注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。
サマースプリントシリーズの第2戦となるCBC賞は、中京・芝1200メートルを舞台に争われているが、今年は開催日程の変更により、阪神競馬場の芝1200メートルで行われる。今回は過去10年のCBC賞の結果に加え、阪神・芝1200メートルのデータについても分析する。
過去10年のCBC賞の単勝人気別成績を見ると、勝ち馬延べ10頭は全て4番人気以内だった。4番人気以内の各組は、3着内率でも40.0%から60.0%の高い数値をマークしている。また、7番人気から9番人気の馬は2着が計5回あり、3着内率も23.3%をマークしているうえ、過去4年に限れば〔0・3・2・7〕の成績で、3着内率は41.7%に上昇している。4番人気以内の上位人気馬を重視すべきだが、2着や3着に7番人気から9番人気の馬が食い込むケースも考えておきたい。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 3-1-1-5 | 30.0% | 40.0% | 50.0% |
2番人気 | 3-1-2-4 | 30.0% | 40.0% | 60.0% |
3番人気 | 1-1-3-5 | 10.0% | 20.0% | 50.0% |
4番人気 | 3-1-0-6 | 30.0% | 40.0% | 40.0% |
5番人気 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
6番人気 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
7〜9番人気 | 0-5-2-23 | 0% | 16.7% | 23.3% |
10番人気以下 | 0-1-2-67 | 0% | 1.4% | 4.3% |
過去10年のCBC賞の負担重量別成績を調べると、該当馬は少ないものの「58キログラム以上」が3着内率で57.1%という高い数値をマークしている。阪神で開催された2011年に優勝したのも58.5キログラムのダッシャーゴーゴーだった。また3着内率では、ハンデの重いグループの数値が上位となっている。過去5年に絞っても、全出走馬延べ79頭のうちハンデ55キログラム以上だった馬は40頭と約半数ながら、3着以内馬の数では15頭中12頭と、8割を占めている。〔表2〕
負担重量 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
52kg以下 | 0-3-0-29 | 0% | 9.4% | 9.4% |
53kg | 1-0-0-25 | 3.8% | 3.8% | 3.8% |
54kg | 1-1-2-22 | 3.8% | 7.7% | 15.4% |
55〜55.5kg | 1-2-1-18 | 4.5% | 13.6% | 18.2% |
56kg | 4-1-4-21 | 13.3% | 16.7% | 30.0% |
57〜57.5kg | 1-3-1-12 | 5.9% | 23.5% | 29.4% |
58kg以上 | 2-0-2-3 | 28.6% | 28.6% | 57.1% |
今年のCBC賞は阪神競馬場で行われる。また、過去10年のCBC賞はいずれも13頭以上で行われている。それらを踏まえ、2010年から2020年4月までの期間に、阪神の芝1200メートルで行われた、2歳・3歳限定戦を除く1勝クラス(旧500万下)から上のクラス、かつ13頭立て以上の計107レースにおいて、4コーナーの位置別成績を調べてみた。すると、「先頭」が3着内率45.8%、それに続く「2番手から5番手」が同31.6%と、「6番手から9番手」・「10番手以下」の2つを大きく上回っている。また、1着の数でも「先頭」と「2番手から5番手」が計75回で、「6番手から9番手」と「10番手以下」が計32回と大きな開きがある。阪神・芝1200メートルコースは、4コーナーを5番手以内で通過するような馬が好走しやすいレースと言えるだろう。〔表3〕
4コーナーの位置 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
先頭 | 24-11-14-58 | 22.4% | 32.7% | 45.8% |
2〜5番手 | 51-52-49-329 | 10.6% | 21.4% | 31.6% |
6〜9番手 | 22-25-30-355 | 5.1% | 10.9% | 17.8% |
10番手以下 | 10-19-15-568 | 1.6% | 4.7% | 7.2% |
過去10年のCBC賞の優勝馬について、過去2走で出走していた1400メートル以下のレースでの着順と、勝ち馬とのタイム差をチェックすると、10頭全てが該当したレースで1着、もしくは勝ち馬とのタイム差が0秒4以内だった。近走の短距離戦で大敗を喫していない馬に注目してみたい。〔表4〕
(河野 道夫)
年度 | 優勝馬 | 前走 | 前々走 |
---|---|---|---|
2010年 | ヘッドライナー | 2着(0秒1) | 7着(0秒3) |
2011年 | ダッシャーゴーゴー | 11着(0秒3) | 1着 |
2012年 | マジンプロスパー | 5着(0秒3) | 1着 |
2013年 | マジンプロスパー | ― | 6着(0秒4) |
2014年 | トーホウアマポーラ | 10着(0秒4) | 1着 |
2015年 | ウリウリ | 1着 | 3着(0秒1) |
2016年 | レッドファルクス | 1着 | 4着(0秒4) |
2017年 | シャイニングレイ | 1着 | ― |
2018年 | アレスバローズ | 5着(0秒3) | 4着(0秒3) |
2019年 | レッドアンシェル | 1着 | 3着(0秒3) |
ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。