今週の注目レース

愛知杯(GⅢ)

中京競馬場 2000メートル(芝)ハンデ (牝) 4歳以上オープン

出走馬情報

センテリュオ

牝6歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アドマイヤキラメキ
  • 母の父:エンドスウィープ
ここに注目!

メンバー中ただ1頭のGⅡ優勝馬。実績的には最上位の存在と言っていいだろう。GⅠにも2度挑戦するなど、豊かな経験を蓄えてきており、GⅢの今回は勝ち負けに持ち込みたいところ。今の充実ぶりなら、5着だった昨年以上の成績を十分に狙えるだろう。

前走のエリザベス女王杯は後方3、4番手からレースを進めると、終始折り合いもぴったりでリズムよく追走し、3コーナー付近から徐々に進出を開始。馬群の間を縫うようなスパートとなったが、ジリジリと末脚を伸ばし、5着まで追い上げた。上がり3ハロンタイムは勝ち馬ラッキーライラックと同じ33秒9(推定)をマークしており、位置取り次第ではさらに上の着順もあったはずだ。前々走のオールカマーでは牡馬混合のGⅡで勝利を収めており、牝馬限定戦なら能力は間違いなく上位の存在。近4走で推定上がり3ハロンタイム最速が3度という末脚の鋭さを生かすことができれば、重賞2勝目をゲットする大きなチャンスだ。

マジックキャッスル

牝4歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ソーマジック
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

デアリングタクトが牝馬三冠に輝いた現4歳世代の牝馬だが、本馬もオークス5着、秋華賞2着と世代上位の能力をここまで見せている。今年ライバルとの差を縮めていくためにも、年明け初戦のここで弾みをつけるレースを見せたいところだ。

前走の秋華賞は10番人気と評価こそ低かったが、勝ち馬デアリングタクトに0秒2差まで迫る2着に好走した。レースは好スタートを決めると、スッと控え中団から運んだ。向正面でデアリングタクトが先に動くと、しっかりとマークして直線へ。先頭に立つことはできなかったが、鋭い末脚を強く印象づけた。2歳時のファンタジーS、3歳春のクイーンCでも2着に入っており、重賞ウイナーの仲間入りを果たすだけの能力はすでに備えていると言えるだろう。着順は展開に左右される部分もあるが、デビュー以来8戦中7戦でメンバー中3位以内の推定上がり3ハロンタイムをマークしているように、末脚の不発がないタイプ。今回もしっかりと伸び脚を見せてくれるはずだ。

ランブリングアレー

牝5歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ブルーミングアレー
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

近親にトーセンラー(マイルチャンピオンシップ)、スピルバーグ(天皇賞・秋)のGⅠ勝ち馬がおり、良血と言える血統背景の持ち主。ここまで重賞タイトルはまだ手にできていないが、狙えるだけの素質は十分に秘めていると言えるだろう。

前走のターコイズSは、スタート直後こそ中団よりやや後ろだったが、すぐさまポジションを上げ、中団前めから積極的に運んだ。4コーナー5番手で直線を向くと、最後までしぶとく脚を伸ばしたものの7着。とはいえ、7枠14番という外枠から外々を回る厳しいレース運びになった点と、久々のマイル戦だったことを考えれば、決して力負けではないはずだ。前々走のカシオペアS(リステッド。京都・芝1800メートル、1着)で1/2馬身差の2着に負かしたボッケリーニが、次走で中日新聞杯を制覇。3着ヴァンケドミンゴも続く福島記念で2着と好走しており、本馬も能力さえ発揮できれば重賞を勝てるだけの能力はあると言えるだろう。

シゲルピンクダイヤ

牝5歳

調教師:渡辺薫彦(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ムーンライトベイ
  • 母の父:High Chaparral
ここに注目!

昨年は1400から1600メートル戦を中心にレース選択が行われていたが、年末に距離を延ばしたことが功を奏した。もともと秋華賞で3着に入ったように、中距離適性もあったようだ。1勝馬でも実績は上位の存在。復活の勝利を挙げられるか、注目だ。

前走の中日新聞杯は好スタートから先行集団に取りつき、手応えよく道中を追走。3コーナー過ぎからスパートをかけると、残り200メートル付近で1度は先頭に立った。最後は勝ち馬ボッケリーニにクビ差かわされたものの、2着は死守し、あらためて地力の高さを証明してみせた。ゲート入りに不安があったが、陣営のゲート練習により克服。前走でも改善されないようなら引退も視野に入っていただけに、まさに起死回生の走りとなった。それまで左回りコースでは3戦して全て4着以下だったが、問題ない走りを見せ、こちらも克服してみせた。3歳春の桜花賞ではメンバー中最速となる上がり3ハロン32秒7(推定)の末脚で2着に入った素質馬。今回は重賞初制覇のチャンスだ。

ウインマイティー

牝4歳

調教師:五十嵐忠男(栗東)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:アオバコリン
  • 母の父:カコイーシーズ
ここに注目!

昨秋の3戦は思うような結果を残せなかったが、今回は立て直しを図って迎える年明け初戦。母は4歳時に地方交流重賞で3着に入るなど、成長力を見せた。血統的にももうひと伸びがありそうで、きっかけをつかむレースにしたいところだろう。

前走のエリザベス女王杯は前々から積極的なレース運びを見せたが、早くから鞍上の手が動き、直線も伸びずに14着でレースを終えた。とはいえ、紫苑S、秋華賞ではスタートで後手を踏み、この馬の持ち味でもある先行してのしぶとさを生かせなかっただけに、課題のゲートをしっかりと出た点は今回に向けて好材料と言える。これまで左回りの競馬場でのレースは1度だけだが、その1度が昨春のオークスでの3着。直線で1度は先頭に立つなど見せ場十分の競馬ぶりだったことを考えれば、条件替わりで一変の走りがあっても驚けない。秘めた能力をしっかりと出すことができれば、昨秋のうっぷんを晴らすレースが見られるだろう。

サトノガーネット

牝6歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ビートリックスキッド
  • 母の父:Victory Note
ここに注目!

1年以上勝ち星から遠ざかっているが、末脚は安定して発揮しており、今回も展開が向くかどうかが鍵になりそう。ただ、その1年前の勝利は今回と同じ中京・芝2000メートルの中日新聞杯で挙げたもので、絶好の舞台が整った。

前走の中日新聞杯は最後方からレースを進め、向正面でひとつポジションを上げたが、4コーナー17番手で直線を向いた。じわじわと伸びて追い上げたものの8着。とはいえ、中団より前めで運んだ馬たちが上位を占めており、展開が向かなかったことも確かだろう。メンバー中2位となる上がり3ハロン33秒6(推定)をマークしたように、牝馬限定戦となる今回は展開次第で大きく着順を上げることが可能だろう。中間の調整も順調そのもの。7日の1週前追い切りでは栗東CWコースで6ハロン80秒8(ラスト1ハロン12秒5)と絶好の時計をマークしており、状態面の不安もなさそうだ。

デンコウアンジュ

牝8歳

調教師:荒川義之(栗東)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:デンコウラッキー
  • 母の父:マリエンバード
ここに注目!

昨年の愛知杯は小倉・芝2000メートルで行われたため条件こそ違うが、同レース連覇がかかる。左回りコースでもヴィクトリアマイル2着など実績を残しているように、条件替わりがマイナスになるとは思えない。再び、あっと驚く激走もありそうだ。

前々走の福島記念では、後方から早めのスパートをかけると直線でも鋭く伸び、勝ち馬から0秒3差の4着に入った。前走の中日新聞杯は後方からのレースで16着と大敗を喫したが、もともとムラのあるタイプだけに、ある程度は度外視していいはず。今回も、末脚が生きるタフな展開になることが好走の条件となるだろう。昨年の愛知杯は重馬場での勝利でもあり、週末の天気予報も鍵を握りそうだ。まだまだ能力の大きな衰えは感じられず、6日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで6ハロン81秒8(ラスト1ハロン12秒8)を一杯に追われてマークと負荷をかけられており、休み明け3走目を万全の状態で迎えられるだろう。

ウラヌスチャーム

牝6歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:アメジストリング
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

牝馬ながらスタミナ豊富なタイプで、タフな流れになってほしいところ。一昨年の本レースでは勝ち馬から0秒2差4着と僅差で走っており、舞台適性も十分と言えそうだ。昨年2勝をマークと衰えも感じられないだけに、重賞初制覇のチャンスは十分にあるだろう。

前走のエリザベス女王杯は13着に敗れ、GⅠの壁に跳ね返されたが、前々走のオープン特別・新潟牝馬S(新潟・芝2200メートル)では2着馬に7馬身差をつけて圧勝した。前半は中団で進んだが、向正面でするすると内ラチ沿いを進んでポジションを押し上げ、3コーナーの手前から先頭に立つ強気の競馬。直線に入っても最後まで脚が鈍ることはなく、後続を突き放す一方だった。早め早めの競馬ながらメンバー中最速の上がり3ハロン35秒6(推定)をマークしたように、完勝と言えるレースぶり。牝馬限定のGⅢなら、能力は十分足りていると考えていいだろう。ここで巻き返しがありそうだ。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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