今週の注目レース

天皇陛下御即位慶祝 天皇賞(秋)(GⅠ)

東京競馬場 2000メートル(芝)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

クロノジェネシス

牝4歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:バゴ
  • 母:クロノロジスト
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

父バゴ、母の父クロフネという配合のイメージ通りのパワー型。実際に、芝の稍重馬場と重馬場で4戦4勝とパーフェクトな成績を残している。今開催の東京・芝コースは雨の影響もあって時計がかかっており、本馬にとってプラスに働くはずだ。

阪神ジュベナイルフィリーズは2着、桜花賞とオークスが3着など、2歳から3歳春にかけても世代トップレベルの走りを続けていたが、一段とレベルアップしたのは3歳秋以降だろう。約5か月ぶりの実戦だった秋華賞でGⅠを初制覇。続くエリザベス女王杯こそ5着に敗れたが、4歳を迎え今年の始動戦となった京都記念を快勝すると、大阪杯は初の牡馬相手のGⅠながら2着に好走した。そして前走の宝塚記念を6馬身差で圧勝し、2つ目のGⅠタイトルを手にした。展開や馬場を問わず力を出し切れるのが強みで、今まさに充実期といった雰囲気を感じさせる。“最強牝馬”アーモンドアイとは待ちに待った初対決。絶対に見逃せない。

アーモンドアイ

牝5歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:フサイチパンドラ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

休み明けはお手のもの。レース間隔が3か月以上空いたときは、2018年のシンザン記念と桜花賞と秋華賞、2019年のドバイターフ(G1・UAE。芝1800メートル)と天皇賞(秋)、2020年のヴィクトリアマイルと6戦6勝。必勝ローテで、8つ目のGⅠタイトルを狙う。

現役最強牝馬が、この秋に歴史的偉業へ挑戦する。3歳時は桜花賞、オークス、秋華賞を制して史上5頭目の牝馬三冠制覇を達成すると、ジャパンカップは2分20秒6のJRAレコードで快勝。4歳初戦のドバイターフ(G1・UAE。芝1800メートル)では難なく海外G1初制覇を果たした。続く安田記念はスタート直後に他の馬に寄られるシーンがあり3着に敗れたが、天皇賞(秋)で並み居る強敵を撃破し、歴史的名馬の地位を確立した。そこからは有馬記念9着、ヴィクトリアマイル1着、安田記念2着の成績だが、大きく衰えた印象はない。この後はもう一戦して、来年からは繁殖牝馬となる予定。歴代最多の芝GⅠ8勝目へ、勝ちたい大一番となる。

フィエールマン

牡5歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リュヌドール
  • 母の父:Green Tune
ここに注目!

東京競馬場への出走は3歳時のメイクデビュー東京(芝1800メートル、1着)以来2度目だが、どちらかといえばじわじわと加速するタイプなので、長い直線はプラスだろう。約1年2か月ぶりの芝2000メートルで流れに乗れるかどうかがポイントになる。

3歳時に菊花賞、古馬になってからは昨年と今年の2年連続で天皇賞(春)を制している、現役最強のステイヤーだ。その後は宝塚記念への参戦を目指すも、脚元に疲れが出たため見送り。放牧休養を経て、秋はオールカマーで始動予定だったが、レース週の水曜日に熱発して出走を断念した。再度の放牧を挟み、今回が待望の復帰戦。ローテーションの再考は余儀なくされたものの、もともと間隔を空けながらレースを使われている馬なので、休み明けがマイナス材料になることはないだろう。ここまでのGⅠ3勝はいずれも3000メートル以上。将来のスタッドインに向けて、スピードの証明となる2000メートルのタイトルは欲しいところだ。

ブラストワンピース

牡5歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ツルマルワンピース
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

東京競馬場の重賞では2018年の日本ダービーが5着、2019年の目黒記念が8着と結果が出ていないが、前者はスムーズさを欠いていたし、後者は体調がひと息だった。大柄かつ大跳びなので、広いコースは合うはず。ここは巻き返しが期待される。

3歳時に有馬記念でGⅠ初制覇。その後は札幌記念とアメリカジョッキークラブCで勝利を収めてGⅠ馬の底力を示しているものの、大舞台ではひと息の成績が続いている。4歳時は大阪杯で6着、凱旋門賞(G1・フランス。芝2400メートル)は11着。5歳を迎えた今年も大阪杯が7着、宝塚記念は16着と、GⅠではいずれも人気を下回る着順に敗れている。ただ、大阪杯は2年連続で展開が向かず、凱旋門賞と宝塚記念は力の要る馬場コンディションに苦しんだ印象で、評価を下げるのは早計だ。ここまで14戦7勝、敗戦時は全て4着以下という極端な成績が示すように、条件が合えば強いタイプ。かなりの好メンバーがそろったが、突き抜けても不思議はない。

ダノンキングリー

牡4歳

調教師:萩原清(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:マイグッドネス
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

馬体重450キログラム前後のまとまった体型をしていて、ややピッチ気味の走り。それだけに少しずつ脚を使うよりも、ためたほうがいいイメージ。昨年の毎日王冠(1着)のような後方待機策がベストかもしれない。

いつGⅠに手が届いてもいい良血馬だ。半兄は2016年のJBCスプリント(JpnⅠ)を制するなど、ダート短距離で一時代を築き種牡馬入りしたダノンレジェンド(父Macho Uno)だが、本馬は父がディープインパクトに替わり、デビューから一貫して芝路線を使われてきた。重賞では3勝を挙げているが、GⅠは5戦して日本ダービーのクビ差2着が最上位。それでも、ベストよりもやや距離が短いと思われる昨年のマイルチャンピオンシップ(5着)と今年の安田記念(7着)の2戦を除けば、全てで3着以内を確保している。並み居るGⅠ馬を相手に直線一気を決めた昨年の毎日王冠勝ちが示すように、東京競馬場の芝中距離は適条件。待望のGⅠタイトル奪取の可能性は十分にある。

キセキ

牡6歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ブリッツフィナーレ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

近走は2200メートル以上の距離への出走ばかりだが、実は2000メートルも得意にしており、条件クラスで2戦2勝。GⅠでも2018年の天皇賞(秋)が3着、2019年の大阪杯が2着と、全4戦で3着以内を確保している。ここでも大崩れするイメージはない。

菊花賞を制した後は16戦続けて勝利から遠ざかっているが、GⅠでは2着4回、3着1回があり、強豪相手に善戦していることは評価すべきだろう。注目すべきは、レースにおけるキャラクターの変化。以前は逃げ・先行で持久力を生かすタイプだったが、最近はゲートが安定しなかったり、行きたがる面が出てきたことも踏まえ、折り合い重視でのロングスパートが定番となっている。前々走の宝塚記念と前走の京都大賞典は、道中後方から長く脚を使って2着を確保。現状を考えれば、ペースが上がりやすい2000メートルへの距離短縮はプラス材料と言えそうで、ハイペースになれば直線でグイグイと差を詰めてくるシーンもあっていい。

ウインブライト

牡6歳

調教師:畠山吉宏(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:サマーエタニティ
  • 母の父:アドマイヤコジーン
ここに注目!

重賞に限れば、3か月以上の休み明けでは10着、10着、9着と結果を残せていない。また、良績が中山競馬場と香港・シャティン競馬場に偏っており、東京競馬場に対応できるかどうかも気になるところだ。

待ちに待った実戦復帰を迎える。今年は海外遠征の前哨戦として選んだ3月の中山記念が、良化途上だったことも影響したのか7着。その後はドバイターフからクイーンエリザベスⅡ世Cに転戦予定だったが、コロナ禍の影響でドバイはレース中止、香港も遠征を断念した。さらに、ドバイからの帰国初戦に据えた宝塚記念も左前脚の蟻洞のため出走見送りとなった。今回は8か月ぶりの実戦に加え、重賞では4戦して全て8着以下と結果を残せていない東京競馬場への対応が鍵となる。楽な競馬にはならないだろうが、昨年、香港・シャティン競馬場の芝2000メートルでG1を2勝した底力を見せたいところだ。

ダノンプレミアム

牡5歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:インディアナギャル
  • 母の父:Intikhab
ここに注目!

デビュー当初は常歩、キャンターともに柔らか味があったが、この1年ほどは硬さが目立つ。今回は約5か月ぶりの実戦。休養を挟んだことでフレッシュさを取り戻せているようなら、昨年2着以上の走りができても不思議はない。

2歳時はデビュー3連勝で朝日杯フューチュリティSを制覇。3歳初戦の弥生賞も楽勝した時点では“ディープインパクトの再来”という声も上がったが、爪の不安で皐月賞を見送ると、何とか出走にこぎ着けた日本ダービーは6着で初黒星を喫した。ここで再び爪に不安が生じ、長期の休養へ。4歳を迎えて復帰戦の金鯱賞と続く読売マイラーズCは快勝したものの、その後は国内外のGⅠを5戦連続で使われ、2着が2回と勝利には手が届いていない。とりわけ前走の安田記念は、スムーズに運べたなかでの13着大敗で物足りなさが残った。2、3歳時に比べて、体つきや身のこなしが硬く映る印象だが、再び輝きを放つことができれば好勝負が期待できる。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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