今週の注目レース

スプリンターズステークス(GⅠ)

中山競馬場 1200メートル(芝・外)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

グランアレグリア

牝4歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:タピッツフライ
  • 母の父:Tapit
ここに注目!

前走の安田記念で、3歳春の桜花賞に続くGⅠ2勝目をマーク。初めての芝1200メートル戦だった前々走の高松宮記念では、4コーナー12番手から2着(3位入線繰り上がり)に追い上げて、スプリント適性の高さも証明済みだ。約4か月ぶりの実戦でも主役の座は譲れない。

昨年は桜花賞を勝ち、同年度のJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した。今年初戦の高松宮記念は、スタートで後手を踏み後方馬群を追走。瞬発力のそがれる重馬場に加えて前が残る展開だったが、メンバー中最速タイとなる上がり3ハロン33秒1(推定)の豪脚で2着に入り、「負けてなお強し」を印象づけた。前走の安田記念は、中団8番手で折り合いに専念。直線は横一線の追い比べから、ラスト300メートルで弾けるように突き抜け、7冠馬アーモンドアイ(2着)を筆頭に9頭のGⅠ馬を一蹴して、2つ目のビッグタイトルを獲得した。今回は約4か月の休み明けになるが、9月上旬から時計を出し始めて入念な乗り込みを消化。久々は苦にしないだけに、ここは負けられない一戦だ。

ダノンスマッシュ

牡5歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:スピニングワイルドキャット
  • 母の父:Hard Spun
ここに注目!

3歳11月の京阪杯を皮切りに、前走のセントウルSで重賞6勝目をマーク。これまでGⅠに7度出走して昨年のスプリンターズS3着が最高着順だが、5歳秋を迎えて一段と円熟味を増しており、前哨戦を制した勢いに乗って待望のビッグタイトル獲得を狙う。

高松宮記念の10着敗退は、重馬場の影響もあったのだろう。続く京王杯スプリングCは、大外枠から先手を奪ってスローペースに持ち込み、そのまま鮮やかに逃げ切り勝ち。前々走の安田記念は8着だったが、距離も長かった中で勝ち馬から0秒8差なら悲観する内容ではないだろう。夏場の休養を経て、約3か月の休み明けとなった前走のセントウルSは、速いスタートからスッと好位の4番手を確保。ハイペースのなか正攻法の競馬から直線半ばで先頭に躍り出ると、メイショウグロッケ(2着)の追い上げを危なげなく振り切って今年3勝目を挙げた。今回はレースを1度使った上積みが見込めるだけに、念願のGⅠ制覇に向けて機は熟した。

モズスーパーフレア

牝5歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:Speightstown
  • 母:Christies Treasure
  • 母の父:Belong to Me
ここに注目!

中2週で大敗した4歳春の高松宮記念(15着)以降は、しっかりレース間隔を空けて使われている。北九州記念をステップにスプリンターズSへ出走するローテーションは昨年(2着)と同様。調教で動く馬だが、相変わらず坂路の動きは絶好で、仕上げに抜かりはない。

前々走の高松宮記念は、好スタートと好ダッシュでハナを奪うと、マイペースの逃げ。1位入線のクリノガウディーが4着に降着し、繰り上がりでの優勝とはなったが、直線ではしぶとい二枚腰を発揮してグランアレグリア(2着)の追い上げをしのいだ。約5か月の休養を挟んだ前走の北九州記念は、稍重のタフな馬場コンディションのなか、前半600メートル通過タイム32秒4の超ハイペースで逃げた。最後は勝ち馬レッドアンシェルの決め手に屈したものの、持ち味のスピードを存分に示した2着死守は立派だろう。昨年の本レースは、ハイペースで飛ばして0秒1差で2着の惜敗。今年も展開の鍵を握る本馬の動向から目が離せない。

ダイアトニック

牡5歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:トゥハーモニー
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

前走のキーンランドCは15着も、騎乗した武豊騎手は「高松宮記念(3着)では重馬場をこなしましたが、今回は洋芝の重馬場で特殊な馬場状態でした。内枠で斤量58キロキログラムもこたえました」とコメントしたように、敗因は明白。本番で巻き返しを図る。

5歳を迎えた今年は京都金杯で始動して2着。続く阪急杯は直線で他馬の進路を妨害して3着降着(2位入線)となった。2度目のGⅠ挑戦となった高松宮記念は、好スタートを決めて4番手のインを追走。直線でクリノガウディー(4着降着)に寄られるシーンがあったことを踏まえれば、同タイムの3着は勝ちに等しい内容だったと言えるだろう。58キログラムを背負った前々走の函館スプリントSは、スッと2番手に取りつくと、直線は鮮やかに抜け出して、2019年スワンS以来となる2つ目の重賞タイトルを手にした。前走のキーンランドCは15着に敗れたが、重馬場の影響ならば度外視できるだろう。2012年、2013年に本レースを連覇した父ロードカナロアとの父仔制覇を目指す。

ミスターメロディ

牡5歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:Scat Daddy
  • 母:Trusty Lady
  • 母の父:Deputy Minister
ここに注目!

昨年の高松宮記念でビッグタイトルを奪取。全4勝を挙げている左回りコースがベストかもしれないが、現役屈指の快速馬で、昨年の本レースは勝ち馬から0秒3差の4着に入っている。前走のセントウルS(3着)を使って状態面も上向いており、恥ずかしい競馬はできない。

前々走の安田記念は、好スタートから2番手を追走。直線は粘り切れず11着も、本馬を含め10頭のGⅠ馬がそろうハイレベルな一戦だったことに加え、一昨年のNHKマイルC(4着)以来となる1600メートル戦を思えば、悲観する内容ではなかっただろう。夏場を休養に充て、約3か月の休み明けだった前走のセントウルSは、スッと好位に取りついて、1番人気のダノンスマッシュ(1着)をピッタリとマーク。直線でそのダノンスマッシュに振り切られ、ゴール寸前ではメイショウグロッケ(2着)の強襲にあったが、見せ場十分の3着だった。昨年の高松宮記念以降は勝ち星から遠ざかっているものの、前走で復調の兆しを見せており、侮れない存在だ。

レッドアンシェル

牡6歳

調教師:庄野靖志(栗東)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:スタイルリスティック
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

前走の北九州記念は、ブリンカー着用の効果てきめんで、モズスーパーフレア(2着)以下を破って重賞2勝目をマーク。3歳春のNHKマイルC(4着)以来となるGⅠ挑戦になるが、キャリアを重ねるごとに地力をつけており、ビッグタイトルに手が届いても不思議はない。

約7か月ぶりの実戦だったシルクロードSは18着。そこから約3か月半の休養で立て直しを図った京王杯スプリングCも、直線で伸びを欠いて11着に敗れた。しかし、連覇がかかった前々走のCBC賞では、内枠(1枠2番)を生かして中団のインを進み、直線でもしぶとく脚を伸ばして3着に巻き返した。前走の北九州記念は逃げ・先行勢を深追いせずに、脚をためて中団のインを追走。モズスーパーフレア(2着)が作ったハイペースが向いた面はあったものの、ラスト200メートルから弾けるように突き抜け、8番人気の低評価を覆しての快勝だった。ここはGⅠで相手は一気に強くなるが、前走のブリンカー着用でポテンシャルを引き出した今なら遜色のない競馬ができそうだ。

エイティーンガール

牝4歳

調教師:飯田祐史(栗東)

  • 父:ヨハネスブルグ
  • 母:センターグランタス
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

前走のキーンランドCは、レースの上がり3ハロンタイムを1秒1上回る同34秒7(推定)の豪脚を発揮し、4コーナー12番手からの直線一気で重賞初制覇を達成した。今回は相手強化になるが、瞬発力が生きる展開になれば上位争いに食い込むシーンもありそうだ。

今年初戦のシルクロードSは、後方待機組に展開の恩恵はあったが、直線で一完歩ごとに差を詰めてクビ差の2着に好走した。そこから3か月余りの休み明けとなったオープン特別・鞍馬S(京都・芝1200メートル)では、上位馬と位置取りの差が出てしまったものの、4コーナー9番手からクビ+クビ差まで追い込んで勝ちに等しい3着でゴールした。続く函館スプリントSは流れに乗り切れず7着、前々走のオープン特別・UHB賞(札幌・芝1200メートル)も10キログラムの馬体重増が影響したのか7着に敗れたが、前走のキーンランドCでは直線大外から豪快に差し切って重賞タイトルを奪取した。今回は名うてのスプリンターがそろったが、瞬発力では引けを取らない。

ビアンフェ

牡3歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ルシュクル
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

函館2歳S、葵Sで重賞2勝を挙げた世代トップクラスのスプリンター。他世代との初対戦となった前走のセントウルSでは5着に入った。大型馬でレースを1度使った上積みは大きく、2007年のアストンマーチャン以来となる3歳馬の優勝を目指す。

57キログラムの斤量を背負った前々走の葵Sは、ポンと好スタートを決めて先手を主張。速い流れの中、直線で先行勢を振り切ると、レジェーロ(2着)の追い上げをクビ差しのいで重賞2勝目をマークした。約3か月半の休み明けだった前走のセントウルSは直線でもうひと伸びできなかったが、最後までしぶとく食い下がって勝ち馬から0秒4差の5着に踏ん張った。騎乗した藤岡佑介騎手は「いつも以上に折り合いがつきましたし、直線は盛り返す姿勢がうかがえました。収穫のある競馬だったと思います」と、手応えを語っていた。デビュー時から大幅に馬体が増えているように成長力も豊か。前走の経験を糧に、これまで以上のパフォーマンスが期待できそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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