって後方を追走。8枠17番の外枠だったが、道中はインに潜り込んでじっくりと脚を温存していた。直線に入ってから徐々に外へ持ち出すと、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒7(推定)の瞬発力で豪快に突き抜けて快勝した。前々走の富士Sは直線で伸びを欠いて9着に敗退。前走の京都金杯も12着に敗れたが、手綱を取った坂井瑠星騎手は「少し力んでいました。4コーナーで内の馬とぶつかったところで手応えがなくなりました」と振り返ったように、敗因は明らかだ。7歳でも年齢的な衰えはなく、本来のパフォーマンスを発揮できれば巻き返しが可能だろう。

ダイワキャグニー

せん7歳

調教師:菊沢隆徳(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:トリプレックス
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

全8勝を東京で挙げるコース巧者で、昨年のエプソムCでは念願の重賞タイトルを獲得した。今回は2019年3月以来の1600メートル戦になるが、3歳時のオープン特別・キャピタルS(東京・芝1600メートル)勝ちや2018年の東京新聞杯3着の実績があれば守備範囲だろう。

昨年6月のエプソムCは、不良馬場のタフなコンディションに加えて速めのペースの競馬だったが、2番手追走から残り200メートル付近で先頭に躍り出ると、後続を振り切って1馬身1/2差で快勝した。秋初戦となった毎日王冠は、好スタートを決めて離れた3番手を進み、道中の手応えも十分。GⅠ馬サリオス(1着)には離されたものの、直線半ばで1度先頭に立つシーンを作って2着に好走した。続く天皇賞(秋)は、スローペースの瞬発力勝負で後れを取ったものの、直線はしぶとく食い下がって6着。7歳初戦となった前走の日経新春杯は直線で粘りを欠いて12着だったが、約2か月半の休み明けで、度外視できる結果だろう。距離短縮は問題なく、抜群の実績を残す東京コースで、あらためて注目したい。

シャドウディーヴァ

牝5歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ダイヤモンドディーバ
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

右回りでは内にモタれる面があり、左回りがベスト。昨年は東京コースの東京新聞杯、府中牝馬Sで2着に好走した。今回は3か月弱の休み明けだが、本レースに照準を合わせて調整は順調。成長力豊かなハーツクライ産駒で、今年も遜色のない競馬ができそうだ。

4歳初戦の東京新聞杯は、脚をためて後方待機策。直線はレースの上がり3ハロンタイムを1秒6も上回る同33秒3(推定)の末脚で、ガラッと開いたインを鋭く追い上げて2着に好走した。その後は3戦続けて2桁着順に敗れたが、昨夏のクイーンSで4着に追い上げて復調のきっかけをつかむと、前々走の府中牝馬Sではスタートで後手を踏みながらも、4コーナー6番手から直線でしぶとく脚を伸ばして2着争いを制している。前走のエリザベス女王杯は、最内枠で馬群に包まれてポジションを下げながらも、直線でじわじわと脚を伸ばして勝ち馬から0秒7差の8着なら、レース内容は悪くなかった。東京コースの重賞で3度の連対歴があり、牡馬相手でも能力は引けを取らない。

トリプルエース

牡4歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:Shamardal
  • 母:Triple Pirouette
  • 母の父:Sunday Silence
ここに注目!

昨秋の2勝クラス(中京・芝1400メートル)、3勝クラス・サンタクロースH(阪神・芝1600メートル)を連勝して本格化ムード。デビュー時(458キログラム)より50キログラム近く増えた馬体重が優れた成長力の証明で、今後も目が離せない。

昨年春は重賞のファルコンS(4着)、アーリントンC(5着)で共に善戦。約5か月の休養を経て、休み明け2戦目の2勝クラスを、4コーナー9番手から鮮やかに差し切って快勝した。前々走の3勝クラス・サンタクロースHは、メイショウモウコ(17着)がハイペースで大逃げするなか、離れた中団でピタリと折り合い、直線は仕掛けのタイミングを計りながら残り100メートル付近で満を持して抜け出すと、最後は後続を引き離して2連勝でオープンクラス入りを決めた。前走の京都金杯はスタートの出遅れも響いて8着に敗れたが、スローペースの中で勝ち馬から0秒5差まで追い上げており、レース内容は及第点以上。近走の充実ぶりは本物で、念願の重賞タイトル獲得を目指す。

エントシャイデン

牡6歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ルシュクル
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

これまでは差し、追い込みの戦法で良績を残してきたが、前走の京都金杯では、父譲りの瞬発力をスピードに転化し、逃げる競馬で3着に好走した。今回は休み明け3戦目で状態面がさらに上向いており、展開がかみ合えば重賞タイトルに手が届いても不思議はない。

昨年5月の谷川岳S(リステッド。新潟・芝1600メートル)でアタマ差の2着に惜敗。連闘策で挑んだ京王杯スプリングCは9着に敗れたが、続く安土城S(リステッド。京都・芝1400メートル)で鮮やかな差し切りを決めて、通算5勝目をマークした。7月の中京記念では、4コーナー12番手から直線は馬群を縫うように脚を伸ばして勝ち馬とクビ+クビ差の3着に好走。その後3戦は善戦止まりの競馬が続いたが、前走の京都金杯ではハナを切る積極策から直線もしぶとく粘って3着に入り、再び上昇ムード。左回りコースの1600メートルはベストの条件で、今回も上位争いに食い込むシーンがありそうだ。

ロードマイウェイ

牡5歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:フェリス
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

3歳時は1勝クラスからチャレンジCで重賞制覇を達成するまで破竹の5連勝を飾った。前走の京都金杯(16着)は向正面で他馬に寄られるシーンもあったが、直線で伸びを欠いたあたりは10キログラムの馬体増が影響した印象。馬体が絞れているかどうかが鍵になりそうだ。

4歳春は強敵との対戦で結果を出せなかったが、約6か月の休養で立て直した9月のポートアイランドS(リステッド。中京・芝1600メートル)では、59キログラムの斤量を背負いながら、直線はジリジリと差を詰めて勝ち馬から0秒7差の8着に入った。前々走のキャピタルS(リステッド。東京・芝1600メートル)では、レースの上がり3ハロンタイムを1秒3上回る同33秒7(推定)の豪脚で0秒2差の2着に好走。勝ち馬とは1キログラムの斤量差があったことを踏まえれば、“負けてなお強し”の内容だった。前走の京都金杯は16着と敗れたが、向正面で他の馬に寄られるシーンがあり、敗因は明白。4歳秋にGⅠ初制覇を果たした父ジャスタウェイと同様の晩成型なら、もうひと皮むけても不思議はない。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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