今週の注目レース

アイビスサマーダッシュ(GⅢ)

新潟競馬場 1000メートル(芝・直線)別定 3歳以上オープン

データ分析

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

“韋駄天”が集う新潟の名物重賞

アイビスサマーダッシュはJRAで唯一、直線コースで行われる重賞だ。創設当初から快速自慢がしのぎを削り、第2回(2002年)でカルストンライトオがマークした53秒7の勝ちタイムは、今なお芝1000メートルのJRAレコードとして残っている。サマースプリントシリーズの第3戦でもあるこの一戦について、過去10年の結果から傾向を探っていく。

外寄りの枠に入った馬が好調

新潟の直線芝1000メートル戦は外枠に入った馬が活躍する傾向にある。そこで過去10年のアイビスサマーダッシュにおける枠番別成績を調べてみると、6枠から8枠は総じて3着内率が高い。その中でも注目したいのが、最多の4勝を挙げている8枠だ。7番人気のパドトロワ(2012年)や8番人気のラインミーティア(2017年)が勝利を収めた例もあり、8枠に入った馬は人気が高くなくても軽視は禁物だろう。〔表1〕

〔表1〕枠番別成績(過去10年)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 0-0-0-17 0% 0% 0%
2枠 2-2-2-11 11.8% 23.5% 35.3%
3枠 0-0-0-17 0% 0% 0%
4枠 1-1-0-18 5.0% 10.0% 10.0%
5枠 1-1-1-17 5.0% 10.0% 15.0%
6枠 1-3-1-15 5.0% 20.0% 25.0%
7枠 1-1-5-17 4.2% 8.3% 29.2%
8枠 4-2-1-17 16.7% 25.0% 29.2%

ただし、3着内率が最も高いのは2枠で、その中でも3番人気以内に推された馬が〔2・2・0・1〕(3着内率80.0%)と出色の成績を収めている。そこで1枠から4枠だった馬の単勝人気別成績を調べてみると、連対したのは全て3番人気以内の馬だった。1枠から4枠に入った馬は単勝人気によって成績に大きな差があることを覚えておきたい。〔表2〕

〔表2〕1枠から4枠の単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1〜3番人気 3-3-0-5 27.3% 54.5% 54.5%
4番人気以下 0-0-2-58 0% 0% 3.3%

前走の距離に注目

過去10年の出走馬の前走の距離別成績を調べると、3着以内馬延べ30頭のうち、28頭は前走で芝1200メートル以下のレースに出走していた。なかでも前走がオープンクラスの新潟・直線芝1000メートルだった馬が〔3・3・1・18〕(3着内率28.0%)と優秀で、この条件にこだわったローテーションの馬は評価を上げたい。〔表3〕

〔表3〕前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
芝1000m 3-3-2-23 9.7% 19.4% 25.8%
芝1200m 6-7-7-84 5.8% 12.5% 19.2%
芝1400m以上 0-0-1-10 0% 0% 9.1%
ダート 1-0-0-12 7.7% 7.7% 7.7%

ただし、前走がオープンクラスの新潟・直線芝1000メートルだった馬の中で、着順が2着以下、かつ1着馬とのタイム差が0秒4以上だった馬は3着以内に入っていない。同じ条件だからこそ、前走の結果が直結しやすい点には注意を払うべきだろう。〔表4〕

〔表4〕前走でオープンクラスの新潟・直線芝1000メートル戦に出走していた馬の、そのレースの着順およびタイム差別成績(過去10年)
前走の着順およびタイム差 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 2-1-1-0 50.0% 75.0% 100%
2着以下、かつタイム差0秒3以内 1-2-0-7 10.0% 30.0% 30.0%
2着以下、かつタイム差0秒4以上 0-0-0-11 0% 0% 0%

新潟・直線芝1000メートル戦の勝利歴もチェック

過去10年の出走馬について、新潟の直線芝1000メートル戦における勝利歴の有無別成績を調べると、連対率と3着内率にはそれほど差がなかった。大きな差が表れたのは勝率で、勝利歴がある馬は2016年のベルカントから、ラインミーティア、ダイメイプリンセス、そして昨年のライオンボスまで4年連続で勝利するなど、特に近年は活躍が目立っている。勝利歴がない馬は過去4年に限ると〔0・2・2・31〕(連対率5.7%、3着内率11.4%)と好走率が軒並み下がっている。近年の傾向を重視するならば、新潟の直線芝1000メートル戦で勝ったことがある馬を中心に考えた方がよさそうだ。〔表5〕

〔表5〕新潟・直線芝1000メートル戦での勝利歴の有無別成績(過去10年)
勝利歴の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 7-2-4-48 11.5% 14.8% 21.3%
なし 3-8-6-81 3.1% 11.2% 17.3%
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直線芝1000メートル戦の経験値がものをいう

前項で触れたように、過去4年の優勝馬は新潟の直線芝1000メートル戦で勝利経験があった。さらに、過去2走以内に直線芝1000メートル戦に出走していた点も同じだ。ちなみに、2015年以前の優勝馬ではケイティラブ(2010年)、エーシンヴァーゴウ(2011年)、セイコーライコウ(2014年)の3頭がこのケースに該当しており、“新潟の直線芝1000メートル戦で勝利経験があり、なおかつ過去2走以内に直線コースの芝1000メートル戦に出走していた馬”は要注目といえそうだ。〔表6〕

(高那実 マヤ)

〔表6〕優勝馬の直近の直線芝1000メートル戦成績(過去4年)
年度 優勝馬 直近の直線芝1000m戦成績
2016年 ベルカント 2走前:アルクオーツスプリント(UAE)12着
2017年 ラインミーティア 前走:韋駄天S4着
2018年 ダイメイプリンセス 2走前:韋駄天S1着
2019年 ライオンボス 前走:韋駄天S1着

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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