今週の注目レース

有馬記念ウィーク馬連 阪神カップ(GⅡ)

阪神競馬場 1400メートル(芝)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

注記:1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、従来の500万円以下・1000万円以下・1600万円以下。

グランアレグリア

牝3歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:タピッツフライ
  • 母の父:Tapit
ここに注目!

桜花賞勝ち馬が、この秋の初戦を迎える。7か月半の長期休養明けや、初めての他世代相手など克服すべき課題は少なくないが、全てを乗り越えるだけのポテンシャルの持ち主だ。類いまれなスピードで、短距離路線の超新星となれるのか、期待は大きい。

前々走の桜花賞は、先行策から4コーナーで早くも先頭に躍り出ると、直線では独走状態。終始楽な手応えで、2着馬に2馬身1/2差をつける圧巻のレースぶりだった。前年にアーモンドアイがマークした桜花賞レコードを0秒4上回る1分32秒7の時計も特筆できるもの。このレースぶりだけでも、この馬が持つスピード能力が相当に高いことがうかがえる。母タピッツフライはアメリカの芝マイルG1で2勝の実績があり、母系からも優秀なスピードを受け継いだということだろう。デビュー以来5戦全てを芝1600メートルで経験しており、今回は初めての芝1400メートル戦。とはいえ、持ち味である速力を生かすことができれば、十分に対応可能だろう。

マイスタイル

牡5歳

調教師:昆貢(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ファーストナイナー
  • 母の父:フォーティナイナー
ここに注目!

前々走のスワンS(3着)で走っているとはいえ、もともとは中距離で活躍していた馬だけに、芝1400メートルの距離への対応は一つのポイント。前走でGⅠの厳しい流れを経験したことが、今回の距離短縮で生きるのか。能力的には、この相手でも上位争いが可能だ。

前走のマイルチャンピオンシップは4着とはいえ、GⅠ馬5頭を相手に自ら逃げの手を打ち、ペースメイク。勝ち馬から0秒4差に粘りこんでみせたあたり、今の充実ぶりを如実に表わしていると言っていいだろう。前々走のスワンSは、ハナこそイエローマリンバ(16着)に譲ったが、好位からしぶとく脚を伸ばして勝ち馬とタイム差なしの3着に好走。逃げずとも結果を出せるようになった点も、この馬の成長だろう。3走前の函館記念では、前半1000メートル通過タイム59秒8の緩みないペースで逃げて最後まで先頭を譲らなかったように、強い内容で重賞初制覇。あの内容なら、GⅡでも十分に好勝負が可能なはずだ。

レッツゴードンキ

牝7歳

調教師:梅田智之(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:マルトク
  • 母の父:マーベラスサンデー
ここに注目!

2015年の桜花賞馬がラストランを迎える。桜花賞優勝の他にもGⅠ・JpnⅠで2着が5度あり、実績は短距離路線で上位の存在。ダートにも挑戦し、様々なカテゴリーで戦ってきた。桜の栄冠をつかんだ思い出の阪神で、有終の美を飾ることができるのか、楽しみだ。

前走のJBCレディスクラシック(JpnⅠ。浦和・ダート1400メートル)は6着だったが、後方からの追走となったうえに、直線の短い浦和コースのトリッキーな形態も合わなかった印象。能力的な衰えというよりは、コース適性の差が出た形だろう。前々走のスプリンターズSでは、強敵を相手に、後方から上がり3ハロン33秒4(推定)の末脚で5着まで押し上げており、今も一線級相手に戦えるだけの能力があることを証明してみせた。芝1400メートルでも、今年の阪急杯で2着に好走しており、距離は問題なさそう。直線の急坂で先行馬が止まりやすい阪神のコース形態も合っていると判断していいだろう。

グァンチャーレ

牡7歳

調教師:北出成人(栗東)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:チュウオーサーヤ
  • 母の父:ディアブロ
ここに注目!

7歳となっても、衰えどころかさらなる成長を感じさせるタフな馬。今年もリステッド勝ちに加え、GⅡ(読売マイラーズC)で2着の実績を残している。前走のマイルチャンピオンシップは8着とGⅠの壁にはね返されたが、ここでもうひと花咲かせたい。

3走前の安田記念は、内枠からうまくレースを運べた面はあったとはいえ、アーモンドアイを筆頭にGⅠ馬7頭が集まった豪華メンバーを相手に、勝ち馬から0秒2差の4着に粘りこんでみせた。あの内容を思えば、今回のメンバーでも上位の能力の持ち主と言えるだろう。前走のマイルチャンピオンシップは8着だったが、騎乗した松岡正海騎手がレース後に「安田記念の状態と比べるともう一つでした。この後、良くなりそうな感じです」と話していたように、上積みが見込める点でも今回に期待が持てる。実際、11日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで一杯に追われて6ハロン79秒7(ラスト1ハロン12秒5)の好タイムをマークし、好調ぶりを見せている。

スマートオーディン

牡6歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ダノンシャンティ
  • 母:レディアップステージ
  • 母の父:Alzao
ここに注目!

今開催前半の阪神・芝コースは先行馬が残る傾向があったが、15日の開催では差しも決まっており、末脚を生かしたいこの馬にとって、馬場コンディションの変化は歓迎材料と言っていいだろう。重賞4勝の実績は、今回のメンバーならトップクラスと言える。

前走のスワンSは、いつも通り道中は最後方を追走し、じっくりと脚をためた。3コーナー付近で進出を開始し、スピードに乗せながら直線へ。結果は9着だったが、メンバー中2位タイの上がり3ハロン33秒7(以下推定)をマークしており、着順は外を回った分もあったのだろう。今年2月の阪急杯では、今回と同じ舞台で、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒4の末脚で差し切り勝ち。このときも最後方待機から末脚を伸ばして白星をつかんでおり、流れひとつで勝ち負けを演じる力があることはすでに証明済みだ。今回も展開次第にはなるだろうが、ペースが上がりそうなメンバーがそろっているだけに、この馬の武器を存分に生かせるだろう。

ロジクライ

牡6歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ドリームモーメント
  • 母の父:Machiavellian
ここに注目!

全5勝を芝1600メートルで挙げるマイラー。ただ、芝1400メートルでも勝ちこそないものの、重賞で3着2回の実績を残している。持ち前のスピードから、今回も問題なくこなせるはず。距離短縮が刺激になれば、近走の着順から大きく順位を上げるシーンがあるかもしれない。

同レース連覇を狙った前走の富士Sは、中団前めからレースを進めたが、直線では余力が残っておらず、17着と大敗。スタートでいつもほどの行き脚がつかず、粘り腰も見せられないという、この馬らしくない競馬となった。近2走は不本意な競馬が続くが、3走前の京王杯スプリングCでは、1分19秒4のコースレコードで勝ったタワーオブロンドンと0秒1差の3着に入っており、年齢的な衰えはそれほど感じられない。この中間は、5日に栗東坂路で4ハロン51秒5をマークすると、11日にも同じく坂路でラスト1ハロン11秒9(4ハロン54秒2)の好時計を出しており、状態面は上向きとみてよさそうだ。

フィアーノロマーノ

牡5歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:Fastnet Rock
  • 母:Heart Ashley
  • 母の父:Lion Heart
ここに注目!

昨年末は、1600万下クラスとはいえ、今回と同じ阪神・芝1400メートルの2018ファイナルSで、2着に1馬身1/4差をつける快勝劇を演じた。同時期の同条件となるここは、近走の2桁着順から巻き返す絶好の舞台。阪神コース自体も2戦2勝で、能力全開といけそうだ。

3走前のダービー卿チャレンジTでは、直線でプリモシーン(2着)の追撃をクビ差しのいで、待望の重賞初勝利をマーク。レースの前半600メートル通過タイム33秒9のタイトな流れを3、4番手で運び、最後まで粘り通しており、内容的にも高い評価を与えられるものだった。逃げたマルターズアポジー(14着)や2番手追走のエイシンティンクル(13着)が大きく着順を下げている点からも、本馬の強さは際立っていた。近2走は2桁着順が続くが、どちらもGⅠ。大舞台を走った経験を生かすことができれば、チャンスは十分にあるだろう。日本産馬より半年ほど遅い南半球のオーストラリア産馬であり、5歳とはいえ、まだまだ伸びしろもありそう。GⅡなら軽視は禁物だ。

イベリス

牝3歳

調教師:角田晃一(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:セレブラール
  • 母の父:ボストンハーバー
ここに注目!

半姉ベルカント(父サクラバクシンオー)は、2歳時から5歳時まで毎年スプリント重賞勝ちを挙げたように、豊富なスピードに加え確かな成長力も見せた。本馬も3歳春に重賞を制した点は姉と同じ。ならば、ここからもうひと伸びする可能性もありそうだ。

前走のスプリンターズSでは、3歳牝馬ながら果敢に年長馬たちに挑戦。結果は11着だったものの、今後に向けて大きな経験になったことだろう。前々走のセントウルSでは、他世代との初対戦でしっかりと3着に好走を果たしており、トップクラス相手でも通用するだけの能力を示している。芝1600メートルのアーリントンCを逃げ切っていることから、200メートルの距離延長も問題なさそう。また今回は、マイル路線からの転戦組が多く、メンバー的にもこの馬の持ち味であるスピードを存分に生かせるだろう。GⅠ2戦以外はこれまで5着以内を外したことがなく、堅実に走れる点もセールスポイント。ここで好結果を出して、来年以降の飛躍につなげたい。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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