今週の注目レース

スポーツニッポン賞京都金杯(GⅢ)

中京競馬場 1600メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン

出走馬情報

シュリ

牡5歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:エーゲリア
  • 母の父:Giant's Causeway
ここに注目!

操縦性が高く、レース運びも上手い。コースを問わないタイプだろうが、それでも中京のマイル戦で2勝をマークしている実績は見逃せないところ。ただし、3走前の内容から水分を含んだ馬場は不得意。当日の馬場状態には注意を払いたい。

母エーゲリアは未勝利だったが、ジャイアンツコーズウェイ×シーキングザゴールドという世界トップレベルの配合。ジャンナ(父タニノギムレット)、グレイトチャーター(父サクラバクシンオー)という2頭のオープン馬の母となり、繁殖牝馬としての優秀さも証明しているが、ハーツクライを迎えて誕生した本馬は馬のスケールからして、半兄の2頭よりもかなり上。父の産駒らしい緩さを残しながら、デビューから7戦でオープンクラス入り。昇級初戦だった前走のリゲルS(リステッド。阪神・芝1600メートル)を難なく突破し、休養明け2戦目の理想的なローテーションで初の重賞参戦を迎える。いきなり結果を出すようなら、マイル路線の新星として名乗りを上げることになる。

サトノアーサー

牡7歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:キングスローズ
  • 母の父:Redoute's Choice
ここに注目!

右回りでも3勝をマークしており、苦手ということはないだろうが、2度の重賞制覇はどちらも直線の長い左回りコースで挙げたもの。中京競馬場は今回が初めても、適性は高いと考えていいのかもしれない。明けて7歳となるが、馬はまだまだフレッシュだ。

重馬場で行われた2018年エプソムCを勝っているが、きれいなフットワークで走るタイプ。水分を含んだ馬場はこなすが得意ではないというのが、陣営の一定した見解だった。では、どのような馬場状態が最も適しているのか。それは2つ目の重賞勝利をマークした昨年の関屋記念のような、少し時計の掛かる良馬場だろう。勝ちタイム1分33秒1は過去10年で最も遅い時計で、稍重だった2014年の1分32秒5よりも遅かった。12月に続く中京で行われる今年の京都金杯は、速い時計での決着が見込みづらい状況。前走の富士Sの9着は、外を回った馬が上位を占める馬場コンディションのなかで内を通ったコース取りの差が大きく、度外視してもいいはずだ。

ケイアイノーテック

牡6歳

調教師:平田修(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ケイアイガーベラ
  • 母の父:Smarty Jones
ここに注目!

中京コースは今回が初参戦。しかし、左回りのほうがパフォーマンスのいい馬で、直線の長いコースも歓迎のタイプ。プラス材料と考えていいだろう。前走時の480キログラムは過去最高の馬体重。ひと絞りあったほうが切れを増すかもしれない。

前走のマイルチャンピオンシップでは展開に恵まれず、勝ったグランアレグリアから1秒2差の13着に敗れたが、近走で大きく負けたレースはこの1戦くらい。勝ち切れない状況は続いているものの、パフォーマンスはそこまで悪くない。特に勝ち馬に0秒1差の4着だった3走前の中京記念と3着に入った前々走の富士Sはまずまずの内容で、スランプ期だった4歳時とは違い、最後までしっかりと伸びるようになっているところは好印象が持てる。相手関係と展開次第の面はまだ残っているが、現在の状態なら2018年NHKマイルC以来となる勝利も十分に狙えるだろう。

ピースワンパラディ

牡5歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父:ジャングルポケット
  • 母:クリアソウル
  • 母の父:アグネスデジタル
ここに注目!

常に出走馬上位の推定上がり3ハロンタイムをマークできるタイプで、末脚勝負のイメージが強いが、前走のようにある程度前のポジションを取りにいったほうが結果は安定している。多頭数のハンデ戦なら、道中の位置取りが鍵となってくるはずだ。

父は日本ダービーとジャパンカップを勝ったジャングルポケットで、母の父のアグネスデジタルは天皇賞(秋)や安田記念などの優勝馬。その影響というわけではないだろうが、本馬は12戦のキャリア全てが左回りコースという典型的なサウスポーだ。もちろん、中京競馬場での出走も豊富で、4戦して2勝、2着2回とほぼパーフェクト。関東馬ながらデビュー戦に中京コースを選択している。京都競馬場の改装工事に伴い、今年の京都金杯が中京競馬場での開催に変更されたことは歓迎材料だろう。過去に2度の重賞挑戦はエプソムC、新潟記念ともに7着と結果を出せていないが、どちらも距離が少し長かった。4勝をマークするマイル戦なら、違う結果が期待できそうだ。

タイセイビジョン

牡4歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:タートルボウル
  • 母:ソムニア
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

馬体面に著しい変化は見られないが、精神面では成長してきたように感じられる。若駒の頃は返し馬でコントロールが利かなくなるような状況もしばしば。しかし、前走は落ち着いた状態でレースに向かえていた。これはプラス材料と考えていいだろう。

2019年の京王杯2歳Sを1分20秒8の2歳コースレコード(当時)で勝っている馬。その勝ちっぷりの良さからベストは1400メートルのイメージを持ちやすいが、昨春のアーリントンCで優勝し、NHKマイルCでは勝ったラウダシオンから0秒3差の4着に入った。この距離も十分に守備範囲と考えていいだろう。昨秋の2戦は富士Sが勝ち馬から0秒6差の5着で、前走のマイルチャンピオンシップが勝ったグランアレグリアに1秒2差の14着。同世代同士の戦いだった春シーズンから他世代の強豪との対戦になり、少し苦しんでいる印象もある。ただ、他世代相手の重賞でも今回はハンデ戦。飛躍のきっかけになる結果を残したい。

トリプルエース

牡4歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:Shamardal
  • 母:Triple Pirouette
  • 母の父:Sunday Silence
ここに注目!

20キログラム増だった前走時の馬体重は506キログラム。デビュー戦の458キログラムから約1年半で50キログラム近く増えているが、そのシルエットに太め感はない。単純に成長したと考えれば、これからの活躍がかなり期待できそうだ。

父はヨーロッパで活躍したアメリカ産馬のシャマーダル。母トリプルピルエットは地方競馬で3戦1勝の成績を残したアメリカ生まれのサンデーサイレンス産駒だ。本馬は3歳春までは他馬とのトップスピードの違いに苦しんでいるようにも見えたが、自己条件からの出発となった秋は鋭い決め手を発揮できるようになり、前々走の2勝クラス(中京・芝1400メートル)を1分20秒5の好時計で優勝。約2か月半ぶりだった前走の3勝クラス・サンタクロースH(阪神・芝1600メートル)でも、外めから鋭く抜け出して連勝を決めた。前走の勝ちタイムは1分32秒6、上がり3ハロンタイムは33秒7(推定)と、時計の速い競馬に対応できるようになったことは大きな収穫。現在の勢いなら久々の重賞挑戦でも侮れない。

ロードマイウェイ

牡5歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:フェリス
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

課題であるゲートは前走でもクリアできず。出走馬中最速の推定上がり3ハロンタイムだった直線の末脚は目立ったが、展開に左右されやすい印象は否めない。今回もスタートは鍵で、多頭数をさばけるかどうかもポイントとなりそうだ。

3歳時の一昨年は重賞初挑戦のチャレンジCを含め5連勝をマーク。その勢いを評価され、昨年の金鯱賞ではサートゥルナーリア(1着)に次ぐ2番人気に支持された。しかし、その金鯱賞で10着と大敗し、続く大阪杯でも12着。相手が強化されたこともあっただろうが、本馬自身も力を出し切れていない印象だった。約6か月のリフレッシュ期間を設け、折り合いをつけやすいマイル戦に路線を変更。59キログラムの斤量を背負った前々走のポートアイランドS(リステッド。中京・芝1600メートル)は8着に敗れたが、前走のキャピタルS(リステッド。東京・芝1600メートル)では久々に存在感を見せて2着に好走した。本来の力を発揮できれば、今回も好勝負可能なはずだ。

メイケイダイハード

牡6歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:ハードスパン
  • 母:メイケイソフィア
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

前走のマイルチャンピオンシップは11着だったが、勝ち馬とのタイム差は1秒0。悪くない競馬ができた理由には当日輸送があったようで、レース前の落ち着きがあった。今年の開催地である中京も当日輸送で挑める競馬場。期待できるはずだ。

昨年の中京記念を18頭立ての18番人気で勝利し、大波乱を演出。一気に知名度を上げることに成功したが、ハードスパン産駒の本馬は少しスピードに欠ける面があり、中京記念の前にはダートのオープン特別・欅S(東京・ダート1400メートル、11着)に出走したほど。しかし、中京記念の走破時計の1分32秒7は、関屋記念(12着)の勝ちタイム1分33秒1、京成杯オータムH(15着)の勝ちタイム1分33秒9よりも速い。ハイペースで心肺能力を問われる流れになったことが、中京記念の好走要因と考えてよさそうだ。序盤からペースが上がるようなら、2度目の重賞制覇があるかもしれない。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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