今週の注目レース

アメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)

中山競馬場 2200メートル(芝・外)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

アリストテレス

牡4歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:ブルーダイアモンド
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

3歳春までは1勝クラスに甘んじていたが、夏を境に頭角を現し、前走の菊花賞では、無敗の三冠制覇を果たしたコントレイルにクビ差の2着まで肉薄した。伯父にヴィクトリー、リンカーンなどがいる母系の出身で、4歳を迎えてさらなる飛躍が期待される。

約3か月の休み明けとなった1勝クラス・出雲崎特別(新潟・芝2000メートル)を2馬身1/2差で快勝。続く2勝クラス・小牧特別(中京・芝2200メートル)は、向正面半ばで早め先頭に立ち、直線も力強く押し切って、同開催の神戸新聞杯(1着コントレイル)の勝ちタイムを0秒6上回る2分11秒9の好時計で3勝目を挙げた。前走の菊花賞は、1番人気のコントレイルをピタリとマークして中団馬群を追走し、直線は馬体を並べて2頭のデッドヒート。わずかに競り負けたものの、3着以下を3馬身1/2離しており、“負けてなお強し”の2着だった。今回は約3か月の休み明けになるが、本レースを目標に順調な乗り込みを消化。三冠馬をクビ差まで追い詰めた実力は本物で、主役の座は譲れない。

サトノフラッグ

牡4歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:バラダセール
  • 母の父:Not For Sale
ここに注目!

弥生賞ディープインパクト記念で重賞勝ちを果たしたほか、皐月賞5着、セントライト記念2着と、中山コースは相性がいい。今回は約3か月の休み明けになるが、6日の2週前追い切りで美浦坂路での自己ベストとなる4ハロン51秒0をマーク。仕上げに抜かりはない。

昨年の弥生賞ディープインパクト記念は瞬発力のそがれる重馬場だったが、3コーナー過ぎから一気に押し上げると、直線で鮮やかに抜け出して重賞タイトルを獲得。しかし、2番人気に支持された皐月賞は5着、日本ダービーは11着に敗れた。秋初戦となったセントライト記念は、スローペースでバビットの逃げ切りを許したものの、直線はガロアクリーク(3着)との追い比べを制して2着。前走の菊花賞は、じっくり脚をためて後方馬群を追走。位置取りの差もあって上位2頭には離されたが、4コーナー14番手からコントレイルに匹敵する上がり3ハロン35秒2(推定)の末脚で3着に追い上げ、世代トップクラスの実力を証明した。他世代と初対戦になる今回は、真価の問われる一戦になりそうだ。

ヴェルトライゼンデ

牡4歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ドリームジャーニー
  • 母:マンデラ
  • 母の父:Acatenango
ここに注目!

重賞タイトルこそ獲得していないが、2歳時のホープフルSで2着に好走し、昨春の日本ダービーでは3着に入るなど、能力の高さは証明済み。菊花賞馬ワールドプレミア、重賞2勝のワールドエース(共に父ディープインパクト)の半弟で、血統背景も一級品だ。

3歳時の昨年はスプリングSで始動して2着の後、皐月賞は稍重の馬場も影響したのか8着。続く日本ダービーでは、ピタリとマークしたコントレイル(1着)には離されたものの、4コーナー7番手からしぶとく脚を伸ばして3着に好走した。軽度の骨折のため約4か月の休み明けだった前々走の神戸新聞杯は、後方馬群に控えて道中は折り合いに専念。メンバー中最速となる上がり3ハロン35秒4(推定)の末脚で2着争いを制した。前走の菊花賞は直線で伸びを欠いて7着に敗れたが、3000メートルの距離も長かっただけに、悲観する内容ではない。今回は約3か月の休み明けになるが、12月下旬から時計を出し始めて調教の量、質ともに十分。4歳初戦で好結果を出し、今後の活躍に弾みをつけたい。

ウインマリリン

牝4歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:コスモチェーロ
  • 母の父:Fusaichi Pegasus
ここに注目!

昨春のフローラSで重賞制覇を飾り、オークスは2着に好走。前走のエリザベス女王杯では3歳馬最先着(4着)を果たしており、現4歳牝馬の中ではトップクラスの実力馬だ。父スクリーンヒーローから豊かな成長力を受け継いでおり、今年も目が離せない。

昨春のフローラSは、内枠を生かして好位のインを追走。直線は狭いスペースを抜け出して重賞タイトルを獲得した。続くオークスは、1コーナー過ぎに内へ潜り込んで離れた2番手を進み、3コーナー過ぎから他馬が動いてもインでじっと我慢。直線は内ラチ沿いを通って抜け出しを図ったが、デアリングタクトの瞬発力に屈して惜敗の2着だった。約5か月の休み明けとなった前々走の秋華賞(15着)は直線で失速したが、前走のエリザベス女王杯は、ノームコア(16着)の逃げを深追いせずに離れた3番手を追走。直線は最内を強襲し、しぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒4差の4着に健闘した。今回は牡馬相手にどこまで通用するのか、試金石の一戦になりそうだ。

ラストドラフト

牡5歳

調教師:戸田博文(美浦)

  • 父:ノヴェリスト
  • 母:マルセリーナ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

デビューから無傷の2連勝で京成杯を制した素質馬。桜花賞馬の母マルセリーナは5歳時のマーメイドSも勝ったように、優れた成長力を兼ね備えている血統だ。昨年の本レースは3着だったが、それを上回るパフォーマンスが期待できるだろう。

4歳を迎えた昨年はアメリカジョッキークラブCから始動して3着に好走。続く金鯱賞はかなりのスローペースで差しづらい展開だったが、勝ったサートゥルナーリアに次ぐ上がり3ハロン33秒5(推定)の末脚で5着に入った。約6か月の休み明けとなった前々走のオープン特別・ケフェウスS(中京・芝2000メートル)は直線で伸びを欠いて8着に敗れたが、前走のアルゼンチン共和国杯では、中団でピタリと折り合って道中の手応えは十分。4コーナー9番手から直線でしっかり脚を伸ばして0秒2差の2着に入り、あらためて能力の高さを示した。収得賞金不足で有馬記念への出走がかなわず、本レースに予定を切り替えたが、調整過程はすこぶる順調。万全の仕上がりで臨めるだろう。

ステイフーリッシュ

牡6歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:カウアイレーン
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

GⅠの大阪杯を除けば、昨年は掲示板(5着以内)を外さなかった。適度に上がりのかかる中山コースはこれまで3、2、2、3着の好相性。軽度の骨折で約3か月半の休み明けになるが、帰厩後は急ピッチに乗り込みを消化しており、3歳5月の京都新聞杯以来の勝ち星を目指す。

昨年のアメリカジョッキークラブCは、2番手追走の先行策から直線はラチ沿いを抜け出して1度先頭に立つシーン。GⅠ馬ブラストワンピースの地力に屈したものの、必死に食い下がって惜敗の2着に入った。京都記念3着を経て、5度目のGⅠ挑戦となった大阪杯は不向きな瞬発力勝負で9着。続く目黒記念は57.5キログラムのトップハンデを背負いながら勝ち馬から0秒2差の3着に好走した。夏場を休養に充て、約4か月の休み明けとなったオールカマーは、最後までしぶとく脚を伸ばして見せ場十分の3着に好走。前走の京都大賞典は、4コーナーで先頭に並びかける積極策で5着に入った。勝ち味の遅さはあるが、これまでの戦績から地力上位は明らか。展開に左右されない自在性もあり、上位争いが濃厚だ。

モズベッロ

牡5歳

調教師:森田直行(栗東)

  • 父:ディープブリランテ
  • 母:ハーランズルビー
  • 母の父:Harlan's Holiday
ここに注目!

約6か月の休み明けだった前走の有馬記念(15着)は3秒2差の大敗を喫し、中間も復調途上の印象を受けるが、昨年は日経新春杯を制して、宝塚記念でも3着に好走した実績馬。地力の高さに期待したい。

4歳初戦となった日経新春杯は3勝クラスからの格上挑戦だったが、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン34秒5(推定)の末脚で鮮やかに抜け出し、2馬身1/2差の快勝。続く日経賞では、直線で内にモタれる面を見せながらも、4コーナー7番手からしぶとく脚を伸ばして2着まで追い上げた。GⅠ初挑戦となった天皇賞(春)は7着に敗れたものの、前々走の宝塚記念は、稍重のタフなコンディションでハイペースのなか、中団後方から懸命に追い上げて12番人気の低評価を覆す3着に好走した。前走の有馬記念は、中間にトモの外傷で順調さを欠き、スタートでは大きく出遅れただけに、度外視できる結果だろう。中間の復調度は鍵だが、これまでの実績を踏まえれば、あっさり勝っても不思議はない。

タガノディアマンテ

牡5歳

調教師:鮫島一歩(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:タガノレヴェントン
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

3歳時はクラシック三冠(皐月賞6着、日本ダービー9着、菊花賞7着)全てに参戦。約9か月半の休み明けだった前走のステイヤーズSでは僅差の2着に入り、あらためて能力の高さを示した。1度使った上積みは大きく、念願の重賞タイトル獲得を狙う。

4歳初戦となったオープン特別・万葉S(京都・芝3000メートル)は、スタートで後手を踏み、レース中盤まで最後方を追走。2周目の向正面で徐々にポジションを押し上げ、4コーナーでスパートをかけると、直線は突き放す一方の独走で3馬身1/2差をつけて快勝した。続くダイヤモンドSは1番人気で7着だったが、左回りコースで右へ逃避する面を見せたことが大きかったようだ。前走のステイヤーズSは、ペースの緩んだ1000メートル過ぎからハナを奪ってすんなり運べたことも大きかったが、喉の手術で約9か月半ぶりの実戦だったことを踏まえれば、勝ち馬とアタマ差の2着は立派の一言。近走は長距離中心だが、距離短縮は問題なく、休み明けを1度使った上積みも期待できそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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