今週の注目レース

アルゼンチン共和国杯(GⅡ)

東京競馬場 2500メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

上位人気馬の活躍が目立っているハンデキャップ競走

ハンデキャップ競走として行われているアルゼンチン共和国杯だが、近年は堅い決着が続いている。最後に3連単の配当が10万円を超えたのは2009年で、2010年以降の過去10回中9回は、単勝3番人気以内の馬が優勝している。今年も前評判の高い馬が期待に応えるのだろうか、それとも意外な伏兵馬が久々に波乱を演出するのだろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

キャリアと近走成績がポイント

過去10年の通算出走数別成績を見ると、「15戦以内」だった馬の3着内率が60.7%と非常に優秀だ。キャリアが15戦以内で臨んできた馬は高く評価すべきだろう。〔表1〕

〔表1〕通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
15戦以内 8-2-7-11 28.6% 35.7% 60.7%
16戦以上 2-8-3-120 1.5% 7.5% 9.8%

なお、通算出走数が「16戦以上」だった馬のうち、“同年5月以降のJRAのオープンクラスのレース”において6着以内となった経験のない馬は全て4着以下に敗れている。〔表2〕

〔表2〕通算出走数が「16戦以上」だった馬の、“同年5月以降のJRAのオープンクラスのレース”において6着以内となった経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 2-8-3-61 2.7% 13.5% 17.6%
なし 0-0-0-59 0% 0% 0%

また、同じく通算出走数が「16戦以上」だった馬のうち、前走が「8着以下・競走中止」だった馬も全て4着以下に敗れている。キャリア「16戦以上」の馬同士を比較する際は、同年5月以降のオープンクラス実績と前走の着順を素直に評価したい。〔表3〕

〔表3〕通算出走数が「16戦以上」だった馬の、前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 着度数 勝率 連対率 3着内率
7着以内 2-8-3-60 2.7% 13.7% 17.8%
8着以下・競走中止 0-0-0-60 0% 0% 0%

前走の条件やタイム差も重要

前走別成績を見ると、前走が「GⅠ」だった馬が3着内率38.5%と優秀な成績を収めている。ビッグレースから直行してきた馬は信頼してよさそうだ。〔表4〕

〔表4〕前走別成績(過去10年)
前走 着度数 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 3-1-1-8 23.1% 30.8% 38.5%
GⅠ以外 7-9-9-123 4.7% 10.8% 16.9%

一方、前走が「GⅠ以外」だった馬のうち、前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒8以上だった馬は3着内率3.2%と苦戦している。前走がGⅠ以外だった馬同士を比較する際は、着順と勝ち馬とのタイム差をチェックしておきたい。〔表5〕

〔表5〕前走が「GⅠ以外」だった馬の、前走の着順ならびに1着馬とのタイム差別成績(過去10年)
前走の着順とタイム差 着度数 勝率 連対率 3着内率
1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が0秒7以内 7-8-8-62 8.2% 17.6% 27.1%
2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒8以上 0-1-1-60 0% 1.6% 3.2%
  • 注記:前走が競走中止だった馬を除く

前走の末脚に注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭中23頭は、前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が出走馬中「4位以内」だった。該当馬は3着内率も37.7%と優秀な水準に達している。直近のパフォーマンスを比較する際は、末脚を重視すべきだろう。〔表6〕

〔表6〕前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去10年)
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 着度数 勝率 連対率 3着内率
4位以内 8-7-8-38 13.1% 24.6% 37.7%
5位以下 2-3-2-92 2.0% 5.1% 7.1%
  • 注記:前走が競走中止だった馬を除く

16頭以下の年は内枠優勢

出走頭数が16頭以下だった年(2012年、2016年から2019年)の馬番別成績を見ると、「1番から7番」が3着内率37.1%と優秀な成績を収めている。出走頭数が17頭以上だった年には、同様の傾向は見られなかった。頭数が比較的少なくなった場合は内寄りの枠に入った馬を高く評価した方がよさそうだ。〔表7〕

〔表7〕出走頭数が16頭以下だった年における馬番別成績(2012年、2016年から2019年)
馬番 着度数 勝率 連対率 3着内率
1番〜7番 4-5-4-22 11.4% 25.7% 37.1%
8番〜16番 1-0-1-34 2.8% 2.8% 5.6%
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年齢や前走時の単勝人気が明暗を分けそう

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも年齢が6歳以下だった。7歳以上の馬で優勝を果たしたのは1985年のイナノラバージョン(8歳)が最後である。7歳以上の馬が優勝する可能性は低いとみておきたい。また、同じく過去10年の優勝馬10頭はいずれも前走の単勝人気が5番人気以内だった。前走の単勝人気が6番人気以下だった馬で優勝を果たしたのは1998年のユーセイトップランが最後である。前走時に人気薄だった馬も評価を下げるべきだろう。〔表8〕

(伊吹 雅也)

〔表8〕優勝馬の年齢と前走の単勝人気(過去10年)
年次 優勝馬 年齢 前走の単勝人気
2010年 トーセンジョーダン 4歳 2番人気
2011年 トレイルブレイザー 4歳 1番人気
2012年 ルルーシュ 4歳 1番人気
2013年 アスカクリチャン 6歳 2番人気
2014年 フェイムゲーム 4歳 4番人気
2015年 ゴールドアクター 4歳 1番人気
2016年 シュヴァルグラン 4歳 5番人気
2017年 スワーヴリチャード 3歳 3番人気
2018年 パフォーマプロミス 6歳 4番人気
2019年 ムイトオブリガード 5歳 2番人気

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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