今週の注目レース

エルムステークス(GⅢ)

札幌競馬場 1700メートル(ダート)別定 3歳以上オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

単勝1番人気馬があまり勝ち切れていない真夏のダート重賞

1996年にシーサイドSの名称で行われた第1回を含む、過去24回のエルムS優勝馬延べ24頭のうち、単勝1番人気馬は5勝にとどまっている。とはいえ、単勝2番人気馬が計10勝をマークするなど、波乱の決着となった年はそれほど多くないが、人気の中心となっている馬は扱いに注意した方がよさそうだ。今回は函館・ダート1700メートルで開催された2013年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

5歳以下の馬が中心。6歳以上の馬は同年の実績に注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭中20頭は「5歳以下」だった。一方、「6歳以上」だった馬は3着内率12.8%とやや苦戦している。基本的には「5歳以下」の若い馬を重視すべきだろう。〔表1〕

〔表1〕年齢別成績(過去10年)
年齢 着度数 勝率 連対率 3着内率
5歳以下 9-4-7-32 17.3% 25.0% 38.5%
6歳以上 1-6-3-68 1.3% 9.0% 12.8%

なお、年齢が「6歳以上」だった馬のうち“同年のJRA重賞”において連対経験のなかった馬は、3着内率が8.5%にとどまっている。さらに、2016年以降の近4年に限ると、該当馬の成績は〔0・1・0・30〕(3着内率3.2%)と、より苦戦している。年明け以降の重賞で連対できていない「6歳以上」の馬は、評価を下げた方がよさそうだ。〔表2〕

〔表2〕年齢が「6歳以上」だった馬の、“同年のJRA重賞”における連対経験の有無別成績(過去10年)
連対経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 0-2-2-3 0% 28.6% 57.1%
なし 1-4-1-65 1.4% 7.0% 8.5%

前走の4コーナーを8番手以下で通過していた馬は好走例なし

過去10年の3着以内馬延べ30頭は、いずれも前走の4コーナー通過順が「7番手以内」だった(前走の平均出走頭数は13.6頭)。前走で後方からレースを進めていた馬は、たとえ実績上位であっても過信禁物とみておきたい。〔表3〕

〔表3〕前走の4コーナー通過順別成績(過去10年)
前走の4コーナー通過順 着度数 勝率 連対率 3着内率
7番手以内 10-10-10-59 11.2% 22.5% 33.7%
8番手以下 0-0-0-40 0% 0% 0%
  • 注記:前走が海外のレースだった馬を除く

前走で7番人気以下だった馬は不振

過去10年の3着以内馬延べ30頭中27頭は、前走が国内のレースかつ単勝人気が「6番人気以内」だった。一方、前走が国内のレースかつ単勝人気が「7番人気以下」だった馬は、3着内率7.1%と苦戦している。前走の単勝人気にも注目すべきだろう。〔表4〕

〔表4〕前走の単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 着度数 勝率 連対率 3着内率
6番人気以内 10-8-9-60 11.5% 20.7% 31.0%
7番人気以下 0-2-1-39 0% 4.8% 7.1%
  • 注記:前走が海外のレースだった馬を除く

近年は内寄りの枠に入った馬と前走で先行していた馬が優勢

過去5年の枠番別成績を「1枠から4枠」と「5枠から8枠」に大別して見ると、3着以内馬延べ15頭中10頭は、枠番が「1枠から4枠」だった。近年の傾向を重視するならば、内寄りの枠に入った馬を高く評価した方がよさそうだ。〔表5〕

〔表5〕枠番別成績(過去5年)
枠番 着度数 勝率 連対率 3着内率
1〜4枠 4-3-3-17 14.8% 25.9% 37.0%
5〜8枠 1-2-2-35 2.5% 7.5% 12.5%

一方、「5枠から8枠」だった馬のうち、3着以内に入った5頭中4頭は前走の4コーナー通過順が「3番手以内」だった。「4番手以下」だった馬は3着内率が4.2%にとどまっている。〔表3〕の項で前走の4コーナー通過順「7番手以内」を好走の条件としたが、外寄りの枠に入った馬は、「3番手以内」とより条件を厳しくしたほうがいいかもしれない。〔表6〕

〔表6〕枠番が「5枠から8枠」だった馬の、前走の4コーナー通過順別成績(過去5年)
前走の4コーナー通過順 着度数 勝率 連対率 3着内率
3番手以内 1-1-2-12 6.3% 12.5% 25.0%
4番手以下 0-1-0-23 0% 4.2% 4.2%
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外枠の馬は長期にわたって勝っていない

過去5年の優勝馬5頭は、いずれも5枠から内側の枠番だった。7枠から優勝を果たしたのは2008年のフェラーリピサが最後、函館競馬場で行われた2013年を除くと8枠から優勝を果たしたのは2004年のパーソナルラッシュ以来いない。〔表5〕と〔表6〕で挙げた傾向を見てもわかる通り、外寄りの枠に入った馬は評価を下げるべきだろう。なお、この5頭は年齢が5歳以下、前走の4コーナー通過順が5番手以内、前走の単勝人気が5番人気以内と、〔表1〕、〔表3〕、〔表4〕で挙げた条件「5歳以下、前走の4コーナー7番手以内、前走6番人気以内」を満たしている。〔表7〕

(伊吹 雅也)

〔表7〕優勝馬の枠番、年齢、前走の4コーナー通過順、前走の単勝人気(過去5年)
年次 優勝馬 枠番 年齢 前走の4コーナー通過順 前走の単勝人気
2015年 ジェベルムーサ 4枠 5歳 4番手 1番人気
2016年 リッカルド 4枠 5歳 2番手 1番人気
2017年 ロンドンタウン 2枠 4歳 5番手 5番人気
2018年 ハイランドピーク 5枠 4歳 1番手 2番人気
2019年 モズアトラクション 3枠 5歳 6番手 2番人気

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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