今週の注目レース

北海道新聞杯クイーンステークス(GⅢ)

札幌競馬場 1800メートル(芝)別定 (牝) 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

スカーレットカラー

牝5歳

調教師:高橋亮(栗東)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:ヴェントス
  • 母の父:ウォーエンブレム
ここに注目!

昨年の本レースで2着に好走した実績が光る。芝1800メートル戦は6戦して3連対(2勝、2着1回)と安定しており、15着に敗れた前走のヴィクトリアマイルから200メートルの距離延長はプラス材料だろう。

アーモンドアイが勝った前走のヴィクトリアマイル(15着)は1分30秒6という速い時計での決着。前で運んだ馬がそのまま残る特殊な展開だったことからも、後方から末脚にかけた本馬にとっては苦しい状況だった。昨年のクイーンSは、中団後方からメンバー中最速の上がり3ハロン33秒4(推定)で2着に好走。勝ったミッキーチャームとはわずかクビ差で、自慢の武器を存分に生かした形だ。GⅠでは結果を残せていないが、昨年の府中牝馬S(1着)など、GⅡとGⅢでは9戦して5回が3着以内。ここなら当然有力視できる。1年前の借りを返すときが来た。

フェアリーポルカ

牝4歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:フェアリーダンス
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

中山牝馬S、福島牝馬Sを2連勝中の勢いはここでは一番。2戦共に札幌と同じ右回りコースの芝1800メートルだったことからも、舞台設定に不安はない。4歳になりグッと力をつけた印象で、3連勝も十分にある。

前走の福島牝馬Sは、3コーナーからインをじわじわと進出。直線で進路が空くとスパッと抜け出した。騎乗した和田竜二騎手は「1月の愛知杯(4着)のころからいい脚を使えるようになり、瞬発力がついてきました」と、脚質的に幅が出た点を高く評価していた。3月の中山牝馬S(1着)は、好位で器用に立ち回って勝利。当時はタフな不良馬場も苦にせず走り切り、確かな底力も証明した。重賞2連勝の勢いは本物だろう。芝1800メートル戦は、重賞2勝と3歳時の1勝クラス・君子蘭賞(阪神)の3戦3勝。今回の条件に不安は一切なく、牝馬限定重賞3連勝は手の届くところにある。

コントラチェック

牝4歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リッチダンサー
  • 母の父:Halling
ここに注目!

昨年のフラワーC、ターコイズSの2勝が共に逃げ切り。武器の機動力が開幕2週目の走りやすい芝コンディションに合いそうだ。近2戦の敗因は、前々走が不良馬場、前走が流れの速いマイルGⅠと共に明確。ここで一変がありそうな雰囲気だ。

前走のヴィクトリアマイル(14着)は、前半1000メートル通過タイム56秒7のハイペース。2番手を果敢に追走したが、直線で後退してしまった。騎乗した武豊騎手は「掛かることはなかったのですが、タメが利かない走りでした。マイルは短いのかもしれません」と敗因を分析。どこかで一息入れたい先行タイプだけに、かなり速い流れになったマイルGⅠは合わなかった。芝1800メートル戦は4戦して2勝、3着1回。16着に敗れた前々走の中山牝馬Sは不良馬場が影響したもので、ほぼ崩れていない。クイーンSは過去10年で4コーナー通過5番手以内の馬が8勝を挙げており、一変の走りが期待される。

ビーチサンバ

牝4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:クロフネ
  • 母:フサイチエアデール
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

2018年阪神ジュベナイルフィリーズ3着など、早くから頭角を現した。勝利こそ新馬戦の1つだけだが、4歳になった今年も京都牝馬S5着、阪神牝馬S4着と安定した走りを見せている。前走のヴィクトリアマイル(9着)はさすがに相手が強かった印象で、ここなら見直せる。

前走のヴィクトリアマイル(9着)は後方のまま上位争いには参加できなかった。騎乗した福永祐一騎手は「今までで一番ゲートで暴れて、うまく出せませんでした。それに尽きます」と肩を落とした。先行勢がそのまま上位に残る展開だったことも思えば、結果的に痛恨の出遅れとなった。今年に入ってからの2戦は京都牝馬S(5着)、阪神牝馬S(4着)と掲示板(5着以内)を確保。また、2019年クイーンCでは先日の宝塚記念を勝ったクロノジェネシスとタイム差なしの2着もある。牝馬限定戦のGⅢなら大崩れは考えづらい。全兄は2005年の朝日杯フューチュリティSを制したフサイチリシャール。GⅠ馬の妹が、待望の重賞タイトル獲得に挑戦する。

シャドウディーヴァ

牝4歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ダイヤモンドディーバ
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

好走歴が東京コースに集中しているので“サウスポー”と見られがちだが、陣営は馬体の成長から右回りもOKの見立て。右回りの芝1800メートル戦も、3勝クラス・常総S(中山)で勝利を挙げている。重賞初勝利に手が届いても不思議はない。

前走はエプソムCに挑戦。同日に阪神競馬場で牝馬限定戦のマーメイドSがあったにもかかわらず、牡馬相手の戦いを選んだ。それまで結果を残してきた左回りコースだったが、不良馬場がこたえたのかいつもの切れ味を発揮できず16着と敗れた。確かに右回りでは内にモタれる面があるが、管理する斎藤誠調教師は「最近は馬体がしっかりしてきて、モタれるところもマシになってきました」と、成長を感じ取っている。もともとデビューから4戦は芝2000メートルを使われ1勝、2着2回、3着1回と、長めの距離でも活躍。牝馬限定重賞なら前進がありそうだ。晩成型の多いハーツクライ産駒だけに、4歳夏での本領発揮が期待される。

カリビアンゴールド

牝6歳

調教師:鮫島一歩(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:サバナパディーダ
  • 母の父:Cape Cross
ここに注目!

昨年の本レースでは3着に好走。勝ったミッキーチャームとはタイム差なしだった。札幌、函館コースで8戦して4連対(1勝、2着3回)をマーク。洋芝への適応力は今回のメンバーでも上位と言える。牝馬限定重賞なら十分に通用するだろう。

今年のメンバーと比較した時、目につくのは洋芝適性の高さ。今年もすでに北海道入りしており、例年骨っぽい顔触れが集う前走のオープン特別・巴賞(函館・芝1800メートル)では好位追走から3着に好走した。振り返れば、昨年のクイーンSも9番人気を覆して3着に好走。騎乗した柴山雄一騎手は「(勝った)ミッキーチャームの後ろで折り合うイメージ通りの競馬ができました。頑張っていますし、滞在競馬も合っていますね」と話していた。3走前の福島牝馬Sは4着に敗れたが、勝ったフェアリーポルカからは0秒3差と差のない競馬を披露。6歳夏でも衰えは感じられず、ここも得意の先行策からの粘り込みがありそうだ。

ナルハヤ

牝6歳

調教師:梅田智之(栗東)

  • 父:サクラプレジデント
  • 母:カルナアヴァンセ
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

近11戦中9戦で3着以内に入っており、安定して力を出せるのが魅力。重賞初挑戦だった前走のマーメイドSでも、自分のスタイルの逃げで4着に奮闘した。同型馬の存在は気になるが、重賞の流れに慣れたことでさらなる前進もありそうだ。

前走のマーメイドSは6歳にして初の重賞挑戦。理想的な逃げの手に持ち込んだが、勝ったサマーセントに背後を取られ、終始プレッシャーをかけられる形が苦しかった。それでも、最後までしぶとく粘って0秒4差の4着は評価できる。騎乗した藤田菜七子騎手は「いつも通りにゲートはしっかり出てくれました。リズム良く走れたと思います。本当に最後までよく踏ん張ってくれました」とねぎらっていた。全3勝が右回りコースで、小倉などで小回りコースの実績もある。初挑戦の洋芝への適性さえあれば、脚質的にも札幌は合っている可能性が高い。先行馬との相性がいい藤田菜七子騎手とのコンビで重賞初勝利を目指す。

リープフラウミルヒ

牝5歳

調教師:相沢郁(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ピノブラン
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

11着に敗れた前走のマーメイドSは、力を要する馬場コンディション(稍重)で力を出し切れなかった印象。前々走の福島牝馬Sでは勝ったフェアリーポルカに0秒1差の2着と、実力は確かだ。今回の舞台では昨夏の2勝クラス・藻岩山特別を含め2戦2勝。得意条件で重賞初Vを目指す。

前々走の福島牝馬Sでは16頭立ての13番人気を覆し、中団から脚を伸ばして2着に好走。当時が重賞初挑戦だったが、通用する能力を見せた。前走のマーメイドS(11着)は、それまでの先行策が取れず、後方のまま不発。課題の折り合い面こそクリアしたが、騎乗した国分優作騎手は「折り合いは問題なかったのですが、馬場を気にしていました」と、当日の稍重馬場に敗因を求めていた。札幌・芝1800メートルは2歳時の未勝利戦、昨夏の藻岩山特別で2勝。特に藻岩山特別は自ら動いて行く積極的な内容で、1分46秒7の勝ち時計も優秀だった。420キログラム台の小柄な馬体だが、力の要する洋芝もパワフルに走ることができる。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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