今週の注目レース

有馬記念ウィーク馬連 中山大障害(J・GⅠ)

中山競馬場 4100メートル(芝)定量 障害3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

メイショウダッサイ

牡7歳

調教師:飯田祐史(栗東)

  • 父:スズカマンボ
  • 母:スズカブルーム
  • 母の父:スキャターザゴールド
ここに注目!

平地では1勝クラスで頭打ちだったが、5歳春に障害に転向して以降、実に安定した走りを見せている。目下12戦連続で3着以内を確保。J・GⅠの2戦を含め、中山コースの経験も豊富なので、好勝負は必至と言える。

昨年の中山大障害(J・GⅠ。芝4100メートル)は3着だったが、この1年でグンと力をつけている。今年は3月のオープン特別・ペガサスジャンプS(中山・芝3350メートル)で始動して、7馬身差の圧勝。4月の中山グランドジャンプ(J・GⅠ。芝4250メートル)は王者オジュウチョウサンに3馬身及ばなかったが、3着ブライトクォーツには2秒4の大差をつけて力を示した。その後は休養を挟み、6か月ぶりの実戦となった前走の東京ハイジャンプ(J・GⅡ。芝3110メートル)を勝利。昨年の小倉サマージャンプ(J・GⅢ。芝3390メートル)に続く2つ目の重賞タイトルを獲得した。オジュウチョウサン不在の今回は、J・GⅠ制覇の絶好のチャンスと言える。

ブライトクォーツ

牡6歳

調教師:荒川義之(栗東)

  • 父:ワークフォース
  • 母:レースドール
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

昨年の中山大障害(J・GⅠ。芝4100メートル)では早め進出からスタミナ勝負に持ち込んで2着。一方、前走の京都ジャンプS(J・GⅢ。阪神・芝3140メートル、2着)のように差しに回ることもできる。ペースに応じた自在な立ち回りで、ここでも上位争いに食い込んでくるはずだ。

曽祖母は名繁殖牝馬のフェアリードールで、近親にはトゥザヴィクトリーやトゥザグローリーといった活躍馬の名前がある良血馬だ。本馬は平地では23戦して未勝利だったが、障害で素質が開花。勝ち星は1つだけだが、オープンクラスに上がってからも7戦して2着2回、3着1回、4着2回、5着1回と大崩れがない。そして何よりも強調したいのは、スタミナが豊富ということ。その証拠に過去2回のJ・GⅠでは昨年の中山大障害が2着、そして今年の中山グランドジャンプ(芝4250メートル)が3着としぶとい走りを見せている。休み明けだった前走の京都ジャンプS(J・GⅢ)は距離不足に思われたなか、0秒2差の2着に健闘。確実に力をつけているので、今度こそタイトルに手が届いていい。

シンキングダンサー

せん7歳

調教師:武市康男(美浦)

  • 父:コンデュイット
  • 母:スプリングボード
  • 母の父:アサティス
ここに注目!

不良馬場だった今年の中山グランドジャンプ(J・GⅠ。芝4250メートル)は4着ながら、上位3頭からは大きく離された。それ以前も水分を含んだ馬場では人気ほど走れていないので、良馬場がベスト。条件がそろえば実績的にも侮れない存在となる。

重賞は2017年の東京ジャンプS(J・GⅢ。芝3110メートル)の1勝だけだが、オジュウチョウサンやニホンピロバロン、シングンマイケルといった強敵を相手に見せ場たっぷりのレースを続けてきた。とりわけ、昨年の中山グランドジャンプ(J・GⅠ)では、最後の3コーナー手前でオジュウチョウサン(1着)に真っ向勝負を挑み、最後は振り切られたものの2馬身1/2差の2着。3着馬には7馬身差をつけており、“負けてなお強し”の内容だった。これまでJ・GⅠでは6戦して4着、7着、4着、2着、4着、4着と安定感あり。今回は約8か月の休み明けとなるだけに仕上がりが鍵だが、能力を全開できれば上位争いに加わってくるはずだ。

タガノエスプレッソ

牡8歳

調教師:五十嵐忠男(栗東)

  • 父:ブラックタイド
  • 母:タガノレヴェントン
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

平地オープン馬らしく、ここ2戦は障害重賞にしては短めの距離をスピードで押し切る競馬だった。対照的に3走前の京都ハイジャンプ(J・GⅡ)は芝3930メートルの距離がこたえたのか勝ち馬から1秒3差の3着。今回は距離延長を克服できるかどうかが鍵となる。

平地では芝で2014年のデイリー杯2歳S、ダートで2016年のオープン特別・ファイナルS(阪神・ダート1400メートル)を勝利。そして障害では今年4月のオープン特別・三木ホースランドパークジャンプS(阪神・芝3140メートル)を勝ち、実に“3部門”でのオープンクラス勝ちという快挙を達成した。そして、秋2戦が圧巻のパフォーマンス。阪神ジャンプS(J・GⅢ。中京・芝3300メートル)が2着ケイブルグラムに1秒3差の圧勝、しかもJRAレコードでの障害重賞初制覇だった。前走の京都ジャンプS(J・GⅢ。阪神・芝3140メートル)ではオジュウチョウサン(3着)を下して重賞連勝。今回は初の大障害コースと大幅な距離延長が課題だが、勢いに乗って頂点に立っても驚けない。

ヒロシゲセブン

牡5歳

調教師:北出成人(栗東)

  • 父:ディープブリランテ
  • 母:ダイイチボタン
  • 母の父:ティンバーカントリー
ここに注目!

以前と比べ、ある程度の位置でレースを運べるようになっているのは強みだ。ピリッとした脚を使えるタイプではないので、距離延長もプラス。今年の中山グランドジャンプ(J・GⅠ。芝4250メートル)は勝ち馬から9秒2差の6着だったが、成長力に期待したい。

5代母は名繁殖牝馬のフアンシミン。平地でGⅠタイトルを獲得しているルヴァンスレーヴやチュウワウィザード、ラインクラフトだけではなく、1990年代前半に障害で一時代を築いたブロードマインドも同じ一族となる。本馬は平地では未勝利に終わり、3歳秋に障害に転向。障害10戦目で初勝利を挙げて以降、オープンクラスでは敗退が続いていたが、今夏を休養に充てたことが転機となった。約4か月ぶりの東京ハイジャンプ(J・GⅡ。芝3110メートル)が、勝ち馬メイショウダッサイに食い下がっての2着。前走のオープン特別・秋陽ジャンプS(東京・芝3110メートル)で待望の障害オープンクラス初勝利を手にして、地力強化を印象づけた。大障害コースも春に経験済みで、一発の魅力を秘めている。

フォワードカフェ

牡8歳

調教師:和田勇介(美浦)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:ベストブート
  • 母の父:Storm Boot
ここに注目!

前々走の東京ジャンプS(J・GⅢ。芝3110メートル)は勝ちに行く競馬で勝ち馬とアタマ差の2着。障害1勝馬ではあるが、重賞を勝てるだけの力を秘めている。自身初の競走中止に終わった前走からの巻き返しが期待される。

約5か月の休み明けだった前走のオープン特別・秋陽ジャンプS(東京・芝3110メートル)は障害の着地でつまずき、騎手が落馬して競走中止となったが、それ以前の成績は特筆できるものがある。昨年11月に障害に転じると、2着3回、3着3回と惜敗が続いたが、7戦目で待望の初勝利。その後も障害オープン(新潟・芝3290メートル)、重賞初挑戦だった東京ジャンプS(J・GⅢ)と2戦連続でアタマ差の2着。やや詰めの甘さは残すものの、コースを問わずに上位争いに加わっている。中山・障害コースも未勝利時代ながら3回も経験済み。あとは一気の相手強化と初の大障害コースがどう出るかだが、持ち前の堅実さを発揮することができれば、上位争いに食い込むシーンがあっていい。

ケイブルグラム

せん7歳

調教師:高橋文雅(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ジンジャーパンチ
  • 母の父:Awesome Again
ここに注目!

実績では見劣りするが、目下6戦連続で連対を確保。一気の相手強化となった前走でも2着に好走した力は侮れない。平地で重賞を4勝した半姉ルージュバック(父マンハッタンカフェ)に続く、きょうだい重賞制覇を目指す。

半姉は重賞を4勝したルージュバック。4つ下の全弟には目下3連勝でオープンクラス昇級を果たしたポタジェがいる。本馬は平地では18戦して3勝。ダートの長距離が主戦場で、きょうだいのような素軽さはなかったが、障害に転じてじわじわと地力強化。転向5戦目で初の連対(2着)を果たすと、その後も3戦連続で2着。そして、今年8月の障害未勝利(新潟・芝2850メートル)で待望の初勝利を手にした。驚いたのは続く前走の阪神ジャンプS(J・GⅢ。中京・芝3300メートル)で、勝ったタガノエスプレッソには離されたものの2着に食い込んだ。中山・障害コースは転向初戦で11着だった昨年1月以来。初の大障害コースも課題だが、勢いに期待したい。

スズカデヴィアス

牡9歳

調教師:橋田満(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:スズカローラン
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

もうすぐ10歳を迎える大ベテランながら、気性的にピリッとしたところがあって、体つきも若々しい。障害馬としてのキャリアは浅いものの、年齢的な衰えはそこまで感じられない。未知の魅力にかけてみる手はあるだろう。

ワンアンドオンリーやイスラボニータと同世代の古豪。3歳1月のデビューからコンスタントに走り続けて、7歳時の新潟大賞典で重賞初制覇。8歳秋からはオーストラリアへ遠征し、半年近くに及ぶ滞在期間で6戦を戦い抜いた。その後は放牧を挟んで、ジャンパーに転向。初障害だった前々走の障害未勝利(福島・芝2750メートル)は2着馬とアタマ差ながら、非凡なポテンシャルを感じさせる勝ちっぷりだった。前走のオープン特別・イルミネーションジャンプS(中山・芝3570メートル)は障害で脚をぶつけてハミが抜けるアクシデントもあり、1秒5差の5着に敗れたが、まだ底を見せたわけではない。果敢にGⅠに挑戦するのは、陣営の期待の表れ。大駆けの可能性を秘めている。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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