今週の注目レース

天皇賞(春)(GⅠ)

京都競馬場 3200メートル(芝・外)定量 4歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

フィエールマン

牡5歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リュヌドール
  • 母の父:Green Tune
ここに注目!

2016年、2017年のキタサンブラック以来となる本レース連覇の期待がかかる。2018年の菊花賞と2019年の天皇賞(春)で勝ち星を挙げており、スタミナ能力の高さは疑いようがない。今年初戦とはなるが、主役として他馬を迎え撃つ準備はできている。

前走の有馬記念は、凱旋門賞(G1・フランス。芝2400メートル)からの帰国初戦だったが、4着に食い込み、あらためて地力を証明した。レースは中団から運び、4コーナー手前から進出を開始すると、1番人気のアーモンドアイ(9着)をマークしながら直線へ。1度は先頭に立つ勢いで末脚を伸ばしたが、最後は4着でゴールした。今回は年明け初戦を迎えるが、前走を見る限り、間隔が空いても問題なく能力を発揮できるはず。前々走の凱旋門賞にしても、重馬場のかなりタフな馬場で、厳しいコンディションだったことは間違いなく、12着でも度外視していいだろう。5歳を迎えたが、衰えは感じられない現状だ。

キセキ

牡6歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ブリッツフィナーレ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

近走は出遅れが続いており、スタートをスムーズに出られるかは好走の大きな鍵となる。ただ、ゲート再審査は合格していて、練習でも問題は見られない。菊花賞優勝のほか、GⅠでの2着が3回ある実力馬。五分に出ることができれば、勝ち負けに持ち込む可能性は十分だ。

前走の阪神大賞典では、単勝オッズ1.6倍の1番人気に支持されたが、7着と期待に応えられなかった。スタートで5、6馬身ほど出遅れたものの、スタンド前で一気にポジションを押し上げ、2周目の向正面では3番手に収まった。4コーナーからスパートを開始し、直線入り口では先頭に。しかし前半のロスが響いたのか、最後は失速した。今回は武豊騎手と新コンビを結成。4月16日の2週前追い切りに騎乗した後には、「馬なりでしたが、走りに関しては乗り難しくなかったです。スムーズでしたし、動きも悪くないと思います。あとは競馬に行って気難しいところを出さなければいいですね」とコメント。名手も納得の能力をフルに発揮することができれば、GⅠ2勝目も狙えるだろう。

ユーキャンスマイル

牡5歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ムードインディゴ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

母は2008年の秋華賞2着馬。本馬も、一昨年の菊花賞3着など京都コースで7戦2勝、2着2回、3着1回の好成績を残している。昨年の本レースは5着だったが、その後重賞で2勝を挙げた。成長を遂げた今なら、昨年以上の成績も期待できるだろう。

前走の阪神大賞典は、中団後ろでじっくりと脚をためながらレースを運んだ。2周目の3コーナー手前から進出を始め、直線では前のタイセイトレイル(6着)とキセキ(7着)の間を割るように鋭く伸び、一気に先頭へ躍り出ると、そのまま押し切ってみせた。上がり3ハロンタイムもメンバー中最速タイの35秒8(推定)をマーク。重賞3勝目ではあったが、右回りコースでは初めての重賞制覇で、今回に向けてという意味でも大きな1勝となった。前々走のジャパンカップ5着、3走前の天皇賞(秋)4着と、昨秋はGⅠでも安定して走っていた。前哨戦を快勝し、GⅠ初制覇の態勢は整った。

ミッキースワロー

牡6歳

調教師:菊沢隆徳(美浦)

  • 父:トーセンホマレボシ
  • 母:マドレボニータ
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

これまでGⅠでの好走経験はないが、重賞3勝の実績が示す通り、芝・中長距離路線のトップクラスであることは間違いないだろう。跳びが大きく、水分を含んだ馬場コンディションは得意と言えないタイプ。良馬場で持ち前の切れ味を生かしたいところだ。

前走の日経賞は大外枠(8枠14番)からの発走で、道中も後方からレースを進めた。2周目の向正面でじわじわとポジションを押し上げ、3コーナー付近からスパートを開始。内ラチから4、5頭分外を回りながら直線に入ると、しぶとく末脚を伸ばし続けてラスト50メートル付近で先頭に立ち、最後は2着モズベッロに1馬身1/4差をつけて快勝した。前々走のアメリカジョッキークラブCは4着だったが、3コーナーの勝負どころで、前にいた馬が故障するアクシデントがあり、さらに外を回すロスがあったなかで末脚を伸ばしてのもの。スムーズに進められていれば、もう少し上の着順を狙えたはずだ。地力強化の印象があり、6歳でも本格化の気配が漂う。

トーセンカンビーナ

牡4歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:カンビーナ
  • 母の父:Hawk Wing
ここに注目!

2016年のセレクトセール当歳馬セッションにおいて2億4840万円(消費税込み)で落札された期待馬。クラシック路線に乗ることはかなわなかったが、4歳になってようやくオープンクラス入りを果たした。実績的には格下でも、秘める能力は相当なもの。好走があっても驚けない。

目下5戦連続でメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしており、もともとの武器だった末脚にさらに磨きがかかってきた印象だ。また、馬場状態を問わずに終いの脚を伸ばせるタイプで、距離が延びても安定した走りを見せてきた。前々走の3勝クラス・松籟S(京都・芝2400メートル)では、スタートで後手を踏んで最後方からとなるも、1コーナーまでのホームストレッチでポジションをすぐさま押し上げ、中団後ろを追走。直線に入ってスパートをかけると、じわじわ加速し、ゴール直前できっちりと差し切った。前走の阪神大賞典では2着に好走し、重賞でも能力が通用することを証明。今なら、GⅠでも楽しみのほうが大きい。

メイショウテンゲン

牡4歳

調教師:池添兼雄(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:メイショウベルーガ
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

先行勢に厳しい展開となった菊花賞(12着)を除けば、芝3000メートル以上の重賞で、ステイヤーズS4着、ダイヤモンドS2着、阪神大賞典3着と安定した走りを見せている。長距離適性は証明済みで、ここでも豊富なスタミナを生かして好走をもくろむ。

母メイショウベルーガはGⅠタイトルにこそ手が届かなかったが、2010年のエリザベス女王杯2着など、現役時代は長くトップレベルで活躍を続けた。特に京都では無類の強さを誇り、2010年の日経新春杯と京都大賞典を勝利。牝馬の枠に収まらず、男勝りの活躍を見せた。本馬はその母の高い競走能力をしっかりと受け継ぎ、3歳時の昨年に弥生賞を制覇。もちろん母同様に成長力も豊富で、4歳を迎えて一層の地力強化を示している。血統的には、京都・芝3200メートルで行われる天皇賞(春)は能力を出し切ることができる絶好の舞台。母がかなえられなかったGⅠ制覇を成し遂げられるのか、注目が集まる。

モズベッロ

牡4歳

調教師:森田直行(栗東)

  • 父:ディープブリランテ
  • 母:ハーランズルビー
  • 母の父:Harlan's Holiday
ここに注目!

父は2012年の日本ダービー馬、母は2010年のアルシバイアディズS(G1・アメリカ)で2着に入るなどの活躍を見せた。父と母の能力の高さを踏まえれば、本馬のオープンクラス入りも納得だろう。GⅠでも通用する血統背景を武器に、頂点を目指す。

3勝クラスからの格上挑戦で挑んだ前々走の日経新春杯で、ハンデ戦ではあるが、“飛び級”でのGⅡ制覇という快挙を成し遂げた。レースは道中を中団インの好ポジションでリズムよく追走。3、4コーナーの勝負どころで外に進路を切り替え、直線では鋭い伸び脚で一瞬にして内の各馬に襲いかかった。残り200メートル付近で先頭に立つと、そのまま後続に2馬身1/2差をつけて押し切り勝ち。マークした上がり3ハロンタイムもメンバー中最速タイの34秒5(推定)と、完勝と言える内容だった。前走の日経賞でもしぶとい末脚で2着を確保。連続で重賞での好走を見せ、本格化の気配を漂わせている。GⅠでも上位争いを演じることができるのか、持ち前の鋭い末脚に注目だ。

シルヴァンシャー

牡5歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アゼリ
  • 母の父:Jade Hunter
ここに注目!

母は現役時代にアメリカのG1で11勝を挙げ、2002年にはアメリカ年度代表馬に輝いた名牝。産駒はまだGⅠ制覇がなく、本馬にもその期待がかかる。GⅠ初挑戦にはなるが、大仕事をやってのける素質は秘めている。

約6か月の休養明けとなった前走の京都大賞典でいきなり3着に好走し、あらためて能力の高さを見せた。レース内容自体も、高い価値があるもの。道中は中団の後ろから運び、3コーナーの手前からスパートを開始。4コーナーでは馬群の大外を回して、直線でもじりじりと末脚を伸ばした。勝ち馬ドレッドノータスが道中3番手、2着ダンビュライトが逃げと前に行った馬が残る展開のなか、差して3着と強い競馬だったことは確かだ。今回も約7か月の休養明けとはなるが、前走を見ても割り引きは必要ないだろう。4月22日の1週前追い切りでは栗東坂路で4ハロン52秒6の好タイムをマーク。しっかりと力を出せる態勢が整ってきている様子だ。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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