2021年ブリーダーズカップフィリー&メアターフ識者の見解

アメリカミシェル・マクドナルド(アメリカ在住競馬ジャーナリスト)

  • 推奨馬

    ラヴズオンリーユーウォーライクゴッデス

2020年に続く連覇を狙っての出走となるアウダーリャが、大外の12番枠を引いた一方、日本のオークス、香港のクイーンエリザベスⅡ世Cに続く3度目のG1制覇を目指す、矢作芳人厩舎の威風堂々たる牝馬ラヴズオンリーユーは8番という、悪くない枠を引き当てた。彼女こそ、優勝への最短距離にいる馬だろう。

地元西海岸には、10月にサンタアニタで行われた芝2000メートルのロデオドライブS(G1)を1分58秒84という好時計で制したゴーイングトゥベガスという強豪がいるが、このレースの芝2200メートルという距離はこの馬には微妙に長い気がする。北米調教馬では、目下4連勝中と勢いに乗っているウォーライクゴッデスが最右翼だろう。(訳:合田直弘)

イギリスエマ・ベリー(イギリス在住競馬ジャーナリスト)

  • 推奨馬

    ルジールアウダーリャ

過去20年を振り返ると、半数の10年においてヨーロッパ調教馬が制しているこのレース。今年もヨーロッパから参戦する馬たちの顔ぶれは強力だ。中でも有力馬の1頭は、前年に続くこのレース連覇をめざすアウダーリャだが、相手関係は前年より強化されており、簡単なレースにはなりそうもない。

実際に前走のオペラ賞(G1・フランス)では、フランス調教馬ルジールに完敗している。さらに、6月にプリンスオブウェールズS(G1・イギリス)を制しているアイルランド調教馬ラブ、既に海外で実績を残しており、なおかつデルマーの馬場が合いそうな日本調教馬ラヴズオンリーユー、地元アメリカで目下4連勝中というウォーライクゴッデスらも侮れない。混戦だが、結論を出すとすれば、私の推奨馬はルジールアウダーリャとなる。(訳:合田直弘)

香港バート・ヴァンダース(香港在住競馬ジャーナリスト)

  • 推奨馬

    ウォーライクゴッデスラヴズオンリーユー

近年にない混戦模様と見ているが、1番手に挙げるのは地元アメリカのウォーライクゴッデスだ。昨年9月のデビュー以来、ここまでの戦績は7戦6勝。前走ではついに、サラトガの距離芝2200メートルのフラワーボウルSを制し、初のG1制覇を果たしている。現在の上昇度を考えると、このメンバーでも頂点に立ちそうだ。

日本から遠征してきたラヴズオンリーユーも、おおいにリスペクトされてしかるべき馬だろう。ドバイでミシュリフと僅差の競馬をしたように、牡馬のトップクラスと戦っても互角の勝負ができる力量がある。そういう牝馬は、そう多くはいないものだ。そして、デルマー競馬場の硬い馬場も問題なくこなすだろう。(訳:合田直弘)

日本吉田 直哉(アメリカ在住ウィンチェスターファーム代表)

  • 推奨馬

    ゴーイングトゥベガスウォーライクゴッデス

上り調子のゴーイングトゥベガスに賭けてみたい。先行型で最内枠というのも陣営にとっては作戦を立てやすく、同馬の持ち味が活かせそう。心配なのは距離だと思うが、これも枠順のメリットを活かして克服してもらいたい。

対抗馬はウォーライクゴッデスを推す。3月から重賞4連勝中。レース間隔も適切で、10月のサラトガでの追い切りも良かった。今年のアメリカは、国内の馬の空輸手配がとても難しく、そのために早めにデルマーへ移動して調整した作戦も評価したい。移動後の馬なりでの最終調整も順調そうだ。鞍上は芝巧者のJ.ルパルーというのも心強い。このレースでは日本のラヴズオンリーユーも面白い存在だ。また、人気薄だが地元アメリカのドッグタグにも一発を期待したいと思う。

日本木南 友輔(日刊スポーツ)

  • 推奨馬

    ラヴズオンリーユーゴーイングトゥベガス

ラヴズオンリーユーは、ドバイシーマクラシック(G1・UAE)でミシュリフと小差3着の実績から圧勝があっても驚けない。出国前の美浦で調整を確認したが、出国1週前追い切り(10月13日)がすさまじい動きだった。ドバイから香港の転戦で結果を残したように環境の変化にも対応できる。多少の距離ロスはあっても包まれる心配がない分、8番枠もプラスのイメージだ。

枠の利と地の利でゴーイングトゥベガスにも魅力を感じる。3連勝は好位抜け出しと前走の逃げ切り。この枠ならハナか好位のインから優位に競馬を進められるはず。管理するR.バルタス調教師は、2019年と2020年のデルマー競馬場の秋開催でトップの勝ち星を挙げている。アメリカ西海岸で存在感を増してきたU.リスポリ騎手もここは勝ちたいG1だ。

日本増田 康希(週刊ギャロップ)

  • 推奨馬

    ラヴズオンリーユールジール

過去5年でヨーロッパ馬が4勝を挙げ、アメリカ馬唯一の勝利もフランスからの移籍馬シスターチャーリーによるものと、牝馬の芝中距離戦線はヨーロッパ馬の方が実力上位といえる。それを踏まえれば、3月のドバイシーマクラシック(G1・UAE)でヨーロッパ・トップホースのミシュリフと接戦を演じたラヴズオンリーユーには大いに勝機があるはずだ。デルマー競馬場での調教の様子からは活気が感じられ、戴冠を期待できる状態にある。

ヨーロッパ馬では順調さに欠けるラブよりも、前走のオペラ賞(G1・フランス)でG1初制覇と勢いのあるルジールを上位に採りたい。オペラ賞からの参戦馬は過去5年で4頭が連対している。調教の動きも非常に良く、充実一途の印象だ。

ラヴズオンリーユー
ウォーライクゴッデス
ゴーイングトゥベガス

ご注意

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