今週の注目レース

福島記念(GⅢ)

福島競馬場 2000メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

堅めの決着が目立つようになってきたハンデキャップ競走

3連単が導入された2004年以降の福島記念を振り返ってみると、2004年から2010年の7回中5回は、3連単で20万円を超える高額配当が飛び出した。一方、2011年から2019年の9回で3連単の配当が20万円を超えたのは2014年の1回だけだ。2018年が同7540円、2019年は同1万3360円と、ここ2年は特に堅めの決着が続いている。今回は新潟競馬場で行われた2011年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

年明け以降の戦績と年齢に注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭中18頭は、“同年の出走頭数が15頭以上だったJRA重賞”において3着以内に入った経験があった。該当馬は3着内率も40.0%と優秀な水準に達している。年明け以降に多頭数の重賞で上位に食い込んでいる馬は高く評価すべきだろう。〔表1〕

〔表1〕“同年の出走頭数が15頭以上だったJRA重賞”において3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 5-5-8-27 11.1% 22.2% 40.0%
なし 5-5-2-103 4.3% 8.7% 10.4%

なお、“同年の出走頭数が15頭以上だったJRA重賞”において3着以内に入った経験がなかった馬のうち、年齢が「5歳以上」だった馬は3着内率3.2%と苦戦している。年明け以降に多頭数の重賞で上位に食い込んでいない5歳以上の馬は、過信禁物とみておいた方がよさそうだ。〔表2〕

〔表2〕“同年の出走頭数が15頭以上だったJRA重賞”において3着以内に入った経験がなかった馬の、年齢別成績(過去10年)
年齢 着度数 勝率 連対率 3着内率
4歳以下 4-3-2-12 19.0% 33.3% 42.9%
5歳以上 1-2-0-91 1.1% 3.2% 3.2%

前走のグレードや勝ち馬とのタイム差も重要

過去10年の3着以内馬延べ30頭中17頭は、前走が「GⅠ・GⅡ」だった。該当馬は3着内率も34.7%と優秀な水準に達している。前走が今回より格の高いレースだった馬は、上位に食い込む可能性が高いとみておきたい。〔表3〕

〔表3〕前走別成績(過去10年)
前走 着度数 勝率 連対率 3着内率
GⅠ・GⅡ 4-5-8-32 8.2% 18.4% 34.7%
GⅠ・GⅡ以外 6-5-2-98 5.4% 9.9% 11.7%

一方、前走が「GⅠ・GⅡ以外」だった馬のうち、前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒5以上だった馬は3着内率5.5%と苦戦している。3着以内に入ったのは2015年1着のヤマカツエースが最後である。前走がGⅠ・GⅡではなく、そのレースで勝ち馬から0秒5以上離されていた馬は、評価を下げるべきだろう。〔表4〕

〔表4〕前走が「GⅠ・GⅡ以外」だった馬の、前走の着順と1着馬とのタイム差別成績(過去10年)
前走の着順と1着馬とのタイム差 着度数 勝率 連対率 3着内率
1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0秒4以内 4-4-1-29 10.5% 21.1% 23.7%
2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒5以上 2-1-1-69 2.7% 4.1% 5.5%

前走との間隔がポイント

過去4年の3着以内馬12頭は、いずれも前走との間隔が「中3週から中11週」だった。臨戦過程に余裕のない馬や休養明けの馬は扱いに注意した方がよさそうだ。〔表5〕

〔表5〕前走との間隔別成績(過去4年)
前走との間隔 着度数 勝率 連対率 3着内率
中2週以内 0-0-0-9 0% 0% 0%
中3週〜中11週 4-4-4-33 8.9% 17.8% 26.7%
中12週以上 0-0-0-9 0% 0% 0%

近年は差し馬が不振

過去4年の3着以内馬延べ12頭中11頭は、前走の4コーナーの通過順が「8番手以内」だった。2015年以前は前走の4コーナーの通過順が「9番手以下」だった馬もそれなりに好走していたものの、近年の傾向を重視するならば、前走の4コーナーを8番手以内で通過していなかった馬は過信禁物とみておきたい。〔表6〕

〔表6〕前走の4コーナーの通過順別成績(過去4年)
前走の4コーナーの通過順 着度数 勝率 連対率 3着内率
8番手以内 4-4-3-36 8.5% 17.0% 23.4%
9番手以下 0-0-1-15 0% 0% 6.3%
ウインファイブ対象レース
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軽ハンデ馬は強調できない

過去10年の優勝馬延べ10頭は、いずれも負担重量が54キログラム以上だった。極端にハンデが軽い馬は、勝ち切る可能性が低いと見るべきだろう。また、この10頭は前走との間隔が中2週から中6週だった点も共通している。臨戦過程に余裕のない馬や休養明けの馬も評価を下げた方がよさそうだ。〔表7〕

(伊吹 雅也)

〔表7〕優勝馬の負担重量、前走との間隔(過去10年)
年次 優勝馬 負担重量 前走との間隔
2010年 ダンスインザモア 55kg 中3週
2011年 アドマイヤコスモス 56kg 中5週
2012年 ダイワファルコン 57kg 中2週
2013年 ダイワファルコン 57.5kg 中2週
2014年 ミトラ 56kg 中2週
2015年 ヤマカツエース 54kg 中2週
2016年 マルターズアポジー 54kg 中5週
2017年 ウインブライト 54kg 中4週
2018年 スティッフェリオ 55kg 中3週
2019年 クレッシェンドラヴ 55kg 中6週

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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