今週の注目レース

フェブラリーステークス(GⅠ)

東京競馬場 1600メートル(ダート)定量 4歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

インティ

牡6歳

調教師:野中賢二(栗東)

  • 父:ケイムホーム
  • 母:キティ
  • 母の父:Northern Afleet
ここに注目!

右回り、左回り共に実績はあるが、左回りの方が折り合いはスムーズ。それだけに右回りで、かつ控える形で折り合えた前走の東海S(3着)は高く評価できる。今回は得意の左回りに替わって、2連覇への期待が高まる。

デビュー2戦目から休みを挟みつつ、破竹の7連勝で昨年の本レースを制し、ダート王の座に就いた。その後は5戦して、かしわ記念(JpnⅠ。船橋・ダート1600メートル)の2着が最高着順。ただ、決して衰えたイメージはなく、とりわけ近2戦の内容はいい。前々走のチャンピオンズCは逃げて惜しくも3着だったが、上位2頭は現役ではダート最強レベルのクリソベリル(1着)とゴールドドリーム(2着)だから、悲観する必要はない。前走の東海Sにしても、思い切って控える競馬を試みながら、しぶとく脚を使っての3着。行きたがる面が課題の馬にしては、道中でリズム良く運べていた点が好印象だった。今回も得意の左回りコース。逃げでも好位差しでも、流れに応じた競馬で2連覇を狙う。

モズアスコット

牡6歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:Frankel
  • 母:India
  • 母の父:Hennessy
ここに注目!

初めてのダートだった前走の根岸S(1着)は、発馬で後手を踏んだことを除けばパーフェクトと言える内容だった。ただ、2018年秋以降に連対した3戦は全て1400メートルだけに、今回は1600メートルへの距離延長に対応できるかが鍵となる。

初ダートで勝つのは下級条件ならいざ知らず、オープンクラスでは簡単ではない。それを重賞であっさりやってのけたのが、根岸Sのモズアスコットだ。スタートで後手を踏んだ時点では厳しいかと思えたが、二の脚を利かせて中団へ。その後は実にリズム良く運び、直線に向くとグングンと加速。粘るコパノキッキング(2着)をあっさりと捕らえ、一昨年の安田記念以来となる2つ目の重賞タイトルを手にした。最近の好走は1400メートルに偏っているが、安田記念を制しているように1600メートルも守備範囲。内枠で極端にもまれた場合に不安が残るものの、前走のような競馬ができれば、芝・ダート2部門でのGⅠ制覇が期待できる。

サンライズノヴァ

牡6歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ゴールドアリュール
  • 母:ブライトサファイヤ
  • 母の父:サンダーガルチ
ここに注目!

以前はスタートが決まらず末脚にかけるしかなかったが、近走は五分に出られるようになっている。それに伴って自在性も出てきた。フェブラリーSは一昨年4着、昨年7着だが、完成期を迎えた今、三度目の正直で頂点を狙う。

過去2回のフェブラリーSは2018年が勝ち馬から0秒6差の4着、2019年が同1秒3差の7着。当時からダートのトップクラスと言える実力馬だったが、この1年でいよいよ充実期を迎えた印象がある。とりわけ強調したいのは、前々走のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ。盛岡・ダート1600メートル)の勝ちっぷりだ。以前は直線勝負のスタイルだったが、この時は前々での立ち回り。4コーナーで先頭に並びかけると、堂々と押し切ってみせた。こういう競馬ができれば、より安定感は増すだろう。前走の武蔵野Sは5着に敗れたが、59キログラムを背負っていたことを思えば、力負けではない。その後は本レースを目標に調整。過去2年の敗戦を糧に、三度目の正直を狙う。

ヴェンジェンス

牡7歳

調教師:大根田裕之(栗東)

  • 父:カジノドライヴ
  • 母:スペシャルクイン
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

昨秋から1800メートルに距離を延ばし、充実期を迎えた。前走の東海Sもインティ(3着)に先着しての2着だけに、価値があるだろう。左回りではコーナーでモタれる面があるので、東京へのコース替わりはポイントとなりそうだ。

デビュー以来、1400メートル以下を中心に使われていたが、昨秋から中距離路線へ。オープン特別・太秦S(京都・ダート1800メートル)で2着に好走して距離にメドを立てると、続くみやこSで重賞初制覇。6歳秋にして充実期を迎えたイメージだ。前々走のチャンピオンズCこそ7着だったが、年明け初戦の前走・東海Sは2着。インティ(3着)に先着を果たしたように、GⅠでも好勝負できるだけの力が備わってきた印象を受ける。勝負どころでもまれる形になると不安があるが、前走のように外めをスムーズに走ることができれば、信頼度も増してくる。父カジノドライヴは2009年のフェブラリーSで2着。父を超える着順が期待される。

ワイドファラオ

牡4歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ヘニーヒューズ
  • 母:ワイドサファイア
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

これまでに挙げた3勝は、ニュージーランドTとユニコーンSの重賞2勝を含めて、全て1600メートル。昨秋以降の4戦は未勝利も、1400メートルと1800メートルだったので、決してベストの舞台とは言えなかった。1600メートルの今回は、本領発揮が期待される。

得意のマイルで本領発揮を期待したい。デビュー以来、同世代限定戦では一貫してマイル戦を使われてきて、6戦3勝、2着2回。芝でニュージーランドT、ダートでユニコーンSを制するなど、NHKマイルC(9着)を除いた5戦で連対を確保した。その後の4戦は勝利から遠ざかっているが、ダート1800メートルの2戦は距離が長かった印象があるし、前走の根岸S(5着)は58キログラムの斤量がこたえたイメージ。大きく評価を落とす必要はないだろう。前述のユニコーンSでは、前半600メートル通過タイム33秒9のハイペースで逃げ切ったように、舞台設定に不足はない。ヘニーヒューズ産駒としては2016年のモーニン以来、4年ぶりの本レース制覇があるかもしれない。

アルクトス

牡5歳

調教師:栗田徹(美浦)

  • 父:アドマイヤオーラ
  • 母:ホシニイノリヲ
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

ダート1600メートルでは5戦して4勝、2着1回。唯一の敗戦は前走のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ。盛岡・ダート1600メートル)で、東京・ダート1600メートルに限れば4戦4勝。文句なしの最適舞台で、GⅠ初制覇を目指す。

1戦ごとに力をつけている。昨春にオアシスS(リステッド。東京・ダート1600メートル)、オープン特別・欅S(東京・ダート1400メートル)を連勝すると、続くプロキオンSで重賞初制覇。そのプロキオンSは、前半600メートル通過タイム33秒3、同1000メートル56秒0のハイペースを先団インで追走し、ゴール前では追ってきたミッキーワイルド(2着)に競り勝つ、中身の濃い内容だった。前走のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)は惜しくも2着に敗れたが、前々での堂々とした立ち回りでゴールドドリーム(3着)以下に先着。あらためて左回りへの適性の高さを証明した。GⅠを勝てるだけのポテンシャルは秘めているはずで、ここも楽しみは大きい。

ワンダーリーデル

牡7歳

調教師:安田翔伍(栗東)

  • 父:スタチューオブリバティ
  • 母:アストレアピース
  • 母の父:マヤノトップガン
ここに注目!

近2走はひと息の着順だが、今回と同コースだった3走前の武蔵野Sは1分34秒6の好時計で勝利。また、5走前にもオープン特別・アハルテケS(東京・ダート1600メートル)を1分34秒8で快勝している。充実期を迎えた今なら、昨年(9着)以上の結果を出せるかもしれない。

昨年の根岸S以降は徹底して左回りを使われ、6月のオープン特別・アハルテケSでオープンクラス初勝利をマーク。秋初戦のグリーンチャンネルC(リステッド。東京・ダート1400メートル)こそ3着だったが、続く武蔵野Sを鮮やかに差し切って重賞初制覇。勝ち時計の1分34秒6も優秀で、東京・ダート1600メートルへの高い適性を見せつけた。前々走のチャンピオンズC(11着)は、ダート1800メートルの距離が長かったイメージ。前走の根岸Sも8着だったが、中8週以上では8戦して3着2回、5着以下6回という成績が示すように、レース間隔が空くと結果が出づらいタイプなので、それほど気にしなくていいだろう。大目標のここで一変の走りが期待される。

モジアナフレイバー

牡5歳

調教師:福永敏(大井)

  • 父:バトルプラン
  • 母:ナスケンアイリス
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

今回がJRA初参戦だが、昨年末の東京大賞典(GⅠ。大井・ダート2000メートル)3着の実績が光る。3走前のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ。盛岡・ダート1600メートル)も、4着ながら走破時計は1分34秒8。時計の裏付けもあり、手応えは確かだ。

父はブレスジャーニーやライオンボスを送り出しているバトルプラン。叔父には2017年の高松宮記念を制したセイウンコウセイがいる血統馬だ。本馬は昨年の帝王賞(JpnⅠ。大井・ダート2000メートル)で5着のあとは、マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ)が4着。勝島王冠(重賞。大井・ダート1800メートル)を快勝して臨んだ年末の東京大賞典(GⅠ)では見せ場たっぷりの3着と、着実にレースぶりが良くなっている。今回は初めてJRAの競馬場に出走するが、速い時計での決着になっても不安はなさそう。この後はゴドルフィンマイル(G2・UAE)に参戦予定。海外遠征に弾みのつくレースとしたいところだ。

(岡崎 淳)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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