今週の注目レース

JRAスーパープレミアム 秋の2歳単勝馬連 ホープフルステークス(GⅠ)

中山競馬場 2000メートル(芝)馬齢 牡・牝 2歳オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

歴史的名馬を送り出した、シーズン最後の2歳GⅠ

2019年のホープフルSでGⅠ初制覇を果たしたコントレイルは、同年のJRA賞最優秀2歳牡馬に選出された。当レースの優勝馬が2歳時にJRA賞のタイトルを獲得したのは初めてだった。また、そのコントレイルは2020年にJRA史上3頭目となる無敗での3歳クラシック三冠を達成している。2017年にGⅠ昇格を果たしたばかりのレースだが、翌年のクラシックを占う重要な一戦となっている。今回は同時期・同コースで行われていた2010年から2013年のオープン特別・ホープフルSと、ラジオNIKKEI杯2歳Sが中山に移設されGⅡに格上げされた2014年以降のホープフルS(2016年まではGⅡ、2017年以降はGⅠ)を合わせた計10レースの結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

C.ルメール騎手らが好成績

近年のこの時期の開催では、短期免許を取得した外国人騎手が活躍する場面をよく目にするが、今年はコロナ禍の影響で外国人騎手の来日が無い。そこで、対象とした10レースにおける、短期免許騎手を除いたJRA所属騎手の成績を調べてみた。すると、2015年にJRAの通年免許を取得したC.ルメール騎手が3着内率80.0%と優秀な成績を収めている。ちなみに短期免許で騎乗していた2014年以前を含めると〔3・2・2・2〕(3着内率77.8%)である。また、この他にもM.デムーロ騎手、福永祐一騎手、柴田大知騎手、田中勝春騎手がそれぞれ複数回3着以内に入っていた。〔表1〕

〔表1〕JRA所属騎手の騎手別成績(対象とした10レース)
騎手 着度数 勝率 連対率 3着内率
C.ルメール 1-1-2-1 20.0% 40.0% 80.0%
M.デムーロ 1-1-0-3 20.0% 40.0% 40.0%
福永祐一 1-0-1-4 16.7% 16.7% 33.3%
川田将雅 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
柴田大知 0-1-1-3 0% 20.0% 40.0%
武豊 0-1-0-4 0% 20.0% 20.0%
柴田善臣 0-1-0-3 0% 25.0% 25.0%
嘉藤貴行 0-1-0-0 0% 100% 100%
田中勝春 0-0-2-1 0% 0% 66.7%
蛯名正義 0-0-1-5 0% 0% 16.7%
戸崎圭太 0-0-1-4 0% 0% 20.0%
中谷雄太 0-0-1-0 0% 0% 100%
勝浦正樹 0-0-1-0 0% 0% 100%
その他の騎手 0-0-0-70 0% 0% 0%

前走で先行していた馬は割り引きが必要

対象とした10レースの3着以内馬30頭中25頭は、前走の4コーナーの通過順が「3番手以下」だった。一方、「2番手以内」だった馬は3着内率10.2%とやや苦戦している。前走で先行していた馬は過信禁物と見ておきたい。〔表2〕

〔表2〕前走の4コーナーの通過順別成績(対象とした10レース)
前走の4コーナーの通過順 着度数 勝率 連対率 3着内率
2番手以内 2-3-0-44 4.1% 10.2% 10.2%
3番手以下 8-7-10-68 8.6% 16.1% 26.9%

東京・京都の芝1800メートル以下のレースで優勝経験のある馬に注目

対象とした10レースの3着以内馬30頭中16頭は“東京・京都、かつ芝1800メートル以下のレース”において優勝経験のある馬だった。該当馬は3着内率も43.2%と優秀な水準に達している。中山・芝2000メートルで行われるレースだが、東京・京都コースの今回より短い距離(1800メートル以下)のレースで優勝した経験のある馬が優勢だ。〔表3〕

〔表3〕“東京・京都、かつ芝1800メートル以下のレース”での優勝経験の有無別成績(対象とした10レース)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 6-5-5-21 16.2% 29.7% 43.2%
なし 4-5-5-91 3.8% 8.6% 13.3%

2勝以上馬とキャリア1戦の馬が中心

2014年以降の3着以内馬18頭中12頭は、“JRAの1勝クラス以上のレース”において優勝経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率10.2%とやや苦戦している。新馬・未勝利しか勝っていない“1勝馬”は評価を下げるべきだろう。〔表4〕

〔表4〕“JRAの1勝クラス以上のレース”での優勝経験の有無別成績(過去6年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 4-5-3-15 14.8% 33.3% 44.4%
なし 2-1-3-53 3.4% 5.1% 10.2%

なお、“JRAの1勝クラス以上のレース”において優勝経験がなかった馬のうち、通算出走数が「2戦以上」だった馬は3着内率4.1%とより苦戦している。JRAのレースにおいて2勝以上をマークしている馬以外では、キャリア「1戦」、つまり1戦1勝の馬を重視したい。〔表5〕

〔表5〕“JRAの1勝クラス以上のレース”において1着となった経験がなかった馬の、通算出走数別成績(過去6年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
1戦 2-0-2-6 20.0% 20.0% 40.0%
2戦以上 0-1-1-47 0% 2.0% 4.1%

10月以降のレースで見せた末脚もポイント

2014年以降の3着以内馬18頭中16頭は、“10月以降のJRAの芝のレース”において“上がり3ハロンタイム(推定)順位が2位以内で1着”となった経験のある馬だった。該当馬は3着内率も41.0%と優秀な水準に達している。過去の戦績を比較する際は、10月以降のレースにおける末脚もチェックしておきたいところだ。〔表6〕

〔表6〕10月以降のJRAの芝のレースにおいて“上がり3ハロンタイム(推定)順位が2位以内で1着”となった経験の有無別成績(過去6年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 6-4-6-23 15.4% 25.6% 41.0%
なし 0-2-0-45 0% 4.3% 4.3%
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前走で上位人気に推されていた馬が優勢

過去6年の優勝馬6頭は、いずれも前走の単勝人気が2番人気以内だった。前走で3番人気以下だった馬は過信禁物とみるべきだろう。また、この6頭は10月以降のJRAの芝のレースにおいて“上がり3ハロンタイム(推定)順位が2位以内で1着”となった経験のある馬だった点も共通している。〔表6〕で挙げた傾向も重視したい。〔表7〕

(伊吹 雅也)

〔表7〕優勝馬の、前走の単勝人気、10月以降のJRAの芝のレースにおいて“上がり3ハロンタイム(推定)順位が2位以内で1着”となった回数(過去6年)
年次 優勝馬 前走の単勝人気 10月以降のJRAの芝のレースにおいて“上がり3ハロンタイム(推定)順位が2位以内で1着”となった回数
2014年 シャイニングレイ 2番人気 1回(2歳新馬)
2015年 ハートレー 1番人気 1回(2歳新馬)
2016年 レイデオロ 1番人気 2回(葉牡丹賞ほか)
2017年 タイムフライヤー 1番人気 1回(萩S)
2018年 サートゥルナーリア 1番人気 1回(萩S)
2019年 コントレイル 1番人気 1回(東京スポーツ杯2歳S)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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