今週の注目レース

秋の2歳単勝馬連 朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

阪神競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 牡・牝 2歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

ステラヴェローチェ

牡2歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:バゴ
  • 母:オーマイベイビー
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

デビュー2連勝は稍重と不良馬場で挙げた実績のため、良馬場でのスピード対応が鍵となる。ただ、伯父のゴスホークケンが、中山・芝1600メートルで行われた朝日杯フューチュリティS(2007年)で、2歳コースレコードに0秒1差の好タイムでVと、こなせる下地はある。

前走のサウジアラビアロイヤルCは、後方でレースを進め、メンバー中最速の上がり3ハロン36秒8(推定)の末脚でまとめて差し切り優勝。2番目に速い馬とは0秒9の差があり、抜けて速い上がり3ハロンタイムだった。今回も、爆発力のある末脚は大きな武器となりそうだ。サウジアラビアロイヤルCの過去の勝ち馬は、のちに朝日杯フューチュリティSを勝ったダノンプレミアムやサリオス、GⅠ4勝馬グランアレグリアがおり、出世レースと言えるほどの活躍をみせている。本馬はここまで2戦ともに1600メートルを使われており、距離の経験が豊富な点も強調材料となるだろう。偉大な先輩たちに続き、GⅠウイナーの仲間入りができるのか、注目が集まる。

レッドベルオーブ

牡2歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:レッドファンタジア
  • 母の父:Unbridled's Song
ここに注目!

父と母の父の組み合わせは、無敗で三冠を制したコントレイルと同じ。この配合は、2014年の朝日杯フューチュリティS勝ち馬ダノンプラチナや、2019年のデイリー杯2歳Sを勝った本馬の全兄レッドベルジュールなど、活躍馬が多い。GⅠでも胸を張れる血統背景と言えるだろう。

3走前のメイクデビュー新潟(芝1600メートル、2着)は、道中を中団前めで運び、直線は外に出されると鋭い伸びを披露。メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒6(推定)の末脚で追い上げたが、先に抜け出したストゥーティ(1着)を捕らえることができなかった。ただ、雨が降る稍重の馬場が合わなかったのかもしれない。実際、前々走の未勝利(中京・芝1600メートル)では、1分33秒1という2歳コースレコードで3馬身1/2差の快勝。前走のデイリー杯2歳Sでも1分32秒4の2歳コースレコードで重賞初制覇を飾った。白星を挙げた2戦をみても、類いまれなスピード能力の持ち主であることは疑いようがなく、好勝負には良馬場での競馬が望ましいだろう。

モントライゼ

牡2歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ムーングロウ
  • 母の父:Nayef
ここに注目!

デビューから3戦は1200メートルで、今回が初めての1600メートル。距離を克服できるかは焦点の一つだ。ただ、母の父はドバイシーマクラシック(G1・UAE)やチャンピオンS(G1・イギリス)などを制しており、スタミナ豊富な血統。あっさりクリアしても不思議はない。

前走の京王杯2歳Sは、好ダッシュからスッと2番手につけ、4コーナーでは先頭に並びかける勢いで直線へ入った。楽な手応えのまま抜け出すと、ラスト400メートル過ぎからスパートを開始。ゴール前ではさすがに詰め寄られたものの、最後まで脚色は鈍ることなくクビ差で押し切った。前々走の小倉2歳Sでも道中を2番手で運び、直線では1度先頭に立って見せ場十分の2着。ゴール直前まで二枚腰を発揮して粘りを見せたように、スピード一辺倒のタイプでもない。一昨年の朝日杯フューチュリティSでは、同じダイワメジャー産駒のアドマイヤマーズがV。同じ舞台で行われる阪神ジュベナイルフィリーズでも昨年、同産駒のレシステンシアが勝っており、血統的にも注目だ。

ドゥラモンド

牡2歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:シーズインクルーデッド
  • 母の父:Include
ここに注目!

半兄サンデーウィザード(父ネオユニヴァース)は新潟大賞典、同じく半兄ヒーズインラブ(父ハービンジャー)はダービー卿チャレンジTを制覇。母はマイルに対応するスピードに加え、中距離戦で脚を使えるタフさも伝えている。本馬も初の阪神コースだが対応力は高そうだ。

前々走のメイクデビュー福島(芝1800メートル)はスタートこそひと息だったが、二の脚を利かせてすぐに3番手につけた。道中をリズムよく運ぶと、3コーナーで先頭に並びかける早めの競馬で押し切り、2着馬に1/2馬身差をつけてデビュー戦を白星で飾った。昇級初戦となった前走の1勝クラス・アスター賞(中山・芝1600メートル)では、200メートルの距離短縮となったからか、後方2、3番手からレースを展開。3コーナー辺りから徐々にポジションを押し上げると、4コーナーでは馬群の大外を回って、直線で末脚を爆発させた。マークした上がり3ハロンタイムは、メンバー中最速の35秒3(推定)。異なる競馬で2連勝を飾っており、自在性はGⅠに入っても大きな強みとなりそうだ。

ショックアクション

牡2歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:Gleneagles
  • 母:Reset In Blue
  • 母の父:Fastnet Rock
ここに注目!

父は現役時代にG1を4勝したが、とくに英2000ギニー(イギリス)、愛2000ギニー(アイルランド)、セントジェームズパレスS(イギリス)など、1600メートル級で強さを誇った。本馬も1600メートルで2連勝中。マイラーとしての素質をしっかり受け継いでいる。

メイクデビュー阪神(芝1400メートル)こそ3着に敗れたが、その後は2連勝でGⅠに駒を進めてきた。初勝利を挙げた前々走の未勝利(新潟・芝1600メートル)では先行策を取り、直線で先頭に立つと力強く抜け出して2着以下に4馬身差をつける快勝。前々で運びながらメンバー中最速タイの上がり3ハロン35秒0(推定)をマークするなど競馬の内容もよく、高い能力を証明した。前走の新潟2歳Sでも中団より前めから、直線では馬場の真ん中あたりから鋭い伸び脚で抜け出し、1馬身3/4差で勝利。再びメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイム(34秒1)を記録したように、末脚の切れ味は大きな武器と言えるだろう。

ホウオウアマゾン

牡2歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ヒカルアマランサス
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

母はデビュー2連勝を果たし、牝馬三冠戦線にこそ乗れなかったものの、4歳時にはヴィクトリアマイルでクビ差の2着と、GⅠ制覇へあと一歩の好走を見せた。叔父はGⅠで2着2回、3着1回のカレンミロティック。本馬に一族の悲願であるGⅠ制覇の期待がかかる。

ここまで4戦2勝、2着2回と連対率100パーセントの安定感を誇る。しかも、全て芝1600メートル戦で、距離の経験はメンバー中でもトップクラスと言える。前走のデイリー杯2歳Sは最内枠からスッと先手を奪うと、途中でハナは譲ったものの、2番手で余力十分の追走。直線入り口で先頭に立ち、レッドベルオーブとの激しい競り合いを演じて2着でゴールした。アタマ差で敗れたとはいえ、本馬も従来の2歳コースレコードより速いタイムで走っており、互角の能力を示したと言える。今回は有力馬たちに末脚を生かすタイプが多く、持ち前の先行力が生きるレースとなりそう。速い上がり3ハロンタイムもマークできるので、直線の長い阪神・芝1600メートルの舞台も合っている。

アスコルターレ

牡2歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:アスコルティ
  • 母の父:Danehill Dancer
ここに注目!

祖母は2007年のフィリーズマイル(G1・イギリス)を制覇。近親にイギリスとアイルランドのG1を4勝したヘンリーザナヴィゲーターがおり、世界的な良血と言っていい。父も初年度産駒である2歳世代が活躍中。血統のスケールの大きさは他の馬にも見劣りしない。

メイクデビュー阪神(芝1400メートル)はスタートから抜群のダッシュ力で先行争いに加わると、道中でハナを奪う形となった。3コーナー付近で1度は差を詰められたが、直線に入ってからもうひと伸び。最後は1/2馬身差をつけてデビュー戦を白星で飾った。前々走のオープン特別・ダリア賞(新潟・芝1400メートル)では最後方からの追走。徐々に進出し、4コーナーでは大外を回って直線で追い上げをみせたが5着だった。前走のオープン特別・もみじS(京都・芝1400メートル)では先行策から勝ち星を挙げており、今回も前々で運べるかどうかが鍵。先行力を発揮できれば、上位争いに加われる可能性は十分にありそうだ。

ロードマックス

牡2歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:パーフェクトトリビュート
  • 母の父:Dubawi
ここに注目!

ここまでのキャリア3戦のうち2戦でメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしているように、末脚の切れが大きな武器。その分、展開が向くかも大きなポイントになってくるが、直線の長い阪神・芝の外回りコースなら持ち味を存分に生かせるはずだ。

前走の京王杯2歳Sは、9番人気の低評価を覆す走りで2着に好走した。スタートから中団後方でレースを進め、直線に入ってスパート。じわじわと着実に末脚を伸ばし、勝ったモントライゼにクビ差まで迫った。上がり3ハロン33秒7(推定)のタイムはメンバー中最速で、重賞でトップの末脚を発揮したことは大きな価値があっただろう。3走前のメイクデビュー東京(芝1600メートル)では、不良馬場をものともせず、先行策からメンバー中最速タイの上がり3ハロン37秒8をマーク。2馬身1/2差の快勝を飾っており、馬場状態が不問な点も心強い。母パーフェクトトリビュートはイギリスの重賞勝ち馬で、血統的にも素質は見劣りしない。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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