海外競馬発売

香港ヴァーズ(G1)

シャティン競馬場 2400メートル(芝)3歳以上

発売開始時刻
日本時間12月8日(日曜)
ネット投票:午前7時00分
UMACA投票:午前9時20分または午前9時30分
発走予定時刻
日本時間12月8日(日曜)午後2時45分

2019年香港ヴァーズコラム

太字は香港ヴァーズ出走予定馬
12月7日(土曜)時点での情報を基に執筆

地元馬エグザルタント本命も遠征馬にもチャンス

今年の香港ヴァーズは、海外から参戦する10頭を、4頭の香港調教馬が迎え撃つことになった。海外からの馬が圧倒的優勢を保ってきたこのレースだが、昨年は香港調教馬のエグザルタントが勝った。地元勢としては、これが趨勢の潮目となって欲しいところだが、今年のヨーロッパ勢や日本勢は相当に強力なメンバーだけに、タイトルを防衛するのは簡単なことではなさそうである。

昨年の勝ち馬は、A.クルーズが管理し、香港リーディングを3度獲っているZ.パートンが騎乗したエグザルタントだったが、地元調教馬によるこのレースの優勝は、香港ヴァーズがG1としての格付けを得た2000年以降で、2度目のことだった。エグザルタントはその後、香港ゴールドC(G1。芝2000メートル)、チャンピオンズ&チャターC(G1。芝2400メートル)を制したが、香港ヴァーズを含めたこの3競走を同一シーズンに制するというのは、史上初の快挙だった。彼は今季も好調を持続しており、このレースへ向けた地元の最重要前哨戦と目されている香ジョッキークラブC(G2。芝2000メートル)を楽勝している。まさに、競走馬としての最盛期を迎えているというのが、私の得ている感触である。

  • エグザルタント

  • グローリーヴェイズ

香港ヴァーズの距離である芝2400メートルでは、ここまで4戦して3勝、2着1回と、ことさらに堅実な成績を残しているのがエグザルタント(せん5歳)だ。昨年のこのレースでの同馬は、道中は好位に付け、直線に向くとまもなく先頭に立つという競馬で優勝を飾った。そういう、危なげのないレースを見せる一方で、時には、道中後方待機から、最後の400メートルで爆発的な末脚を繰り出すこともある。私は同馬が、ルソー(1996年、1997年)、ドクターディーノ(2007年、2008年)に続く史上3頭目となる、香港ヴァーズ連覇を達成する可能性が非常に大きいと見ている。

過去3年、J.モレイラはこのレースで日本調教馬に騎乗し、サトノクラウンで優勝し、トーセンバジルで3着となり、リスグラシューで2着と、素晴らしい成績を残してきた。そのモレイラが今年騎乗するのがグローリーヴェイズで、当然のことながら重視すべき馬だと思う。この父ディープインパクトの4歳牡馬は、2017年10月に競走馬としてデビューして以来、9戦して3勝、2着3回と、堅実な成績を残している。今年は、1月に日経新春杯(GⅡ。芝2400メートル)を制し、4月の天皇賞(春)(GⅠ。芝3200メートル)で2着となって、GⅠでも十分に戦えることを示している。
グローリーヴェイズは前走の京都大賞典(GⅡ。芝2400メートル)で、これまでのキャリアでは最も悪い6着という成績に終わっている。しかし、あのレースは約5か月半の休み明けで、それでいて勝ち馬との着差が5馬身なら、それほど悪い内容ではないと思う。あのレースを使われて、状態がグッと上がってくることが期待できるのに加え、名手モレイラ騎乗というファクターのあるグローリーヴェイズは、明らかに争覇圏にいる馬だ。

エリザベス女王杯(GⅠ。芝2200メートル)を勝っての参戦という、昨年の2着馬リスグラシューと同様のパターンで香港ヴァーズに臨むのが、父オルフェーヴルの栗毛の4歳牝馬ラッキーライラックだ。昨年5月のオークス(GⅠ。芝2400メートル)で3着になった際に、この距離を問題なく乗り切るスタミナがあることを実証している同馬だが、2400メートルを走るのはそれ以来約18か月ぶりとなる。その点を懸念する声もあるようだが、陣営がこのレースを選んだからには、距離に問題はないと私は判断する。ここも、前走同様のパフォーマンスを見せてくれるであろう。

今年はイギリスからの参戦が3頭いる中、評価の高いほうではないのがアスペターだ。この父アルカジームの4歳せん馬は、それほど多くの実戦を使われているわけではないが、ここへきて急上昇している。6月にフランスでシャンティイ大賞(G2。芝2400メートル)を制し重賞初制覇を果たすと、前走はドイツに遠征してオイロパ賞(G1。芝2400メートル)を勝っている。香港ヴァーズの2400メートルは、彼が最も得意とする距離だが、もっと重要なのは、彼の馬場適性だ。ヨーロッパからやってくる馬の多くが、柔らかい馬場を得意としているのに対し、彼は「Good」という比較的固めの馬場状態で3戦し、その全てで勝利を収めているのだ。シャティン競馬場の、乾いて速い馬場にも、十分に対応する馬であろう。

A.P.オブライエンが送り込んできた、今年のエプソムダービー(英ダービー)馬アンソニーヴァンダイク(牡3歳)は、レース当日も競馬につめかけるファンの大きな注目を集めることになるはずだ。しかし、私が懸念するのは、現在の状態だ。長いシーズンを戦い、なおかつ、地元アイルランドだけでなく、イギリスやアメリカで走ってきた同馬が、トップコンディションを維持できているのか。さらにこの馬は、神経質なタイプで、レース前にはいつも発汗が激しい馬だ。当日のイレ込みがきついようだと、そこでレースが終わってしまう心配もある。

私のセレクションは、エグザルタントグローリーヴェイズラッキーライラックアスペターアンソニーヴァンダイクの順である。

  • 文:Bart Vanders
  • 訳:合田 直弘
  • ラッキーライラック

  • アスペター

  • アンソニーヴァンダイク

Bart Vanders(バート・ヴァンダース)

バート・ヴァンダースは、競馬メディアに身を置いて20年以上になる。そのほとんどは、アップルデイリーの看板記者として過ごした歳月だが、現在はシンタオ・デイリーで活躍している。海外取材の経験も豊富で、北米、シンガポール、フランス、ドバイ、そして日本に出かけ、ブリーダーズカップ、ドバイワールドカップ、安田記念などを取材している。ちなみに、日本でお気に入りの競馬場は、阪神と園田とのこと。かつてはマカオで騎手エージェントをやっていた時期もあり、現在は、マカオと香港の競馬サークルの橋渡し役ともなっている。

ご注意

当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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