2021年ブリーダーズカップマイル基本情報

ブリーダーズカップにおける最強芝マイラー決定戦

金曜日、土曜日の連続2日間で、計13のG1レースが組まれるブリーダーズカップ(以下、BC)開催はアメリカ競馬における下半期のハイライト。その中にあって、芝の最強マイラーを決める位置づけにあるのがBCマイル(G1)である。

BCは、賞金の原資を種牡馬の所有者が支払う種牡馬登録料と、馬主や生産者が支払う産駒登録料に求めるという画期的なアイデアに基づいて1984年に創設されたもの。BCマイルはBCの創設当初から存在する7レースのうちのひとつで、今は廃場となってしまったハリウッドパーク競馬場で行われた第1回のレースでは、凱旋門賞馬エネイブルで知られるジョン・ゴスデン調教師(当時はアメリカで開業)が管理する4歳牝馬のロイヤルヒロインが当時の北米レコードタイムで優勝した。

それ以降も、1987、1988年と連覇を果たした女傑ミエスク(フランス)、1992、1993年に連覇したルアー(アメリカ)、2008、09、10年と3連覇達成のゴルディコヴァ(フランス)、2012、2013年と連覇したワイズダン(アメリカ)など錚々たるメンバーが優勝。日本調教馬はこれまで参戦したことがないが、2014年には母の父にサンデーサイレンスを持つ日本産馬のカラコンティ(フランス)が優勝している。

文:秋山 響(TPC)

過去のBCマイルの結果から、レースの傾向を徹底分析

過去10年で7勝のアメリカ勢に注目

過去10年のBCマイル出走馬の調教国別成績を見ると、地元アメリカが7勝、2着6回、3着7回と好成績を挙げている。1着から3着までを独占した例が過去10年で4度もあるのだが、当時の開催競馬場にも着目してみると面白い。アメリカ勢が1着から3着までを占めた2012年、2013年、2016年、2019年は、いずれもアメリカ西海岸のサンタアニタパーク競馬場だった。アメリカ西海岸は好天に恵まれることが多く、上記4例もそうであったように、良馬場でのスピード勝負となると地元勢を利する面があるのかもしれない。ちなみに今年の開催地であるデルマー競馬場もアメリカ西海岸に位置しており、2017年の同競馬場での開催(良馬場)ではワールドアプルーヴァルが1着、ブラックジャックキャットが3着と、アメリカ勢が好走している。〔表1〕

〔表1〕調教国別成績(過去10年)
調教国 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
アメリカ 7 6 7 54 9.5% 17.6% 27.0%
アイルランド 1 2 1 15 5.3% 15.8% 21.1%
イギリス 1 1 1 17 5.0% 10.0% 15.0%
フランス 1 1 1 10 7.7% 15.4% 23.1%
カナダ 0 0 0 1 0% 0% 0%

前走6着以下からの巻き返しも目立つ

過去10年のBCマイルで3着以内に入った馬の前走着順別成績を見ると、「前走1着」の馬が4勝、2着5回、3着5回と好走している。その一方、「前走6着以下」の馬が3勝、2着2回、3着2回と巻き返しも目立つ。2011年1着のコートヴィジョンが前走7着(G1・ウッドバインマイル)、2014年1着のカラコンティが前走11着(G1・フォレ賞)からそれぞれ勝利を収めているほか、昨年は1着オーダーオブオーストラリアが前走9着(G3・愛インターナショナルS)、2着サーカスマキシマスが前走10着(G1・クイーンエリザベスⅡ世S)、3着ロペイフェルナンデスが前走7着(G1・英チャンピオンズスプリントS)と、いずれも「前走6着以下」だった。〔表2〕

文:秋山 響(TPC)

〔表2〕BCマイル3着以内馬の前走着順別成績(過去10年)
前走着順 BCマイルにおける成績
1着 2着 3着
前走1着 4 5 5
前走2着 1 2 1
前走3着 2 0 1
前走4着 0 0 1
前走5着 0 1 0
前走6着以下 3 2 2

ご注意

当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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