海外競馬発売

香港スプリント(G1)

シャティン競馬場 1200メートル(芝)3歳以上

発売開始時刻
日本時間12月8日(日曜)
ネット投票:午前7時00分
UMACA投票:午前9時20分または午前9時30分
発走予定時刻
日本時間12月8日(日曜)午後3時25分

2019年香港スプリントコラム

太字は香港スプリント出走予定馬
12月7日(土曜)時点での情報を基に執筆

“チャンピオン”ビートザクロックか、“新星”エセロか

12月8日にシャティン競馬場で行われる香港スプリントは、ここ何年も見られたことのない大混戦と見ている。13頭の出走メンバーには、現段階における香港スプリント界の実績馬たちがこぞって顔をそろえている他、目下急上昇中の3歳スプリンター、日本とオーストラリアの代表馬が含まれている。おそらくは、地元香港の馬たちが上位を占めることになると思うのだが、それでは、勝ち馬は誰なのかとなると、きっぱりと断言するのが非常に難しい状況である。

5頭出しとなっているJ.サイズ厩舎にあって、代表格と目されているのがビートザクロック(せん6歳)である。昨シーズン、センテナリースプリントC(G1。芝1200メートル)とチェアマンズスプリントプライズ(G1。芝1200メートル)を制し、香港におけるチャンピオンスプリンターに選出された同馬は、2016年11月に競走馬としてデビューして以降、22戦続けて3着以内に入っているという、香港競馬史でも稀な堅実派である。

  • ビートザクロック

  • エセロ

香港スプリントへ向けた、地元における最も重要な前哨戦である香ジョッキークラブスプリント(G2。芝1200メートル)では、エセロ(せん3歳)、ホットキングプローン(せん5歳)の後塵を拝して3着に終わったが、そのレース振りは充分に許容範囲にあるものだった。なぜなら、それが同馬にとっての今季初戦であり、なおかつ、他馬よりも5から15ポンド(2.5から7キログラム)も重い負担重量を背負っていたからだ。香港スプリントにはピークの状態で臨めるはずだし、エセロとの負担重量差は、前走の15ポンド(7キログラム)からここは9ポンド(4キログラム)に縮まる。前走の差を逆転することは充分に可能で、管理するサイズ調教師、騎乗するJ.モレイラ騎手にとって、それぞれ2度目となる香港スプリント制覇をプレゼントすることになりそうだ。

2002年のアマバティック以来17年振りに、南半球産3歳馬としてこのレースに出走することになるのが、J.ムーア厩舎のエセロだ。2002年と言えば、このレースが国際G1に昇格した年である。若年の彼ではあるが、有力馬の1頭としてここに駒を進めて来る。昨シーズンを3戦無敗の成績で終えた同馬は今季、一段と成長した姿を見せている。10月に出走したクラス2ハンデの1000メートル戦で、あの偉大なるセイクリッドキングダムが作った記録を12年振りに更新するトラックレコードを樹立。更に香ジョッキークラブスプリントでも逃げ切り勝ちを果たし、香港スプリントの出走資格を手にした。同競走におけるエセロは、他馬に比べて10から15ポンド(4.5から7キログラム)も軽い、113ポンド(51キログラム)という超軽量に恵まれていたが、手綱をとったK.ティータン騎手はレース後のインタビューで、仮に斤量が10ポンド(4.5キログラム)重かったとしても、間違いなく勝っていたはずとコメントしている。

香港スプリントでエセロの手綱をとるのは、香港でチャンピオンジョッキーの座に3度輝いているZ.パートンだ。出走馬の顔ぶれを見渡すと、彼以上にハナっ速い馬が見当たらないことから、本番でも「逃げる」という自分の競馬ができそうである。ここがG1初挑戦で、相手関係もこれまでで最もタフなものとなるが、勝つチャンスのある馬であると私は見ている。

同じサイズ厩舎から出走するホットキングプローンも、注目に値する1頭である。この芦毛のせん馬は、昨年の香港スプリントでは現地オッズ2.1倍(JRAオッズ2.5倍)の1番人気を裏切って大敗を喫している。今年の初めに疝痛の発作を起こして手術を受けたため、昨シーズンの後半は全休。更に残念なことに、今シーズンが開幕したばかりの頃に熱発を発症し、復帰戦はまたもや延期されることになった。それでも、11か月ぶりの復帰戦となった香ジョッキークラブスプリントで、彼はエセロに続く2着に来たのである。前哨戦で手綱をとったG.ファンニーカークが、本番ではシーズンズブルーム(せん7歳)とコンビを組むことが決まっていたため、ホットキングプローンにはK.ティータンが騎乗する。昨シーズン、この馬とこの騎手は1度だけコンビを組んだことがあり、勝利を収めている。前哨戦からの3週間でグッと調子を上げてきたら、この馬も争覇圏に入る1頭である。

R.ギブソン厩舎の6歳せん馬ラタンも、軽視が出来ない1頭だ。今年4月の香スプリントC(G2。芝1200メートル)で、人気薄ながら、ビートザクロックミスタースタニング(せん7歳)を破って優勝を飾り、ファンを驚かせたのがこの馬である。それがフロックではなかったことは、次走のチェアマンズスプリントプライズ(G1。芝1200メートル)で半馬身差の2着に入ったことが、証明している。今季ここまでの2戦は、いずれも4着以下に終わっているが、いずれのレースでも重いハンデを背負わされていたのが敗因であることは、明らかだ。また、いずれのレースでもハナを切るレースをしたが、これも彼の良さが活きる戦法ではなかった。他馬と同斤で出られるここは、近2走よりは絶対に良い競馬が出来るはずだし、鞍上のC.スコフィールドが上手に控える競馬をさせることが出来れば、大勢逆転の可能性もある1頭と見ている。

私のセレクションは、ビートザクロックエセロホットキングプローンラタンダノンスマッシュの順である。

  • 文:Bart Vanders
  • 訳:合田 直弘
  • ホットキングプローン

  • ラタン

  • ダノンスマッシュ

Bart Vanders(バート・ヴァンダース)

バート・ヴァンダースは、競馬メディアに身を置いて20年以上になる。そのほとんどは、アップルデイリーの看板記者として過ごした歳月だが、現在はシンタオ・デイリーで活躍している。海外取材の経験も豊富で、北米、シンガポール、フランス、ドバイ、そして日本に出かけ、ブリーダーズカップ、ドバイワールドカップ、安田記念などを取材している。ちなみに、日本でお気に入りの競馬場は、阪神と園田とのこと。かつてはマカオで騎手エージェントをやっていた時期もあり、現在は、マカオと香港の競馬サークルの橋渡し役ともなっている。

ご注意

当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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