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欧州10ハロン路線に彗星のように現れた新興勢力が、デザートクラウンで英ダービーを制し勢いに乗るマイケル・スタウトが管理するベイブリッジ(牡4歳)だ。2戦して未勝利に終わった2歳時とは一転、3歳時は最終戦となったニューマーケットのジェームズシーモアS(リステッド・イギリス・芝2000メートル)を含めて無敗の4連勝をマーク。さらに、今季初戦となったブリガディアジェラードS(G3・イギリス・芝1990メートル)では、G1・4勝馬アデイブや重賞2勝馬モスターダフらを撃破して5馬身差で快勝。重賞初挑戦初制覇を果たすとともに、昨年来の連勝を5に伸ばした。さらに相手が強化されるここでも十分勝負になるとみたブックメーカー各社は、同馬を僅差の前売り1番人気に推している。
差のない2番人気が、日本から参戦のシャフリヤール(牡4歳)だ。3月のドバイシーマクラシック(G1・UAE・芝2410メートル)で、ブリーダーズカップターフ勝ち馬ユビアーや、コロネーションC勝ち馬パイルドライヴァーらを退けた内容は、欧州の関係者からも高く評価されている。その欧州の関係者からは、日本ダービーやドバイシーマクラシックにおけるレース振りを見て、10ハロンへの対応を懸念する声が出ているが、1800メートルの毎日杯をレコード勝ちした本馬にとって、10ハロンは十分に守備範囲にある距離である。極端な道悪にならない限り、争覇圏にいる馬であることは間違いない。
ジョン&セイディ・ゴスデンが管理するロードノース(せん6歳)も強敵だ。2年前のこのレースの覇者で、5歳時、6歳時とドバイターフ(G1・UAE・芝1800メートル)を連覇しており、シャフリヤール同様、ロードノースも良馬場でやりたい馬である。
さらに、昨年夏から今年春にかけて、この路線のG1を3連勝したステートオブレスト(牡4歳)も、マークの必要な1頭だろう。5月22日のタタソールズゴールドC(G1・アイルランド・芝2100メートル)で3着に敗れ連勝が止まったが、仕掛けが一歩遅れ、よく伸びたものの脚を余して敗れた印象があった。
1959年(昭和34年)東京生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬を学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。
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