注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。
中山牝馬Sは、4歳以上の牝馬による春の女王決定戦・ヴィクトリアマイルの前哨戦に位置付けられている。昨年のヴィクトリアマイルを優勝したノームコアは、この中山牝馬Sで7着に敗れていたが、見事巻き返して女王の栄冠を勝ち取った。今回は、阪神競馬場で行われた2011年を含む、過去10年の結果からレースの傾向に迫っていこう。
過去10年の単勝人気別成績をまとめると、3着内率で「1番人気」が40.0%、「2番人気」と「3番人気」が20.0%にとどまるなど、上位人気馬がいまひとつの成績。それに対し、「6から9番人気」組が3着以内に8頭入り、3着内率では「2番人気」・「3番人気」と並ぶ20.0%となっている。また、2015年以降の過去5年に限れば1番人気馬と2番人気馬の勝利がない。ハンデキャップ競走だけに、波乱の決着も想定しておく必要がありそうだ。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 1-2-1-6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
2番人気 | 0-2-0-8 | 0% | 20.0% | 20.0% |
3番人気 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
4番人気 | 2-2-0-6 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
5番人気 | 2-0-1-7 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
6〜9番人気 | 3-2-3-32 | 7.5% | 12.5% | 20.0% |
10番人気以下 | 1-2-4-59 | 1.5% | 4.5% | 10.6% |
過去10年の出走馬の負担重量別の成績を調べると、勝ち馬は「53キログラム」組から5頭、「54キログラム」組から4頭となっている。55キログラム以上の馬は1勝にとどまっており、好走率の面でもやや劣勢となっている。2016年以降は4年連続で55キログラム以上の馬が1番人気に支持されているが、いずれも2着以下に敗れている。〔表2〕
負担重量 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
52kg以下 | 0-2-3-27 | 0% | 6.3% | 15.6% |
53kg | 5-3-2-33 | 11.6% | 18.6% | 23.3% |
54kg | 4-4-1-24 | 12.1% | 24.2% | 27.3% |
55〜55.5kg | 0-0-2-27 | 0% | 0% | 6.9% |
56kg以上 | 1-2-1-15 | 5.3% | 15.8% | 21.1% |
過去10年の出走馬について、前々走と前走の単勝人気別に成績をまとめると、優勝馬10頭中9頭は、「前々走より前走の単勝人気が上位」で、残る1頭は「前々走と前走の単勝人気が同じ(1番人気を除く)」だった。また、「前々走より前走の単勝人気が下位」組は優勝こそないものの、2着が8回、3着が6回もある。予想する上で参考になりそうな傾向と言えそうだ。〔表3〕
(河野 道夫)
前々走と前走の単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
共に1番人気 | 0-0-0-2 | 0% | 0% | 0% |
前々走より前走の単勝人気が上位 | 9-3-3-45 | 15.0% | 20.0% | 25.0% |
前々走と前走の単勝人気が同じ(1番人気を除く) | 1-0-0-14 | 6.7% | 6.7% | 6.7% |
前々走より前走の単勝人気が下位 | 0-8-6-64 | 0% | 10.3% | 17.9% |
過去2走のいずれかで海外のレースに出走 | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
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