注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。
上半期の東京開催最後の芝重賞となるエプソムC。過去10年の勝ち馬のうち3頭が、同じ東京・芝1800メートルで行われる毎日王冠も制して、秋のGⅠ戦線を盛り上げる存在となった。なかでも2015年のエイシンヒカリは、同年の暮れに香港に遠征してG1・香港カップを優勝、翌春にはフランスのG1・イスパーン賞を制した。今年も秋のGⅠ戦線をにぎわす馬が飛び出すのか、過去10年のレース結果を分析する。
過去10年の年齢別成績では、優勝馬10頭中8頭は4歳馬で、残る2頭は5歳馬だった。4歳馬は2着が6回、3着が2回あり、連対率46.7%、3着内率53.3%と、他の年齢を大きく上回る圧倒的な数値をマークしている。なお、7歳以上の馬は全出走馬の約3分の1に相当する延べ52頭が出走しながら連対がない。〔表1〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
4歳 | 8-6-2-14 | 26.7% | 46.7% | 53.3% |
5歳 | 2-2-2-39 | 4.4% | 8.9% | 13.3% |
6歳 | 0-2-3-30 | 0% | 5.7% | 14.3% |
7歳 | 0-0-3-29 | 0% | 0% | 9.4% |
8歳以上 | 0-0-0-20 | 0% | 0% | 0% |
過去10年の出走馬について、前走の4コーナーの通過順別に成績をまとめると、連対馬20頭中10頭は前走の4コーナーを7番手から10番手で通過しており、前走が海外のレースだった馬を除けば、同グループは好走率が最も高くなっている。1番手から6番手と11番手以下の2グループからも3着以内馬がそこそこ出ているが、率の上では7番手から10番手のグループが優勢だ。〔表2〕
前走の4コーナーの位置 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1〜6番手 | 2-2-5-52 | 3.3% | 6.6% | 14.8% |
7〜10番手 | 5-5-2-30 | 11.9% | 23.8% | 28.6% |
11番手以下 | 3-2-3-49 | 5.3% | 8.8% | 14.0% |
前走が海外のレース | 0-1-0-0 | 0% | 100% | 100% |
前走が障害、地方のレース | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
過去4年の優勝馬は、いずれも前走が東京競馬場のオープンクラスのレースで5番人気以内に支持されていた。今年の出走馬でこれに該当する馬がいたら注目しておきたい。〔表3〕
(河野 道夫)
年度 | 優勝馬 | 前走の競馬場 | 前走の条件 | 前走の単勝人気 |
---|---|---|---|---|
2016年 | ルージュバック | 東京 | GⅠ | 4番人気 |
2017年 | ダッシングブレイズ | 東京 | GⅡ | 5番人気 |
2018年 | サトノアーサー | 東京 | オープン特別 | 2番人気 |
2019年 | レイエンダ | 東京 | オープン特別 | 1番人気 |
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