今週の注目レース

関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ)

中京競馬場 2000メートル(芝)馬齢 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

デゼル

牝3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アヴニールセルタン
  • 母の父:Le Havre
ここに注目!

前走のオークス(11着)は中2週で2度目の長距離輸送。8キログラムの馬体重減でとどめたのはこの馬の芯の強さだろうが、上積みを見込みづらい状況でのGⅠ参戦はさすがに厳しかったようだ。しっかりと疲れを取り、舞台は直前輸送で挑める中京コース。条件は好転している。

母がフランス二冠牝馬アヴニールセルタンというディープインパクト産駒。デビュー2戦目のスイートピーS(リステッド。東京・芝1800メートル、1着)で見せた豪快な追い込み、マークした上がり3ハロン32秒5(推定)という数字のインパクトがあまりにも強烈だったこともあり、初の強敵相手となった前走のオークスでは2番人気の支持を受けた。そのオークスは最内枠からのスタートでポジションを取り切れず、4コーナーで距離ロスの大きい大外を回ったこともあり11着と敗退。それでも、勝ったデアリングタクトとの差は0秒7で、そこまで大きく負けたわけではない。厳しい日程だった前走と違い、今回はしっかりとリフレッシュされて迎える一戦。巻き返しが期待できそうだ。

フアナ

牝3歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:イサベル
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

十分なレース間隔を取っていたにもかかわらず、馬体が減少していった春シーズン。仕上げに難しいところがあったのは確かだろう。28キログラム増えていた前走の馬体重はリフレッシュ効果を示すもの。このままの数字でいくことが理想と考えられる。

前々走のフローラSは外枠(8枠16番)からのスタートだったが、出走馬中最速の上がり3ハロン35秒2(推定)の脚を使って3着に好走。この内容は濃く、同レースで最も印象を残した馬と評価されたほどだった。トライアル戦への確実な出走を目指し、夏競馬からの復帰となったのが前走の1勝クラス(小倉・芝1800メートル)。しかし、帰厩後の乗り込みはそこまで豊富ではなく、上積みの幅を十分に残した仕上げだった。そのような状況でもあっさりと勝ってしまうあたりに、本馬の資質の高さがうかがえる。父ルーラーシップ、母イサベルともに角居勝彦厩舎に所属していた馬で、特に母は高い資質を開花できなかったと言われている一頭。母の名を高めるためにも、まずは重賞タイトルが欲しいところだ。

リアアメリア

牝3歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リアアントニア
  • 母の父:Rockport Harbor
ここに注目!

今回も調教はかなりセーブ気味。それは掛かりやすい気性を考慮されてのもので、能力や仕上がりに影響するものではなさそうだが、レースでポジションを取りに行くことはできない可能性が高い。展開に左右されやすい面は否めない。

1番人気の支持を受けた昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(6着)までは世代トップの評価を受けていた馬で、実際に直線だけで一気の差し切りを決めたアルテミスSの内容は素晴らしかった。一方、高い能力を持っていながらワンパターンな競馬しかできない印象で、阪神ジュベナイルフィリーズに続いて、今年初戦の桜花賞も10着と敗退。前走のオークスでは8番人気まで評価を落としていた。しかし、このオークスでは勝ったデアリングタクトから0秒3差4着に好走。久しぶりに本馬らしいパフォーマンスを披露した。好走の理由がアルテミスSと同じ左回りであるとするならば、同じく左回りの中京コースで開催される今回は大きなチャンスかもしれない。

クラヴァシュドール

牝3歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:パスオブドリームズ
  • 母の父:Giant's Causeway
ここに注目!

長距離輸送が影響したのか、前走のオークス(15着)はデビュー以来の最少馬体重となる440キログラム。これがスタミナ切れの一因だったのかもしれない。しっかりと休養した今回は、直前輸送で挑める中京にコースも替わる。体重増で出走できるかどうかが最初の鍵となる。

キャリア的には1勝馬。しかし、どんな強敵相手でも崩れずに走ることができる馬で、昨年12月の阪神ジュベナイルフィリーズでは3着。タフな馬場状態(重)がどうかと思われた桜花賞でも4着に入った。距離が延びて真価を発揮するハーツクライ産駒ということもあり、前走のオークスでは3番人気の支持。ところが直線で急に手応えをなくし、15着と予想外の大敗を喫した。楽なペースで好位を追走していたにもかかわらず、伸び切れなかったレース内容は、2400メートルの距離に課題を感じさせるもの。血統的なイメージとは異なるタイプなのかもしれない。左回りコース自体は問題ないはずで、2000メートルへの距離短縮で巻き返しが期待される。

リリーピュアハート

牝3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リリーオブザヴァレー
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

前走のオークス(9着)は無念の一戦だったが、今回と同じ左回りの東京コースでハイパフォーマンスを見せた実績があることはかなりの強調材料。母の父がガリレオという血統だが、フットワークのきれいな馬なので、理想は良馬場での決め手勝負だろう。

全兄に青葉賞を制したヴァンキッシュランがいる血統背景を持ち、自身も牡馬相手の1勝クラス・ゆりかもめ賞(東京・芝2400メートル)をワンサイド勝ちして高い能力を示した。圧倒的な1番人気に支持された前々走の忘れな草賞(リステッド。阪神・芝2000メートル)は稍重の馬場で伸び切れず3着に敗れたが、前走のオークスはオープンクラス勝ちのない状況でも6番人気の支持を受けた。良馬場の東京・芝2400メートルならば巻き返しがあるのでは、と期待したファンが多かったからだろう。しかし、その注目の一戦はスタートで大きくつまずいて、力を出し切れないまま9着と敗れた。春の無念を晴らすためにも、秋華賞への優先出走権が獲得できる3着以内をしっかりとキープしたい。

アブレイズ

牝3歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:エディン
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

放牧先でしっかりとリフレッシュされたことがわかるほど、帰厩後の動きは素晴らしいものがあり、特に栗東坂路でラスト1ハロン11秒7をマークした1週前追い切りは強烈だった。その成長度合いは他のライバルと比べても負けていないはずだ。

キャリア2戦目のフラワーCで重賞初制覇を達成し、世代上位の能力を証明したキズナ産駒。仕上がりも良く、馬体面の成長も感じさせた前走のオークスだったが、同じ先行策でもリズムよく追走できていたフラワーCと違い、道中で力むような面が見られた。それが直線で大きく失速した一因と考えられる。ちなみに、レース後は軽度の骨折も判明している。2000メートルの距離は初勝利を挙げたデビュー戦と同じで、スタートからすぐにコーナーに入るコース形態も、デビュー戦の京都・芝の内回りコースやフラワーCを勝った中山・芝1800メートルに近いものを感じる。リラックスして走ることができれば、最後の粘りも変わってくるはずだ。

ウーマンズハート

牝3歳

調教師:西浦勝一(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:レディオブパーシャ
  • 母の父:Shamardal
ここに注目!

昨年の夏に新潟で重賞を勝った馬。暑い時季の調整に問題はなく、重賞制覇を果たした左回りにも好印象がある。血統的に2000メートルの距離はギリギリかもしれないが、これを克服できるようなら、今後に大きな可能性を示すことになる。

昨年の新潟2歳Sで重賞初制覇を飾っている馬だが、陣営は早い段階から「本格化は古馬になってから」と考えていたようだ。その理由は、同じ西浦勝一厩舎所属の半兄デザートストーム(父ストーミングホーム)、叔父のサドンストームやティーハーフがいずれも晩成タイプだったため。本馬は昨年末の阪神ジュベナイルフィリーズ以降の成績がひと息で、前走のオークスでも12着に敗れたが、勝ったデアリングタクトとのタイム差は0秒8差と、そこまで離されたわけでもない。ひと夏を越し、血統のイメージ通りの成長を示しているようなら、昨夏に見せた目の覚めるようなパフォーマンスを期待できるかもしれない。速い上がりタイムが出るレースのほうがチャンスも大きくなるだろう。

ラインオブダンス

牝3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:アドマイヤダンサー
  • 母の父:エルコンドルパサー
ここに注目!

前走の馬体重は492キログラム。牝馬らしからぬ馬格の持ち主だが、ハーツクライ産駒らしい胴が長めの体型でもあり、2000メートル以上の距離に適性がありそうなタイプだ。放牧明け2戦目の上積みを加味すれば、ここでも十分に通用するだろう。

GⅠ2勝のマリアライト、昨年度のJRA賞最優秀ダートホースを受賞したクリソベリル、昨年の京都記念を勝ったダンビュライトなど、多数の活躍馬が出ているファミリーの出身で、父ハーツクライ、母の父エルコンドルパサーの血統構成も魅力にあふれている。骨折により3歳春シーズンは棒に振ったが、休養明け2戦目となった前走の1勝クラス(小倉・芝1800メートル)をあっさりと勝ち切ってみせた。持っている能力は高く、重賞のメンバーが相手でも好勝負が期待できそうだ。本馬の最大の武器は瞬発力で、デビュー戦(5着)では上がり3ハロン32秒5(推定)のタイムをマーク。小回りコースの前走も上手な競馬をしていたが、直線の長いコースのほうがこの馬の特長を生かせるはずだ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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