今週の注目レース

毎日王冠(GⅡ)

東京競馬場 1800メートル(芝)別定 3歳以上オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

今秋の主役候補が一堂に会する伝統の一戦

1950年に第1回が行われ、今年で71回目の開催となる毎日王冠は、秋競馬の大舞台につながる前哨戦としておなじみのレースだ。近年では、2011年4着のエイシンアポロン、2018年2着のステルヴィオ、2019年3着のインディチャンプがそれぞれ同年のマイルチャンピオンシップを優勝。2012年9着のエイシンフラッシュ、2013年2着のジャスタウェイ、2014年3着のスピルバーグがそれぞれ同年の天皇賞(秋)を制している。優勝馬はもちろん、敗れた馬たちにも後々まで注目しておくべきだろう。今回は過去10年のレース結果を中心に、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

年明け以降の戦績や通算出走数がポイント

過去10年の3着以内馬延べ30頭中21頭は、“同年行われたJRAの1600メートルから2200メートルのGⅠ・GⅡ”において5着以内に入った経験のある馬だった。該当馬は3着内率も35.0%と優秀な水準に達している。年明け以降に1800メートル前後のGⅠやGⅡで上位に入っていた馬は、高く評価した方がよさそうだ。〔表1〕

〔表1〕“同年行われたJRAの1600メートルから2200メートルのGⅠ・GⅡ”において5着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 8-8-5-39 13.3% 26.7% 35.0%
なし 2-2-5-54 3.2% 6.3% 14.3%

一方、“同年行われたJRAの1600メートルから2200メートルのGⅠ・GⅡ”において5着以内に入った経験がなかった馬のうち、通算出走数が「15戦以上」の馬は3着内率5.4%とより苦戦している。年明け以降の実績で劣る馬同士を比較する際は、キャリアが浅い馬を重視すべきだろう。〔表2〕

〔表2〕“同年行われたJRAの1600メートルから2200メートルのGⅠ・GⅡ”において5着以内に入った経験がなかった馬の、通算出走数別成績(過去10年)
通算出走数 着度数 勝率 連対率 3着内率
14戦以下 2-1-4-19 7.7% 11.5% 26.9%
15戦以上 0-1-1-35 0% 2.7% 5.4%

大敗直後の馬は不振

過去10年の3着以内馬延べ30頭中27頭は、前走の着順が1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が1秒0以内だった。一方、前走の着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が1秒1以上だった馬は3着内率12.0%とやや苦戦している。連対した3頭中2頭は2010年のもので、2011年以降に限ると〔0・1・0・21〕(3着内率4.5%)という成績である。大敗直後の馬は評価を下げたい。〔表3〕

〔表3〕前走の着順と1着馬とのタイム差別成績(過去10年)
前走の着順と1着馬とのタイム差 着度数 勝率 連対率 3着内率
1着、もしくは2着以下で1着馬とのタイム差が1秒0以内 9-8-10-70 9.3% 17.5% 27.8%
2着以下、かつ1着馬とのタイム差が1秒1以上 1-2-0-22 4.0% 12.0% 12.0%
  • 注記:前走が海外のレースで、主催者からタイム差が発表されていなかった馬を除く

前走の単勝人気も重要

過去7年の3着以内馬延べ21頭中17頭は、前走が国内のレース、かつそのレースでの単勝人気が「6番人気以内」だった。一方、「7番人気以下」だった馬は3着内率9.1%と苦戦している。2012年以前は前走で人気薄だった馬もそれなりに好走していたが、近年は前走である程度上位人気に支持されていた馬が優勢だ。〔表4〕

〔表4〕前走が国内のレースだった馬の、前走の単勝人気別成績(過去7年)
前走の単勝人気 着度数 勝率 連対率 3着内率
6番人気以内 6-5-6-33 12.0% 22.0% 34.0%
7番人気以下 0-2-1-30 0% 6.1% 9.1%

近年は東京コースに実績のある馬が中心

過去7年の3着以内馬延べ21頭中19頭は、“前年以降に行われた東京競馬場の1600メートルから2000メートル、かつ2勝クラス以上のレース”において2着以内に入った経験のある馬だった。該当馬は3着内率も43.2%と優秀な水準に達している。今回と同じ東京コースに実績のある馬は、好走する可能性が高いと見るべきだろう。〔表5〕

〔表5〕“前年以降に行われた東京競馬場の1600メートルから2000メートル、かつ2勝クラス以上のレース”において2着以内に入った経験の有無別成績(過去7年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 7-6-6-25 15.9% 29.5% 43.2%
なし 0-1-1-40 0% 2.4% 4.8%
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年齢の高い馬は割り引きが必要

過去9年の優勝馬9頭は、いずれも年齢が6歳以下だった。7歳以上で優勝を果たしたのは2009年のカンパニー(8歳)が最後である。7歳以上の馬は過信禁物と見ておきたい。また、優勝馬9頭は前走の着順が1着、もしくは敗れていても1着馬とのタイム差が1秒0以内だった点、“前年以降に行われた東京競馬場の1600メートルから2000メートル、かつオープンクラスのレース”において2着以内に入った経験があった点も共通している。〔表3〕や〔表5〕で挙げた傾向も重視した方がよさそうだ。〔表6〕

(伊吹 雅也)

〔表6〕優勝馬の、年齢、前走の着順(1着馬とのタイム差)、“前年以降に行われた、東京競馬場の1600メートルから2000メートル、かつオープンクラスのレース”における最高着順(過去9年)
年次 優勝馬 年齢 前走の着順(1着馬とのタイム差) “前年以降に行われた東京競馬場の1600mから2000m、かつオープンクラスのレース”における最高着順
2011年 ダークシャドウ 4歳 1着 1着〔2011年エプソムC〕
2012年 カレンブラックヒル 3歳 1着 1着〔2012年NHKマイルC〕
2013年 エイシンフラッシュ 6歳 3着(0秒3) 1着〔2012年天皇賞(秋)〕
2014年 エアソミュール 5歳 5着(1秒0) 1着〔2014年白富士S〕
2015年 エイシンヒカリ 4歳 1着 1着〔2015年エプソムCほか〕
2016年 ルージュバック 4歳 1着 1着〔2016年エプソムC〕
2017年 リアルスティール 5歳 8着(0秒7) 2着〔2016年天皇賞(秋)〕
2018年 アエロリット 4歳 2着(0秒0) 1着〔2017年NHKマイルC〕
2019年 ダノンキングリー 3歳 2着(0秒0) 1着〔2019年共同通信杯〕

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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