今週の注目レース

キーンランドカップ(GⅢ)

札幌競馬場 1200メートル(芝)別定 3歳以上オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

夏と秋の主役候補が集う注目の芝スプリント重賞

2019年の2着馬タワーオブロンドンは、次走のセントウルSで優勝を果たし、サマースプリントシリーズのチャンピオンとなった。さらに続くスプリンターズSも勝って、GⅠウイナーの座に上り詰めている。終盤を迎えているサマーシリーズのチャンピオン争いはもちろん、秋競馬の大舞台にもつながる見逃せない一戦だ。今回は函館競馬場で行われた2013年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

「6歳以上」の馬は不振

過去10年のキーンランドCにおける年齢別成績を見ると、4歳馬が3着内率40.0%と優秀な成績を収めるなど、5歳以下の馬が3着内率27.5%をマークしている。一方、6歳以上の馬は3着内率8.1%と苦戦している。4歳馬を中心とする、若い世代の馬を重視したいところだ。〔表1〕

〔表1〕年齢別成績(過去10年)
年齢 着度数 勝率 連対率 3着内率
3歳 1-2-0-19 4.5% 13.6% 13.6%
4歳 4-4-4-18 13.3% 26.7% 40.0%
5歳 4-1-5-29 10.3% 12.8% 25.6%
6歳 0-2-0-30 0% 6.3% 6.3%
7歳 0-1-1-18 0% 5.0% 10.0%
8歳 0-0-0-8 0% 0% 0%
9歳 1-0-0-0 100% 100% 100%
10歳 0-0-0-1 0% 0% 0%
5歳以下 9-7-9-66 9.9% 17.6% 27.5%
6歳以上 1-3-1-57 1.6% 6.5% 8.1%

オープンクラスで勝利経験のある馬が中心

過去10年の3着以内馬延べ30頭中28頭は、JRAのオープンクラスのレースにおいて1着となった経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率4.8%と苦戦しており、3着以内に入ったのは2012年3着のテイエムオオタカが最後である。まだオープンクラスのレースを勝ったことがない馬は過信禁物とみるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕“JRAのオープンクラスのレース”において1着となった経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 10-10-8-83 9.0% 18.0% 25.2%
なし 0-0-2-40 0% 0% 4.8%

実績馬と牝馬が堅実

過去10年の3着以内馬延べ30頭中17頭は、“JRAのGⅠ”において5着以内に入った経験のある馬だった。該当馬は3着内率も38.6%と優秀な水準に達している。ビッグレースで好走したことのある馬は高く評価したい。〔表3〕

〔表3〕“JRAのGⅠ”において5着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 7-7-3-27 15.9% 31.8% 38.6%
なし 3-3-7-96 2.8% 5.5% 11.9%

なお、“JRAのGⅠ”において5着以内に入った経験がなかった馬のうち、性別が「牡、せん」の馬は3着内率6.0%と苦戦している。GⅠで上位に食い込んだことがない馬同士を比較する際は、牝馬を重視した方がよさそうだ。〔表4〕

〔表4〕“JRAのGⅠ”において5着以内に入った経験がなかった馬の、性別成績(過去10年)
着度数 勝率 連対率 3着内率
牡、せん 1-1-2-63 1.5% 3.0% 6.0%
2-2-5-33 4.8% 9.5% 21.4%

札幌・函館のレースで実績のある馬に注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭中23頭は、“前年以降、かつ札幌・函館で行われた3勝クラス(旧1600万下)以上のレース”において3着以内に入った経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率9.7%と苦戦している。北海道の2場、かつ上級条件のレースで好走経験のない馬は、苦戦する可能性が高いとみるべきだろう。〔表5〕

〔表5〕“前年以降、かつ札幌・函館で行われた3勝クラス以上のレース”において3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 10-7-6-58 12.3% 21.0% 28.4%
なし 0-3-4-65 0% 4.2% 9.7%
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大敗直後の馬は割り引きが必要

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも前走の着順が7着以内だった。なお、重賞に格付けされた2006年以降に集計対象を広げても、前走の着順が8着以下で連対を果たしたのは、2009年1着、2011年2着のビービーガルダンだけである。大敗直後の馬は過信禁物とみておきたい。また、優勝馬10頭はいずれも“JRAのオープンクラスのレース”において1着となった経験がある馬だった。ちなみに、こちらは2006年以降の優勝馬14頭全てが該当している。さらに、同10頭は、いずれも“前年以降、かつ札幌・函館で行われた3勝クラス以上のレース”において3着以内に入った経験がある馬だった。なお、こちらは2006年以降の優勝馬14頭中13頭が該当している。〔表2〕、〔表5〕で挙げた傾向もそれぞれ重視した方がよさそうだ。〔表6〕

(伊吹 雅也)

〔表6〕優勝馬の、前走の着順、“JRAのオープンクラスのレース”における最高着順、“前年以降、かつ札幌・函館で行われた3勝クラス以上のレース”における最高着順(過去10年)
年次 優勝馬 前走の着順 “JRAのオープンクラスのレース”における最高着順 “前年以降、かつ札幌・函館で行われた3勝クラス以上のレース”における最高着順
2010年 ワンカラット 1着 1着(2010年函館スプリントSほか) 1着(2010年函館スプリントS)
2011年 カレンチャン 1着 1着(2011年函館スプリントSほか) 1着(2011年函館スプリントS)
2012年 パドトロワ 1着 1着(2012年アイビスSDほか) 1着(2011年UHB杯)
2013年 フォーエバーマーク 2着 1着(2011年クロッカスS) 1着(2012年TVh杯)
2014年 ローブティサージュ 2着 1着(2012年阪神JF) 2着(2014年函館スプリントS)
2015年 ウキヨノカゼ 1着 1着(2013年クイーンC) 1着(2015年TVh杯)
2016年 ブランボヌール 6着 1着(2015年函館2歳S) 1着(2015年函館2歳S)
2017年 エポワス 7着 1着(2017年大阪−ハンブルクCほか) 2着(2016年UHB賞)
2018年 ナックビーナス 3着 1着(2018年カーバンクルSほか) 3着(2018年函館スプリントSほか)
2019年 ダノンスマッシュ 4着 1着(2019年シルクロードSほか) 1着(2018年函館日刊スポーツ杯)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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