今週の注目レース

京王杯スプリングカップ(GⅡ)

東京競馬場 1400メートル(芝)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

ダノンスマッシュ

牡5歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:スピニングワイルドキャット
  • 母の父:Hard Spun
ここに注目!

2018年の京阪杯を皮切りに、ここまで重賞4勝をマーク。芝1200メートル以外への出走は3歳春のNHKマイルC(7着)以来となるが、父ロードカナロアは5歳時に安田記念を制覇した馬。本馬も父同様の成長曲線を描いており、200メートルの距離延長でも主役候補に挙げられる。

香港スプリント(G1・香港。芝1200メートル)8着後、帰国初戦となった前々走のオーシャンSでは、スタートで後手を踏んだものの、二の脚で挽回して好位のインを追走。4コーナーでナックビーナス(2着)の外へ出すと、メンバー中最速となる上がり3ハロン34秒0(推定)の末脚で鮮やかに抜け出し、1分07秒4の好タイムで重賞4勝目をマークした。前走の高松宮記念はスタートでつまずき、スピードのそがれる重馬場もこたえて10着に敗れたが、力負けでないことは明らかだ。中6週のローテーションでレース後の疲れは癒えて、中間は栗東坂路で熱心な乗り込みを消化。ここ2戦で失敗した発馬は鍵になるが、操縦性が高く、距離延長は問題ないだろう。ここで捲土重来を期す。

タワーオブロンドン

牡5歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:Raven's Pass
  • 母:スノーパイン
  • 母の父:Dalakhani
ここに注目!

昨年のスプリンターズSを制してビッグタイトルを獲得。今年はオーシャンS3着、高松宮記念12着と物足りない成績が続いているが、中間の調教では好調時と遜色のない動きを見せており、本レース連覇に向けて仕上げに抜かりはない。

昨秋のスプリンターズSは、スッと控えて後方待機策。モズスーパーフレア(2着)がつくるハイペースのなか、3コーナー過ぎから徐々に押し上げると、直線は一完歩ごとに差を詰め、ゴール寸前で先頭を捕らえてGⅠ初制覇を達成した。5歳初戦となった前々走のオーシャンSはダノンスマッシュの0秒7差の3着だったが、約5か月の休み明けに加え、58キログラムの斤量も響いた印象。1番人気に支持された前走の高松宮記念も直線で伸びを欠いて12着に敗れたが、瞬発力のそがれる重馬場がこたえたもので、度外視できる結果だろう。2歳時から一線級で活躍を続け、重賞5勝を挙げている実力馬。再び58キログラムを背負うが、恥ずかしい競馬はできない。

ステルヴィオ

牡5歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ラルケット
  • 母の父:ファルブラヴ
ここに注目!

3歳時のマイルチャンピオンシップでGⅠタイトルを奪取。その後は勝ち星から遠ざかっているものの、当時より馬体がひと回りたくましくなっており、確かな成長が感じられる。前走の高松宮記念は重馬場がこたえて9着。今回は真価が問われる一戦になる。

眼の外傷もあって9か月の休み明けで挑んだ前々走の阪急杯は、スタートで後手を踏んで中団後方のインを追走。直線では窮屈になるシーンがあったが、進路を探しながらしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒2差の5着に入った。前走の高松宮記念は最内枠から気合をつけて中団のインで進めたが、直線の伸びを欠いて9着に敗退。騎乗した丸山元気騎手は「この枠なので、この競馬しかないと思っていました。重馬場が合いませんでしたね。良馬場なら結果も違ったと思います」と悔しさをにじませていた。1600から1800メートルで全4勝を挙げている馬で、200メートルとはいえ距離延長は好材料。休み明け3戦目で状態面の上積みも見込めるだけに、本領発揮が期待される。

レッドアンシェル

牡6歳

調教師:庄野靖志(栗東)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:スタイルリスティック
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

前走のシルクロードSで18着の大敗を喫した後だけに、当日の気配に注目。ただ、3か月半の休養で立て直しを図り、7日の1週前追い切りでは栗東坂路で4ハロン51秒1の自己ベストをマーク。本来のパフォーマンスを発揮できれば、巻き返しが可能だろう。

3歳時はアーリントンCで2着に入り、NHKマイルCでも4着に健闘。4歳時のクラス再編成を経て、5歳春にオープンクラス復帰を果たした。昨年6月のCBC賞は、脚をためて中団を追走。瞬発力のそがれる不良馬場だったが、外を回る正攻法のレース運びから、ゴール寸前で前を捕らえて待望の重賞タイトルを獲得した。約7か月の休み明けとなった前走のシルクロードS(18着)は「ゲートのタイミングが合わず、スタートを切った時にトモを滑らせたようです。道中で違和感もあったみたいで、最後は鞍上も無理をしなかったようです」と庄野靖志調教師が振り返ったように、度外視できる結果だろう。ここはあらためて注目したい。

セイウンコウセイ

牡7歳

調教師:上原博之(美浦)

  • 父:アドマイヤムーン
  • 母:オブザーヴァント
  • 母の父:Capote
ここに注目!

4歳時の高松宮記念でGⅠ初制覇を飾り、スプリント界で息の長い活躍を続ける実力馬。7歳を迎えた今季も、前走の高松宮記念で見せ場十分の7着に入って地力健在をアピールしている。距離も芝1400メートルまでは守備範囲で、侮れない存在だ。

昨年の高松宮記念で12番人気の低評価を覆して2着に好走するも、同年秋はスプリンターズS12着、スワンS8着と好結果を残せなかった。約3か月半の休養を挟み、今年初戦となった前々走のシルクロードSは、ハイペースを2番手で追走。後方待機組が3着以内を占めるなかで、しぶとく粘って勝ち馬から0秒2差の5着に入った。前走の高松宮記念は好スタートを決め、モズスーパーフレア(1着)を行かせて離れた2番手を追走。直線も懸命に食い下がり、0秒4差の7着ならレース内容は悪くなかった。中間の調教ではスピード感あふれる動きを見せて、状態面は高いレベルで安定。これまで培った豊富なキャリアを生かして、上位進出を狙う。

ストーミーシー

牡7歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:アドマイヤムーン
  • 母:リーベストラウム
  • 母の父:ゼンノエルシド
ここに注目!

前々走の東風S(リステッド。中山・芝1600メートル)は、それまでとは異なる先行策で抜け出して5勝目をマーク。7歳馬だが、脚質に幅が出て一段とパワーアップしている。今回はGⅠの前哨戦で好メンバーがそろったが、念願の重賞タイトル獲得を目指す。

今年初戦となった阪急杯は、4コーナー13番手から馬群をさばきながら追い上げて勝ち馬から0秒2差の6着。前々走の東風S(リステッド)は好スタートを決めると、そのまま3、4番手を追走。ハイペースのなか、直線の入り口で内を突いて早めに先頭へ躍り出ると、後続の追い上げを力強く振り切って快勝した。前走のダービー卿チャレンジTも、積極的なレース運びで2番手を追走。厳しい展開で、最後は差し、追い込み勢の瞬発力に屈して7着に敗れたものの、直線で1度は後続を突き放して見せ場を作った。以前は追い込み一手のタイプだったが、ここ2戦のレースぶりから自在性が出てきたことは収穫。今の充実ぶりなら、GⅡでも遜色のない競馬ができそうだ。

ケイアイノーテック

牡5歳

調教師:平田修(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ケイアイガーベラ
  • 母の父:Smarty Jones
ここに注目!

2018年のNHKマイルCを、4コーナー15番手から鮮やかに差し切って優勝。その後は勝ち星から遠ざかり、ダートや中距離など試行錯誤を続けていたが、前走のダービー卿チャレンジTで4着に入ってようやく復調ムードにある。ここでも瞬発力は引けを取らないだろう。

前々走の東京新聞杯は、モルフェオルフェ(16着)が大逃げに持ち込み、2番手以降は緩い流れ。11着に敗れたとはいえ、58キログラムの斤量を背負いながら、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒2(推定)の末脚を発揮しており、レース内容は悪くなかった。前走のダービー卿チャレンジTも、じっくり脚をためて後方待機策。ハイペースが向いた面はあったものの、4コーナー12番手から0秒4差の4着まで追い上げており、復活のきっかけをつかんだ印象だ。母ケイアイガーベラは現役時代にダート重賞2勝を挙げた活躍馬で、父にディープインパクトを配された血統背景は優秀。母系は優れた成長力を秘めており、もうひと皮むけても不思議はない。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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