2021年ブリーダーズカップマイル識者の見解

アメリカミシェル・マクドナルド(アメリカ在住競馬ジャーナリスト)

  • 推奨馬

    スペースブルースガットストーミー

補欠馬を除いた出走14頭中11頭がG1勝ち馬という豪華な顔合わせとなった。複数の馬にチャンスがある混戦だが、そんな中、芝1600メートルという競走条件を考えると、目が行くのはヨーロッパ調教馬だ。中でも、前走G1・フォレ賞の勝ち方が非常に鮮やかだったゴドルフィンのスペースブルースに、最も大きな魅力を感じる。

地元アメリカ勢では、8月にサラトガで行われたG1・フォースターデイヴHを1分33秒09という好時計で制したガットストーミーが、デルマーにおけるコース実績もあるだけに、有力馬の1頭となる。今年のG1・英2000ギニー2着馬マスターオブザシーズ、春のG1・ドバイターフ2着馬ヴァンドギャルドらも、争覇圏にいる馬たちだろう。(訳:合田直弘)

イギリスエマ・ベリー(イギリス在住競馬ジャーナリスト)

  • 推奨馬

    パールズガロアーブロウアウト

勝負強さを売り物とするゴドルフィンのスペースブルースが、好調の波に乗っての参戦となっており、人気を集めそうだが、彼は本質的に芝1400メートルの馬であり、1600メートルでいつもの競馬ができるかどうかには疑問符がつく。

シーズンを通じて安定した成績を残しているのがアイルランド調教馬のパールズガロアーで、彼女にとって初めてのビッグタイトルをここで手にするとみる。前走ファーストレディSでG1初制覇を果たし、良血が開花した印象のあるブロウアウトも有力馬だ。同馬を管理する伯楽C.ブラウンの、芝馬を育てる手腕は卓越している。ヨーロッパのクラシックホースである3歳牝馬マザーアースも高い能力を持つが、休みなく使われてきたシーズン末の疲労が気がかりである。(訳:合田直弘)

香港バート・ヴァンダース(香港在住競馬ジャーナリスト)

  • 推奨馬

    モーフォーザスムーズライクストレイト

このレースの過去20年の勝ち馬のうち、12頭は北米調教馬である。芝1600メートルという競走条件から、ヨーロッパ調教馬に利がありと思いがちだが、きついコーナーや短い直線といった、北米特有のコースの形状にヨーロッパ調教馬が対応できないケースもしばしば見られているのだ。

本命は、西海岸のトップ騎手F.プラが乗るモーフォーザとする。昨年は脚部不安で回避したこのレースに、今年は万全の態勢で臨めそうで、デルマーでは6戦3勝、2着2回とコース適性も高い。昨年10月から9戦連続で3着以内に入っているという、抜群の安定感を誇るスムーズライクストレイトが2番手。好枠を利して先行し、しぶとく粘る競馬をしてくれるはずである。(訳:合田直弘)

日本吉田 直哉(アメリカ在住ウィンチェスターファーム代表)

  • 推奨馬

    インラブモーフォーザ

今年も楽しみな馬が集まり、予想が難しいブリーダーズカップマイル。思い切って、ブラジル産でアルゼンチンから移籍してきたインラブを本命にする。異なる条件の芝馬場で3連勝。前走のターフマイルS(G1・アメリカ)では、馬群の中で耐えながら、最後良く伸びて堂々の重賞初制覇。拠点にしているサラブレッドセンターは大きな馬場がないため調教時計は気にならない。ブラジル勢は近年アメリカ挑戦を続けており、今年がひとつのターニングポイントになるような予感もある。

対抗馬は地元カリフォルニア在厩馬のモーフォーザを推奨する。この秋を目標に昨季から10か月の休養を与えて、休み明け初戦、8月21日のデルマーマイルS(G2・アメリカ)で優勝して、続くシティオブホープマイルS(G2)で連勝。ズブい印象もあるが、前走は1分32秒45の時計で走り、速さも証明している。

日本木南 友輔(日刊スポーツ)

  • 推奨馬

    マザーアーススムーズライクストレイト

英1000ギニー覇者マザーアースは昨年に続くブリーダーズカップ開催参戦になる。今年ここまで8戦すべてG1で2勝2着3回3着2回。メイトロンS(G1・アイルランド)はゴール前の不利がなければ勝っていたし、最も悪い着順だった前走クイーンエリザベスⅡ世S(G1・イギリス)も最後はインを鋭く伸びていた。A.オブライエン厩舎は昨年のブリーダーズカップマイル(G1・アメリカ)でワンツースリーを決めている。

ここも枠の利と地の利を感じるのはU.リスポリ騎手騎乗のスムーズライクストレイト。西海岸が主戦場で、デルマーの芝は2勝2着3回の連対率100%。昨年11月のハリウッドダービー(G1・アメリカ、2着)ではアタマ差1着がドメスティックスペンディング、クビ差3着がグーフォだった。日本馬ヴァンドギャルドは小回りへの対応が鍵になる。

日本増田 康希(週刊ギャロップ)

  • 推奨馬

    マスターオブザシーズブロウアウト

サンタアニタパーク競馬場以外で開催された年は、人気の低いヨーロッパ馬が好走するケースが目立っている。そこで主催者発表想定オッズで8番人気タイのマスターオブザシーズに期待する。春には英2000ギニー(G1・イギリス)で2着があるように実力は確か。UAEのメイダン競馬場で左回りのマイル戦を経験しているのも強みといえ、人気の盲点となっている今回は狙い目だ。

アメリカ馬ではディープインパクトの血を引くブロウアウトに注目したい。デルマー競馬場で行われた昨年のメイトリアークS(G1・アメリカ)では厳しい展開の中、ハナ差2着に粘った。C.ブラウン厩舎の先輩にあたる2019年のブリーダーズカップマイル覇者ユニと同じくファーストレディS(G1・アメリカ)1着からの臨戦にも好感が持てる。

モーフォーザ
スムーズライクストレイト
ブロウアウト

ご注意

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