今週の注目レース

金鯱賞(GⅡ)

中京競馬場 2000メートル(芝)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

サートゥルナーリア

牡4歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:シーザリオ
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

2か月以上間隔が空いた時は4戦4勝とパーフェクト。これまで左回りコースは東京で2戦して、日本ダービーが4着、天皇賞(秋)が6着と結果が出ていないが、この2戦は比較的レース間隔が詰まっていた時だった。ここを勝って、“右回り専門”ではないことを証明したい。

昨年の皐月賞馬が始動戦を迎える。昨秋は神戸新聞杯こそ大楽勝だったが、続く天皇賞(秋)は出遅れからポジションを取りに行ったこともあってか前半の折り合いを欠き、自身初の掲示板(5着以内)を外す0秒9差の6着。それでも、汚名返上を期した有馬記念でリスグラシューの2着に食い込み、昨年度のJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞した。この中間は放牧に出され、帰厩後は調教の動きもひと追いごとに上向いている。4日に栗東CWコースで行われた1週前追い切りでは、中谷雄太騎手を背に及第点の走りを見せていたので、上々の仕上がりで挑めそうだ。ここを使った後は、大阪杯か香港のクイーンエリザベスⅡ世C(G1)のどちらかへ向かう予定。まずはここをきっちりと勝って、大舞台に弾みをつけたい。

ロードマイウェイ

牡4歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:フェリス
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

目下5連勝中だが、負担重量はすべて54キログラムだった。その点、今回は56キログラムを背負う点が鍵になる。また、前走はスタートで後手を踏みながらの差し切りだったが、相手強化となるここは発馬を五分に決めたい。

一昨年秋にデビュー2戦目の未勝利(京都・芝1800メートル)を勝った後は足踏みが続き、昨年春のクラシック出走はかなわなかったが、夏を迎えて快進撃がスタートする。条件クラスを3連勝すると、秋初戦のポートアイランドS(リステッド。阪神・芝1600メートル)も勝利。さらに、重賞初挑戦となった前走のチャレンジCは発馬の後手も何のその。勝負どころで大外を回りながら差し切る強い内容で、連勝を「5」に伸ばした。ジャスタウェイ産駒らしい成長力があるうえ、成績から左回りコースの方が合いそうなタイプ。今回は同世代の皐月賞馬サートゥルナーリアとの対戦になるが、強敵撃破のシーンがあっても驚けない。

ラストドラフト

牡4歳

調教師:戸田博文(美浦)

  • 父:ノヴェリスト
  • 母:マルセリーナ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

レース運びに幅があるタイプで、昨年の京成杯(1着)は先行策からの押し切りだったが、近2戦は中団からの差しで結果を出している。パドックでは気合を表に出すタイプで、仮に多少うるさい面を見せていても、レースでは問題なく力を出せるはずだ。

一時の低迷から完全に立ち直った。メイクデビュー東京(芝1800メートル)、京成杯とデビュー2連勝を決めたが、弥生賞と皐月賞はともに7着。その後、脚元の不安で休養し、復帰戦のオクトーバーS(リステッド。東京・芝2000メートル)も8着に敗れたが、休み明け2戦目の中日新聞杯でガラリ一変。中団から脚を伸ばして1度は先頭に立つと、ゴール前でソラを使った分、サトノガーネットに差し切りを許したものの、アタマ差の2着に踏ん張って復調を示した。前走のアメリカジョッキークラブCは、勝負どころで故障した馬の影響がありながらも3着に入り、着順以上に強い競馬だったと言えるだろう。その後は在厩で調整。好調キープで挑めそうなだけに、好勝負が期待される。

ギベオン

牡5歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:コンテスティッド
  • 母の父:Ghostzapper
ここに注目!

過去のレースを振り返ると、前の位置で運ぶと末が甘くなる印象を受ける。脚をためる形のほうが持ち味が生きるだろう。ディープインパクト産駒ながらじりじりと伸びるタイプなので、少し時計のかかる馬場コンディションが合いそうだ。

一昨年12月の中日新聞杯で重賞初制覇を果たしたものの、それ以降は勝ち負けに加われないもどかしいレースが続いている。ただ、昨年初戦の金鯱賞(1秒1差の6着)こそ上位勢に離されたが、その後の5戦はいずれも勝ち馬から0秒6差以内で駆けている。また、前々走のチャレンジCは直線で進路を確保できなかったことや、前走の中山金杯も勝ち馬に次いで2番目に重い57.5キログラムのハンデを背負っていたことを踏まえると、情状酌量の余地はあるだろう。今回は勝利を飾った中日新聞杯と同じ中京・芝2000メートルが舞台。久々に優勝争いに加わるシーンが見られるかもしれない。

サトノソルタス

牡5歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アイランドファッション
  • 母の父:Petionville
ここに注目!

仕掛けられてスッと加速できるタイプではないので、前走は直線で前が壁になったのが大きな敗因だった。その点で、さばきやすい頭数になりそうな今回は期待が持てる。過去2勝は10頭立てと8頭立て、2着の共同通信杯も12頭立てだった。

父がディープインパクト、母がアメリカでG1を3勝したアイランドファッションという良血馬。3歳時は共同通信杯で2着と好走しながら、体調が整わずクラシックには出走できなかった。約1年1か月の長期休養から昨夏に復帰後は、3着、7着と物足りさを感じさせるレースが続くも、3戦目の3勝クラス・ノベンバーS(東京・芝2000メートル)で立て直しに成功し、待望の2勝目を挙げた。前走の中日新聞杯は5着だったが、直線で前が壁になって追い出しのタイミングが遅れ、ほとんど脚を使えていなかったので、参考外と言えるだろう。明けて5歳だがキャリア7戦ならば、まだまだ伸びしろはあるはず。このメンバーでどこまで通用するのか、要注目の一戦となる。

サトノガーネット

牝5歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ビートリックスキッド
  • 母の父:Victory Note
ここに注目!

常にメンバー中上位の推定上がり3ハロンタイムをマークしている末脚が武器。ただ、追走に手間取るタイプで、向正面で追い通しになるのはいつものことだ。前の馬が止まる厳しい展開になれば、ゴール前で出番が回ってくるはずだ。

追い込み脚質とあって成績は安定しないが、末脚の威力は魅力的だ。昨年5月の1000万下・オーストラリアT(京都・芝1800メートル)2着以降、前走まで8戦連続してメンバー中3位以内の推定上がり3ハロンタイムを記録しており、確実に自分の脚を使っている。前々走では、今回と同じ中京・芝2000メートルの中日新聞杯で重賞初制覇。前走の日経新春杯は勝ち馬から0秒7差の6着だったが、展開が向かなかったうえ、後方から外を回ってくる競馬では厳しく、“GⅡの壁”ではなかっただろう。昨年末からリスグラシュー(有馬記念)、コントレイル(ホープフルS)、モズアスコット(フェブラリーS)とGⅠ出走機会3連勝中の、矢作芳人厩舎の勢いにも乗りたい。

ニシノデイジー

牡4歳

調教師:高木登(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ニシノヒナギク
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

ここ数戦は不振で、勝ち負けするには何か“スパイス”が必要だろう。ハービンジャー産駒だけに、力の要る馬場状態はプラス。実際、重馬場では弥生賞4着、セントライト記念5着とまずまずのレースをしている。上がりのかかる展開が理想のタイプだ。

2歳時に未勝利(函館・芝1800メートル)、札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳Sと3連勝し、クラシックの有力候補にも挙げられるほど将来を嘱望されていた。しかし、その後は7連敗。その間、日本ダービーでは鋭い末脚を使って13番人気ながら5着に健闘しているが、勝ち負けには加われていない。今年の始動戦となった前走のアメリカジョッキークラブCは、中団から伸びずバテずの6着。勝負どころで大外を回ったとはいえ、直線は上位勢に離されてしまった。今回、強調材料となるのは左回りコースに替わる点。東京競馬場では2戦してGⅢで1着、GⅠで5着だから、左回りへの適性はありそうだ。中京競馬場は初めてとなるが、プラスに出ると見たい。

ケイデンスコール

牡4歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:インダクティ
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

ここ3戦は2桁着順に敗れているが、いずれのレースも、陣営のコメント通りいい頃の状態になかったようだ。休み明け2戦目の今回は、上積みが見込めるはず。最終追い切りの動きに注目したい。

昨年のNHKマイルCで勝ったアドマイヤマーズから1/2馬身差2着という実績を持つ実力馬だが、その後の3戦は全て2桁着順。前走の東京新聞杯も見せ場なく12着に敗れたこともあり、今回、陣営は距離延長で巻き返しを狙う。ロードカナロア産駒は1600メートル前後がベストのイメージだが、母にスタミナがあれば中距離にも対応できるのも特徴のひとつ。母インダクティは芝2000メートルの勝ち鞍があり、おじにはバランスオブゲームやフェイムゲームといった中・長距離の重賞ウイナーがいる。血統的には2000メートルをこなしてもよく、距離を克服して復活の糸口をつかみたい。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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