今週の注目レース

日刊スポーツ賞シンザン記念(GⅢ)

中京競馬場 1600メートル(芝)別定 3歳オープン

データ分析

三冠馬をはじめGⅠホースを多数輩出している出世レース

1964年の三冠馬シンザンをたたえたレースで、2012年ジェンティルドンナ、2018年アーモンドアイと近年の優勝馬から2頭の牝馬三冠馬が誕生。2011年の2着馬オルフェーヴルもクラシック三冠制覇を成し遂げており、近年は“三冠馬を輩出するレース”として知られている。今年は京都競馬場の整備工事により中京競馬場での開催となるが、ここでは過去10年の結果から傾向を探ってみたい。

牝馬は要注目の存在

冒頭で触れたジェンティルドンナ、アーモンドアイをはじめ、過去10年のシンザン記念では牝馬の活躍が目立ち、好走率では牡・せん馬を大きく上回っている。同じ週(2013年と2019年は翌週)に中山競馬場で芝1600メートルの牝馬限定重賞であるフェアリーSが行われるにもかかわらず、あえて牡馬相手のレースに挑んできた牝馬は評価を上げるべきだろう。ちなみに、2011年3着のマルセリーナ、2016年2着のジュエラーと惜しくも優勝を逃した2頭が桜花賞を制しており、牝馬が好走した際には後々まで注目しておきたいところだ。〔表1〕

〔表1〕性別成績(過去10年)
成績 勝率 連対率 3着内率
牡・せん 7-8-9-95 5.9% 12.6% 20.2%
3-2-1-13 15.8% 26.3% 31.6%

前走のクラスと単勝人気の関係に特徴あり

過去10年の前走のクラス別成績を見ていくと、該当馬が少ないオープン特別と地方競馬のレースを除けば、どのクラスからも好走馬が出ている。好走率も未勝利からの臨戦馬がやや低い程度で、前走のクラスについてはさほど気にする必要はないだろう。〔表2〕

〔表2〕前走のクラス別成績(過去10年)
前走のクラス 成績 勝率 連対率 3着内率
JRAの重賞 3-4-4-29 7.5% 17.5% 27.5%
オープン特別 0-0-0-4 0% 0% 0%
1勝クラス 4-3-4-35 8.7% 15.2% 23.9%
新馬 1-2-1-11 6.7% 20.0% 26.7%
未勝利 2-1-1-27 6.5% 9.7% 12.9%
地方競馬のレース 0-0-0-2 0% 0% 0%

注目したいのは、前走のクラスとシンザン記念での単勝人気の関係だ。まず前走でJRAの重賞に出走していた馬の単勝人気別成績を見ると、5番人気以内に支持された馬が3着内率55.6%の好成績を挙げているのに対し、6番人気以下だった馬は同4.5%と芳しくない。〔表3〕

〔表3〕前走がJRAの重賞だった馬の単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気〜5番人気 3-4-3-8 16.7% 38.9% 55.6%
6番人気以下 0-0-1-21 0% 0% 4.5%

次に、前走で1勝クラスのレースに出走していた馬のシンザン記念での単勝人気別成績を見ると、3着内率は5番人気以内に推された馬が一歩リードしているが、3着以内に入った11頭中8頭は6番人気以下だった。前走で1勝クラスに出走していた馬は格下に見られがちだが、侮れない存在であることは覚えておきたい。〔表4〕

〔表4〕前走が1勝クラスだった馬の単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気〜5番人気 1-0-2-8 9.1% 9.1% 27.3%
6番人気以下 3-3-2-27 8.6% 17.1% 22.9%

芝1600メートル以上のレースで優勝していた馬が中心

今年は舞台が中京競馬場に変わるものの芝1600メートルという条件に変更はないため、過去10年の出走馬について、芝1600メートル以上のレースにおける優勝経験の有無別成績を調べてみた。すると、3着以内馬30頭中22頭がその経験のある馬だった。今年も、芝1600メートル以上のレースで優勝経験のある馬を重視したいところだ。〔表5〕

〔表5〕芝1600メートル以上のレースにおける優勝経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 8-8-6-49 11.3% 22.5% 31.0%
なし 2-2-4-59 3.0% 6.0% 11.9%

なお、芝1600メートル以上のレースにおける優勝経験がなかったにもかかわらず3着以内に入った8頭のうち、5頭はJRAのオープンクラスのレースで5着以内に入ったことがある馬だった。この経験の有無による好走率の差は大きく、芝1600メートル以上のレースにおいて優勝した経験がない馬は、オープンクラスでの実績が必要と考えた方がよさそうだ。〔表6〕

〔表6〕芝1600メートル以上のレースで優勝経験がなかった馬の、JRAのオープンクラスのレースにおいて5着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 2-1-2-17 9.1% 13.6% 22.7%
なし 0-1-2-42 0% 2.2% 6.7%
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前走の距離と単勝人気をチェック

過去10年の優勝馬の前走を見ると、10頭中9頭が芝1600メートルのレースだった。その9頭のうち8頭は、前走で単勝2番人気以内に推されていた点も共通している。2011年のレッドデイヴィス(7番人気)、2016年のロジクライ(8番人気)といった下位人気で優勝した2頭もこの2点を満たしている。前走がシンザン記念と同じ芝1600メートルのレースであり、そこで上位人気に支持されていた馬に注目してみる手もありそうだ。〔表7〕

(高那実 マヤ)

〔表7〕優勝馬の前走の距離と単勝人気(過去10年)
年度 優勝馬 前走 前走の単勝人気
2011年 レッドデイヴィス 500万下(芝1600m) 2番人気
2012年 ジェンティルドンナ 未勝利(芝1600m) 1番人気
2013年 エーシントップ 朝日杯フューチュリティS(芝1600m) 2番人気
2014年 ミッキーアイル ひいらぎ賞(芝1600m) 1番人気
2015年 グァンチャーレ 東京スポーツ杯2歳S(芝1800m) 7番人気
2016年 ロジクライ 千両賞(芝1600m) 1番人気
2017年 キョウヘイ 千両賞(芝1600m) 12番人気
2018年 アーモンドアイ 未勝利(芝1600m) 1番人気
2019年 ヴァルディゼール 新馬(芝1600m) 1番人気
2020年 サンクテュエール アルテミスS(芝1600m) 2番人気

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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