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プリンスオブウェールズS(G1・イギリス・芝1990メートル)は古馬による欧州最高峰の中距離レースのひとつ。「ロイヤルアスコット開催」(イギリス王室が主催。8つのG1を含む19の重賞を施行)の中核を成す存在ともなっている。
プリンスオブウェールズSが3歳馬限定の芝2600メートル戦として創設されたのは1862年のこと。当時のプリンスオブウェールズ(イギリスの皇太子)は、後のイギリス国王エドワードⅦ世(アルバート・エドワード)だった。
その後、1939年の開催を最後に第二次世界大戦の影響やそもそもプリンスオブウェールズが不在となっていたこともあってレースは中断。再開されたのは1968年のことで、この段階で古馬にも開放されたほか、距離も芝2000メートルに短縮された(現在の距離は芝1990メートルだが、これは距離を計測し直した結果として2017年に変更されたもので、その前後でスタートやフィニッシュ地点が変更されたわけではない)。
レースは2000年にそれまでのG2からG1に昇格(同時に現在の4歳以上に変更)。すると、いきなりその年にドバイミレニアムが8馬身差で圧勝する圧倒的なパフォーマンスを披露。その後もウィジャボード(2006年)、ソーユーシンク(2012年)など、そうそうたるメンバーが優勝している。なお、日本調教馬は2015年のスピルバーグ、2016年のエイシンヒカリ、2019年のディアドラと3頭が参戦したが、全て6着に敗れている。
文:秋山 響(TPC)
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