今週の注目レース

アルゼンチン共和国杯(GⅡ)

東京競馬場 2500メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

ユーキャンスマイル

牡5歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ムードインディゴ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

今回は、天皇賞(春)4着以来約6か月ぶりの実戦となる。過去、3か月以上の休み明けでは新潟記念、阪神大賞典の重賞2勝を含め3戦3勝。乗り込まれてさえいれば、レース勘は戻っていると判断していい。

中長距離のGⅠに欠かせない存在となっている。4歳2月のダイヤモンドSで重賞初勝利を挙げてから、天皇賞(春)の5着を挟み、新潟記念で2つ目のタイトルをゲット。5歳を迎えた今年の阪神大賞典も勝ってGⅡ初制覇を果たした。昨春以降に敗れた4戦はいずれもGⅠで、掲示板(5着以内)は1度も外しておらず、いつビッグタイトルに手が届いても不思議ない力を秘めている。直線でモタれる面は課題も、左回りの東京競馬場と新潟競馬場では5戦3勝、GⅠを除けば3戦3勝とパーフェクトな成績を残している。今後のGⅠシリーズに向けての始動戦だけに100パーセントの仕上がりとまではいかないかもしれないが、地力でねじ伏せるシーンを期待したい。

サンレイポケット

牡5歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:ジャングルポケット
  • 母:アドマイヤパンチ
  • 母の父:ワイルドラッシュ
ここに注目!

3走前の3勝クラス・ジューンS(東京・芝2400メートル)は、不良馬場で上がり3ハロン37秒2(以下推定)での差し切り。一転、良馬場の新潟記念では同32秒4をマークして3着まで押し上げた。どんな馬場でも確実に脚を使えるのは大きな強みと言える。

今まさに伸び盛りの5歳馬だ。1勝クラスを勝利したのは4歳12月の栄特別(中京・芝2000メートル)だったが、その後は順調に出世の階段を駆け上がっていく。2勝クラスは中京スポニチ賞(中京・芝2000メートル)、3勝クラスはジューンSと、いずれもクラス2戦目で勝利してオープンクラス入り。休養を挟み、重賞初挑戦となった前々走の新潟記念、そして前走の毎日王冠と2戦連続で3着に食い込んで、充実ぶりをアピールしている。今回は700メートルの距離延長で初の2500メートルとなるが、ジューンSで2400メートルをクリアしているので、“あと100メートル”も守備範囲だろう。持ち前の末脚が生きる展開になれば、重賞初制覇があっていい。

メイショウテンゲン

牡4歳

調教師:池添兼雄(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:メイショウベルーガ
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

ディープインパクト産駒では珍しい、加速が遅くジワジワと伸びるタイプ。3着以内に入った重賞3戦におけるレースの上がり3ハロンタイムはそれぞれ37秒0、38秒1、36秒3だから、時計と上がりが掛かってこそのタイプだ。

昨年の弥生賞を最後に勝利から遠ざかっているものの、今年初戦のダイヤモンドSを2着、阪神大賞典を3着とし、その後は2戦連続でGⅠにチャレンジ。勝ち負けには加われなかったが、天皇賞(春)は勝ち馬から1秒0差の8着、宝塚記念も強豪相手に5着ならば、善戦と言えるだろう。夏は長めの休養から、ここを目標に1か月以上かけて乗り込まれてきた。調教時計も上々で、休み明けとしては上々の仕上がりで臨めそうだ。本馬と同じ池添兼雄厩舎のカツジが、先週のスワンSを鮮やかに逃げ切って約2年6か月ぶりの白星を挙げた。同厩舎の先輩に続いて、復活のタイトル奪取といきたい。

バレリオ

牡5歳

調教師:相沢郁(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:リリウム
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

上がり勝負に強いステイヤー。これまでレースの上がり3ハロンタイムが33秒台のレースでは4戦2勝、2着1回の好成績を残している。締まった流れからのスタミナ比べも悪くはないが、決め手が生きる流れになったほうがチャンスも増すだろう。

体質が弱くて使い込めない面があったが、昨年末の3勝クラス・オリオンS(阪神・芝2400メートル)を制して軌道に乗ってきた。昇級初戦のダイヤモンドSは折り合いを欠き16着に敗れたが、続くメトロポリタンS(リステッド。東京・芝2400メートル)は2着に好走。その後、七夕賞は重馬場が合わず10着に敗れたが、前走のオープン特別・丹頂S(札幌・芝2600メートル)では巻き返して2着と、ここまでステイヤーとしての非凡な才能を示している。全姉のアイスフォーリスは重賞に12回挑戦し、フローラSと中山牝馬Sで2着に入ったものの、勝利には手が届かなかった。同じ相沢郁厩舎に所属する6歳下の全弟が、一族悲願の重賞初制覇を目指す。

オーソリティ

牡3歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ロザリンド
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

一瞬の脚というよりは、ジワジワと伸びるタイプ。胴長の体形から見ても、距離延長はプラスに出る可能性が高い。現3歳世代は他世代相手の重賞でやや劣勢だが、世代トップレベルの力を発揮して上位争いに食い込みたい。

伯父にエピファネイア、叔父にリオンディーズ、サートゥルナーリアと3頭のGⅠ馬がいる良血馬。本馬も前評判通り、2歳時にデビュー2連勝を果たした。その後はホープフルSが5着、弥生賞が3着と重賞の壁に跳ね返されたが、優先出走権を獲得した皐月賞を見送って向かった青葉賞で念願の重賞タイトルをゲット。先団のインで脚をため、直線に向いて外へ出されると、ジワジワ伸びて差し切った。しかし、レース後に左第1指骨の剥離骨折が判明して休養に入り、今回が待望の復帰戦となる。約6か月ぶりに加え、初の他世代相手と条件は楽ではないが、ここを目標に調整は順調。年上の実績馬たちをねじ伏せるシーンがあっても驚けない。

サンアップルトン

牡4歳

調教師:中野栄治(美浦)

  • 父:ゼンノロブロイ
  • 母:シナル
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

6か月の休み明けだった前走のオールカマーは、プラス12キログラムの数字以上に馬体が緩んで見えた。その状況で勝ち馬から1秒1差の6着なら及第点。当日のパドックでは、馬体重と体の張りが戻っているかに注目したい。

1勝クラスで勝ち切れないレースが続いたが、3歳10月の岩船特別(新潟・芝2200メートル)を楽勝し、一気に勢いに乗った。昇級初戦の2勝クラス・フルーツラインC(福島・芝2600メートル)で連勝すると、3勝クラスも2戦目のサンシャインS(中山・芝2500メートル)でクリア。1勝クラスを制してから約4か月半でオープンクラス入りを果たした。重賞初挑戦となった日経賞もメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしての4着で、オープンクラスにはメドが立っていると言える。前走のオールカマーは6着だったが、6か月の休み明けで良化途上だっただけに、気にする必要はなさそう。2戦目で調子上昇となっていれば、初の重賞タイトル獲得も期待できる。

アイスバブル

牡5歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ウィンターコスモス
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

馬体を併せることでしぶとく伸びるタイプとあって、内枠がベター。これまで馬番が1番から5番で〔2・4・0・5〕の好成績。2度の目黒記念での2着も、5番と4番だった。今回もまずは馬番発表に注目だ。

ディープインパクト産駒ながら、祖母ミスパスカリの半兄クロフネの血が強く出たスタミナタイプ。ここまで重賞は8戦して2着2回だが、どちらも今回と同じ東京・芝2500メートルが舞台の目黒記念であることは特筆に値する。両レースの上がり3ハロンタイムが35秒8、35秒9だったように、持久力が問われる流れが理想だ。休養明けだった前々走の新潟記念こそ16着に大敗したが、前走の京都大賞典では勝ち馬から0秒5差の8着。後方からの競馬とはいえ、メンバー中2位タイとなる上がり3ハロン34秒4(推定)の脚を使えたのは、出来がいいからこそと判断できる。走り頃でもある休み明け3戦目。得意舞台に替わって勝ち負けに加わりたいところだ。

トーセンカンビーナ

牡4歳

調教師:加藤征弘(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:カンビーナ
  • 母の父:Hawk Wing
ここに注目!

休み明けだった前走のオクトーバーS(リステッド。東京、12着)は久々の芝2000メートルで後方のまま。スピードに対応できなかった印象だ。それだけに、500メートルの距離延長は大きなプラス材料。序盤をリズム良く運んで、自慢の末脚を発揮したい。

実力馬の巻き返しなるか。3歳夏に1勝クラス(阪神・芝1800メートル)を勝つと、昇級初戦の2勝クラス(京都・芝2200メートル)、3勝クラスも2戦目の松籟S(京都・芝2400メートル)で突破して、瞬く間にオープンクラスまで駆け上がった。昇級初戦となった阪神大賞典でも2着に食い込み、地力強化をアピール。その後の天皇賞(春)は5着、宝塚記念は8着だが、いずれも人気以上の着順にまとめているのは評価できる。前走のオクトーバーS(リステッド)は12着に敗れたが、休み明け、かつ加藤征弘厩舎のへの転厩初戦だった。ゲートの課題は残るも、重賞でも勝ち負けできる力があるだけに、2戦目で結果を出したい。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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