今週の注目レース

エリザベス女王杯(GⅠ)

阪神競馬場 2200メートル(芝)定量 (牝) 3歳以上オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

阪神競馬場を舞台に争う女王の座

今年のエリザベス女王杯は京都競馬場の整備工事により阪神競馬場での開催となる。2018年の優勝馬リスグラシューが翌2019年に宝塚記念、コックスプレート、有馬記念と国内外のGⅠ3連勝を決め、同年の年度代表馬に輝いたことは記憶に新しい。2019年の優勝馬ラッキーライラックは今年の大阪杯を制しており、近年は当レースの優勝馬がその後の牡馬混合のGⅠで活躍している。ここでは年齢など競馬場が変わっても影響が少ないであろうデータを中心に、過去10年の結果を分析していく。

若い世代の馬が中心

過去10年の年齢別成績を調べると、4歳馬が6勝を挙げている。冒頭で触れたリスグラシューとラッキーライラックも4歳馬だった。連対率と3着内率では3歳馬が最も高く、これら2世代で3着以内馬延べ30頭中25頭を占めている。〔表1〕

〔表1〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 3-4-3-29 7.7% 17.9% 25.6%
4歳 6-3-6-45 10.0% 15.0% 25.0%
5歳 1-2-1-48 1.9% 5.8% 7.7%
6歳 0-1-0-14 0% 6.7% 6.7%
7歳以上 0-0-0-7 0% 0% 0%

なお、5歳以上の馬で3着以内に入った延べ5頭は、前年のエリザベス女王杯で5着以内に入っていた。この実績を持つ5歳以上の馬は3着内率38.5%と好走率も優秀だ。今年は舞台が京都競馬場から阪神競馬場に移るとはいえ、前年のエリザベス女王杯で好走した実績は高く評価した方がよさそうだ。〔表2〕

〔表2〕5歳以上の馬の、前年のエリザベス女王杯における着順別成績(過去10年)
着順 成績 勝率 連対率 3着内率
5着以内 1-3-1-8 7.7% 30.8% 38.5%
6着以下もしくは不出走 0-0-0-61 0% 0% 0%

GⅠ・GⅡからの臨戦が好成績

過去10年の出走馬の前走別成績を調べると、該当馬は少ないもののオールカマーから臨んだ馬が勝率33.3%、連対率50.0%の好成績を収めている。3着以内馬の頭数が最も多いのは府中牝馬Sで、同レース出走馬からは2016年にシングウィズジョイが12番人気で2着、2017年から2019年にはクロコスミアが3年連続7番人気以下で2着と、同レースからの臨戦馬は人気薄でも侮れない結果となっている。なお、3歳馬で3着以内に入った10頭中7頭は前走が秋華賞だった。この3レースが主要なステップといえそうだ。〔表3〕

〔表3〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
秋華賞(GⅠ) 2-3-2-20 7.4% 18.5% 25.9%
府中牝馬S(GⅡ) 4-4-3-45 7.1% 14.3% 19.6%
オールカマー(GⅡ) 2-1-0-3 33.3% 50.0% 50.0%
上記以外のJRA重賞 0-1-4-33 0% 2.6% 13.2%
オープン特別 0-0-0-12 0% 0% 0%
条件クラス 0-1-1-28 0% 3.3% 6.7%
海外のレース 2-0-0-2 50.0% 50.0% 50.0%
  • 注記:GⅢとして行われた2010年の府中牝馬Sは「上記以外のJRA重賞」で集計
  • 注記:前走が海外のレースだった馬はいずれも外国馬

前走で6着以下だった馬は苦戦

前走の着順別成績を見ていくと、過去10年の3着以内馬延べ30頭中26頭は前走で5着以内だった。7番人気で優勝した2012年のレインボーダリア(前走府中牝馬S4着)や、6番人気で勝利した2015年のマリアライト(前走オールカマー5着)も前走で5着以内に入っており、前走が6着から9着だった馬は2016年2着のシングウィズジョイ(前走府中牝馬S7着)が最高着順となっている。前走で10着以下に敗れていた馬はさらにシビアで、2011年に前年の三冠牝馬アパパネ(前走府中牝馬S14着)が3着に入ったのみだ。前項で主要な前哨戦として挙げたレースからの臨戦であっても、そこで6着以下だった馬は評価を下げるべきだろう。〔表4〕

〔表4〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 2-4-4-35 4.4% 13.3% 22.2%
2着 2-3-1-18 8.3% 20.8% 25.0%
3着 3-0-2-13 16.7% 16.7% 27.8%
4着 2-0-0-12 14.3% 14.3% 14.3%
5着 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
6着〜9着 0-1-2-30 0% 3.0% 9.1%
10着以下 0-0-1-28 0% 0% 3.4%

GⅠで連対経験のある馬に注目

過去10年の出走馬について、JRA・GⅠもしくは海外のG1での連対経験の有無別に成績を調べると、3着以内馬延べ30頭中20頭は国内外のGⅠで連対経験を持っていた。2018年はこの経験を持つ馬が5頭出走し、3着以内を独占。昨年も4頭が出走して3着以内を独占している。〔表5〕

〔表5〕JRA・GⅠもしくは海外G1での連対経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 8-6-6-45 12.3% 21.5% 30.8%
なし 2-4-4-98 1.9% 5.6% 9.3%
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中距離重賞での実績をチェック

過去7年の優勝馬は全て4歳以下で、前走は秋華賞、府中牝馬S、オールカマーのいずれかで5着以内と、〔表1〕で触れた年齢や〔表3〕と〔表4〕で述べた前走の傾向に合致している。さらに、同年に芝1800メートルから2200メートルのJRA重賞で連対していた点も共通しており、中距離重賞での実績も勝ち馬を予想する際の重要な判断基準になりそうだ。〔表6〕

(高那実 マヤ)

〔表6〕優勝馬の年齢、前走、同年に連対していた芝1800メートルから2200メートルのJRA重賞(過去7年)
年度 優勝馬 年齢 前走 同年に連対していた芝1800m〜2200mのJRA重賞
2013年 メイショウマンボ 3歳 秋華賞1着 秋華賞1着
2014年 ラキシス 4歳 オールカマー2着 オールカマー2着ほか
2015年 マリアライト 4歳 オールカマー5着 マーメイドS2着
2016年 クイーンズリング 4歳 府中牝馬S1着 府中牝馬S1着
2017年 モズカッチャン 3歳 秋華賞3着 フローラS1着
2018年 リスグラシュー 4歳 府中牝馬S2着 府中牝馬S2着
2019年 ラッキーライラック 4歳 府中牝馬S3着 中山記念2着

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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