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特別レース名解説  4回 東京競馬
【第1日】 10月9日(土)
●プラタナス(Platanus)賞
 プラタナスは、スズカケノキ科スズカケノキ属の落葉高木の総称。ヨーロッパ南西部からアジア西部が原産地で、日本には明治時代に伝わった。やせ地や低湿地でもよく生長することから、街路樹や公園の樹木として利用されている。花言葉は「天才」。

●オクトーバー(October)ステークス
 オクトーバーは、英語で10月のこと。ラテン語で「8」を意味する「Octo」が語源。古代ローマでは3月起算の暦を採用しており、そこから数えて8番目の月という意。

●ペルセウス(Perseus)ステークス
 ペルセウスは、晩秋を代表する北天の星座。トレミーの48星座のうちの1つで、食変光星で有名なベータ星アルゴルを持つ。名は、ギリシア神話の英雄ペルセウスに由来する。ゼウスとアルゴス王アクリシオスの娘ダナエとの子であるペルセウスは、怪物の魔女メドゥサを退治し、その帰途エチオピアの王女アンドロメダを海の怪竜から救って妻とした。

【第2日】 10月10日(日)
●本栖湖(もとすこ)特別
 本栖湖は、富士山の北麓にある淡水湖。富士五湖の1つで最大水深が最も深い。風光明媚な土地として知られ、湖畔周辺にはレジャー施設が整っている。

●テレビ静岡賞
 テレビ静岡は、静岡市に本社を置く放送局。昭和43年の開局で、FNS(フジテレビ)系列。本競走は、平成3年に同社から寄贈賞を受け創設された。

●毎日王冠(GII)
 本競走は、昭和25年に創設された3歳以上馬の重賞競走。当初は距離2,500m、定量の勝抜制(1度その競走に優勝した馬は次回以降同じ競走には出走できないという方式)で施行されていた。30年に負担重量が別定重量に改められたのを機に、過去の優勝馬にも出走資格が与えられ、37年には距離が2,000mに短縮された。59年に秋の天皇賞が3,200mから2,000mに短縮されたことに伴い、1,800mに短縮され、現在に至っている。
 なお、本競走は毎日新聞社より寄贈賞を受けている。毎日新聞社は、東京・大阪・名古屋・北九州に本社を置く新聞社。

【第3日】 10月16日(土)
●相模湖(さがみこ)特別
 相模湖は、神奈川県相模原市にある湖。昭和22年に完成した相模ダムによって、相模川が堰き止められてできた人造湖である。遊覧船や足漕ぎボートなどが浮かび、人気の観光地となっている。また、釣りのスポットとしても有名で、ヘラブナ・ブラックバス、冬はワカサギが釣れる。

●東京ハイジャンプ(J・GII)
 本競走は、平成11年に創設された障害重賞競走。通常の競走では高さ130cmの竹柵2基と140cmのいけ垣が使用されるが、本競走では大いけ垣(高さ150cm)2基および大竹柵(高さ150cm)に変更して行われる。また、スタンド前のホームストレッチ半ばに可動式障害が設置されることにより、東京競馬場の長い直線で最後まで目が離せない争いが繰り広げられる。

●秋嶺(しゅうれい)ステークス
 秋嶺は、秋の山、嶺のこと。秋は空気が乾燥し、澄んでいるので遠く離れた山々を鮮明に見ることができる。東京競馬場からも空気の澄んだ晴天の日には、富士山を望むことができ、「秋嶺」を楽しむことができる。

●アイルランドトロフィー
 本競走は、競馬を通じてアイルランドと日本の友好・親善を図ることを目的とし、アイルランドのレパーズタウン競馬場との交換競走として設立された。それに伴い、同競馬場では『The J.R.A.Stakes』が施行される。

【第4日】 10月17日(日)
●サフラン(Saffron)賞
 サフランは、アヤメ科の多年草。南ヨーロッパ・小アジア原産で、日本には江戸後期に渡来した。花期は10〜11月頃で、球茎から芽を出し、紫色の花をつける。赤く長い3本の雌しべは、薬用や染料として使用される他、香辛料として世界中で料理にも使われる。花言葉は「歓喜」。

●白秋(はくしゅう)ステークス
 白秋は、秋の異称。中国の五行思想では、四季に色を当てはめ、「青春、朱夏、白秋、玄冬」とそれぞれ表現される。

●府中牝馬ステークス(GIII)
 本競走は、昭和28年に『東京牝馬特別』の名称で創設された競走。その後、39年に『東京タイムズ杯東京牝馬特別』、40年には『東京タイムズ杯牝馬特別』、42年には『牝馬東京タイムズ杯』と改称を重ねてきたが、平成4年より『府中牝馬ステークス』として施行されている。創設時は2,000mのハンデキャップ競走であったが、昭和30年に1,600mとなり、44年には負担重量が別定に変更された。平成8年には1,800mに延長され、牝馬の秋季ローテーションにおいて『エリザベス女王杯』に繋がる重要な競走となった。

【第5日】 10月23日(土)
●いちょうステークス
 いちょうは、中国原産のイチョウ科の落葉高木。裸子植物の一種。高さは20m以上になり、扇形で切れ込みを持つ葉は秋に黄色く色付く。雌雄異株であり、雌株のみが種子を付ける。この種子の白色の核が「ギンナン」である。花言葉は「長寿」。

●南武(なんぶ)特別
 南武は、武蔵国の南部の意。JR東日本の南武線の名称の由来となっている。南武線は、川崎駅と立川駅を結ぶほか、尻手駅と浜川崎駅を結ぶ支線を持つ路線。大部分の区間で多摩川と並行して走り、武蔵野線とともに東京外環状線を形成している。

●サウジアラビアロイヤルカップ富士ステークス(GIII)
 本競走は、『ジャパンカップ』の招待を受けた外国馬とその帯同馬、ならびに代表候補の地方馬が出走できる競走として昭和56年に芝1,800mの定量戦として創設された。平成9年より1,400mの別定戦として通常の国際競走に改められ、10年にはGIII競走となった。12年からは1,600mとなり、施行時期もそれまでの11月から10月に改められた。
 富士は、静岡県と山梨県にまたがる円錐状成層火山。標高は3,776mで日本最高。空気が澄んだ晴天の日には、東京競馬場から富士山を眺望することができる。
 本競走は、平成19年よりリヤド馬事クラブからサウジアラビアロイヤルカップの寄贈を受けて施行されている。

【第6日】 10月24日(日)
●神奈川新聞杯
 神奈川新聞は、昭和17年(1942)に神奈川県新聞と神奈川日日新聞が合併して誕生した朝刊地方紙。神奈川新聞社は本社を横浜市に置く新聞社。本競走は、平成6年に同社から寄贈賞を受けて創設された。

●甲斐路(かいじ)ステークス
 甲斐路は、甲斐の国全体に通じている路。甲斐の国は、旧国名の1つで今の山梨県全域に当たる。古代甲斐の国は、「甲斐の黒駒」という名馬の産地として知られ、平安時代には信濃、上野、武蔵とともに天皇直属の牧場が置かれ、毎年都に馬を献上する駒牽(こまひき)が行われていた。

●ブラジルカップ
 本競走は、日本とブラジルの修好100周年を記念して平成7年に創設された。ブラジル国内には、『ブラジル大賞典』や同国のダービーにあたる『クルジェロドソル大賞典』が行われるガベア競馬場、『サンパウロ大賞典』が行われるシダーデ・ジャルダン競馬場などがある。シダーデ・ジャルダン競馬場では、日本との交換競走として『日本杯(Copa Japao de Turfe)』が施行されている。

【第7日】 11月 1日(月)
●六社(ろくしゃ)特別
 六社は、東京競馬場に近接する大国魂神社の別称。大国魂神社は、武蔵大國魂神を主神とする神社で、他に武蔵国の著名な六神(小野大神・小河大神・氷川大神・秩父大神・金佐奈大神・杉山大神)を併せて祭っていることから、六所宮・六社明神とも言う。5月5日の例大祭は、深夜に町中の灯が消され、その暗闇の中を8基の神輿が御旅所まで渡御したことから、暗闇祭と言われている。

●精進湖(しょうじこ)特別
 精進湖は、山梨県中南部の富士山北西麓にある淡水湖。富士五湖の1つで、面積は五湖の中で最も小さい。かつて本栖湖、西湖とは1つの湖で、「せの海」と呼ばれていたが、富士山の噴火によって現在のように3つの湖に分断されたと言われている。

●赤富士(あかふじ)ステークス
 赤富士は、早暁のわずかな時間に富士山が朝日に照らされ赤く染まる現象。晩夏から初秋にかけて見ることができる。葛飾北斎の『凱風快晴』を始めとして、多くの絵画の題材に用いられている。

【第8日】 10月31日(日)
●くるみ賞
 くるみ(胡桃)は、クルミ科クルミ属の落葉高木の総称。日本に自生する多くはオニグルミと呼ばれる種である。果実の核はきわめて堅く、中の種子は食用となるほか、塗料などにも用いられる。花言葉は「知性」。

●河口湖(かわぐちこ)特別
 河口湖は、山梨県南都留郡の富士山北麓に位置する淡水湖。富士五湖の1つで、富士箱根伊豆国立公園に属する。海抜830mで五湖の中では最も低い所にある。湖中には鵜の島と呼ばれる小さな島が浮かび、縄文時代や弥生時代の土器・石器が多数出土している。

●紅葉(こうよう)ステークス
 紅葉は、秋に落葉樹の葉の色が変化する現象。落葉に先立って、葉で赤色のアントシアニンが生成されるために起こる。一般的に1日の平均気温が5〜6℃になる頃に見ごろを迎えると言われている。秋になると東京競馬場周辺の木々は鮮やかな紅葉で彩られる。

●天皇賞(秋)(GI)
 本競走は、明治38年(1905)5月6日に横浜の日本レースクラブが、明治天皇から『菊花御紋付銀製花盛器』を下賜され、創設した『エンペラーズカップ』を前身とする競走。翌39年には東京競馬倶楽部にも御賞典が下賜され、その後、阪神、小倉、福島、札幌、函館の計七つの競馬倶楽部で『帝室御賞典競走』が施行されていた。しかし、各競馬倶楽部が独自の競走条件で施行していたため、競走名こそ同じものの、レースの性格は統一されたものとは言えず、昭和12年(1937)に各競馬倶楽部が統合されて日本競馬会が誕生したのを機に、『帝室御賞典競走』は春が阪神、秋が東京と、年2回東西で施行されることとなった。
 第1回の12年秋は2,600m、13年春が2,700mで、3歳以上の馬によって争われた。13年秋から 4歳以上、3,200mの競走条件となり、戦争で中断される19年春(この時は能力検定競走として非公開で施行)まで続き、戦後の22年春に『平和賞』の名で復活。同年秋から現在の名称である天皇賞となり、春が京都、秋は東京で施行され、長い歴史を誇る天皇賞は古馬最高の栄誉とされてきた。56年に勝抜制が廃止されて過去の優勝馬にも出走権が与えられ、59年には秋の天皇賞を2,000mに短縮、さらに62年には3歳馬にも秋の天皇賞への出走権が与えられた。これにより春は4歳以上のステイヤーの日本一を決定するレース、秋は3歳以上で中距離のナンバーワンを決めるレースと、その性格が明確に分けられた。なお、国際交流競走として競走内容の充実を図る観点から、平成20年よりせん馬にも出走資格が与えられた。

●東京ゴールデンプレミアム(エアグルーヴメモリアル)
 本競走は、売上げの5%相当を上乗せして払戻をする「JRAプレミアムレース」全24競走の内の1つ。黄金のように価値のあるプレミアムレースとして「ゴールデン」を冠している。
 競走名に併記されているエアグルーヴは、過去の『天皇賞(秋)』優勝馬から、ホームページ上のファン投票によって選出された平成9年の同レース優勝馬。