2021年ブリーダーズカップターフ基本情報

ブリーダーズカップにおける最強芝王者決定戦

金曜日、土曜日の連続2日間で、計13のG1レースが行われ、アメリカ競馬における下半期のハイライトとなるブリーダーズカップ(以下、BC)開催。その中にあって、芝2400メートル路線のチャンピオンを決める位置づけにあるのがBCターフ(G1)である。

BCは、賞金の原資を種牡馬の所有者が支払う種牡馬登録料と、馬主や生産者が支払う産駒登録料に求めるという画期的なアイデアに基づいて1984年に創設されたもの。BCターフはBCの創設当初から存在する7レースのうちのひとつで、ハリウッドパーク競馬場(2013年に廃場)で行われた第1回のレースでは、フランスから遠征したラシュカリが前年のG1・凱旋門賞馬で、アメリカ年度代表馬でもあったオールアロングを差して優勝。単勝54.4倍の最低人気馬が優勝を果たすという波乱の幕開けとなった。

その後もアメリカ調教馬として初優勝を果たした1986年のマニラ、のちにジャパンカップ(GⅠ)を制すことになる1996年のピルサドスキー(イギリス)、この年のヨーロッパ年度代表馬に輝いた1999年のデイラミ(イギリス)、史上初の連覇を果たした2002年、2003年のハイシャパラル(アイルランド、2003年は同着優勝)、そして史上初の凱旋門賞との同一年制覇を果たした2018年のエネイブル(イギリス)など数々の名馬が優勝。日本調教馬の参戦は2012年のトレイルブレイザー(4着)の1頭のみだ。

文:秋山 響(TPC)

過去のBCターフの結果から、レースの傾向を徹底分析

牝馬を要チェック

過去10年のBCターフ出走馬の性別成績を見ると、牝馬の好走が目立つ。牝馬は2015年のファウンド、2018年のエネイブル、昨年のタルナワと3頭が優勝したほか、2018年と昨年はワンツーフィニッシュを決めた。出走頭数が延べ14頭と少ないながらも、勝率21.4%、連対率42.9%、3着内率50.0%と、各数値においても牡馬・せん馬を大きく上回っており、今年も牝馬のチェックが欠かせない。一方、年齢別成績を調べると、「3歳」馬が2勝、「4歳」馬が5勝、「5歳」馬が3勝と、優勝馬はこれら3世代から出ている。ただし、1984年の第1回まで遡っても「5歳」の牝馬による優勝例はなく、2着が最高着順となっている(1984年オールアロング、1994年ハトゥーフ、2020年マジカル)。〔表1〕〔表2〕

〔表1〕性別成績(過去10年)
性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
牡馬・せん馬 7 7 9 80 6.8% 13.6% 22.3%
牝馬 3 3 1 7 21.4% 42.9% 50.0%
〔表2〕年齢別成績(過去10年)
年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 2 3 2 10 11.8% 29.4% 41.2%
4歳 5 5 2 31 11.6% 23.3% 27.9%
5歳 3 1 4 26 8.8% 11.8% 23.5%
6歳 0 1 1 16 0% 5.6% 11.1%
7歳以上 0 0 1 4 0% 0% 20.0%

アイルランド勢の好走が目立つ

過去10年のBCターフ出走馬の調教国別成績をまとめたのが〔表3〕。アイルランドが5勝を挙げてトップで、勝率26.3%、連対率36.8%、3着内率57.9%と各数値においても他の国を大きく上回っている。昨年はタルナワが1着、マジカルが2着とアイルランド調教馬によるワンツーフィニッシュだった。そのアイルランド勢の中では歴代最多となるBCターフ6勝を誇るA.オブライエン調教師に注目。過去10年だけで4勝(2011年セントニコラスアビー、2013年マジシャン、2015年ファウンド、2016年ハイランドリール)しているほか、同調教師の管理馬がここ6年連続で3着以内に好走している。

文:秋山 響(TPC)

〔表3〕調教国別成績(過去10年)
調教国 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
アイルランド 5 2 4 8 26.3% 36.8% 57.9%
アメリカ 3 4 6 62 4.0% 9.3% 17.3%
イギリス 1 3 0 9 7.7% 30.8% 30.8%
フランス 1 1 0 4 16.7% 33.3% 33.3%
ドイツ 0 0 0 2 0% 0% 0%
日本 0 0 0 1 0% 0% 0%
アルゼンチン 0 0 0 1 0% 0% 0%
  • 注記:
    C.アップルビー調教師の管理馬は、イギリス調教馬扱いとした

ご注意

当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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