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●新春(しんしゅん)ステークス
新春は、「新年、正月」の別称。本競走名は、昭和29年に国営競馬が日本中央競馬会へと移行されて以来、現存する最も古い競走名のひとつ。
●万葉(まんよう)ステークス
万葉は、現存する最古の歌集である『万葉集』のこと。成立は奈良時代末期とされる。『万葉集』の編者については幾つかの学説があるが、現在は大友家持とする説が有力で、仁徳天皇期から淳仁天皇期までの長歌・短歌・旋頭歌など約4,500首が収録されている。代表的歌人は額田王、山部赤人、山上憶良など。また「防人の歌」や「東歌」など庶民の歌も含まれている。
●門松(かどまつ)ステークス
門松は、正月に家の門口に飾る松の飾り。本来は年神(としがみ)の来臨する時の依り代の意味を持つ。一般的には竹・松などを用いるが、地方によってはナラ・サカキ・シキミなどの常緑樹を用いる。1月7日まで飾ることから元旦からの7日間を「松の内」と呼ぶ。
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●福寿草(ふくじゅそう)特別
福寿草は、キンポウゲ科の多年草。旧暦の正月頃に咲き出すことから別名「元日草」と呼ばれる。日本・東シベリアなどに分布し、多くの品種がある。葉は細裂してニンジンの葉に似ている。花は頂生し黄色で多数の花弁があり、直径は約4cm。正月用の鉢植え・盆栽などにする。全草が強心・利尿薬となる。花言葉は「幸運を招く」。
●初夢(はつゆめ)ステークス
初夢は、新年になって初めて見る夢のこと。古くは節分の夜、すなわち立春の朝の夢を初夢といった。これは立春が正月であった頃の名残で、暦の正月に合わせて、大晦日の夜に見る夢を初夢とする考えが起こったが、江戸時代中期頃からは元日の夜の夢を初夢と呼ぶようになった。初夢に見ると縁起が良いとされるものに「一富士、二鷹、三茄子」があり、その起源は江戸時代に遡る。
●スポーツニッポン賞京都金杯(GIII)
本競走は、昭和38年に創設された『迎春賞』を41年に『金杯』と改称して創設された競走。55年までは別定重量で争われていたが、56年にハンデ戦となり、長く関東の金杯と同じ条件で行われていた。平成8年から東西で行われる金杯を区別するため『京都金杯』の名称になり、12年には距離が2,000mから1,600mに短縮された。
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●飛梅(とびうめ)賞
飛梅は、菅原道真が左遷された時に、京都から大宰府天満宮に飛んできたとされる梅。延喜元年(901)、太宰権帥(だざいごんのそち)に左遷された道真は、都の自宅を出発する際、平生愛する梅に対して「東風ふかば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」と詠んだ。この歌を知った梅は道真の後を追って、翌年その配所に飛んでいったという伝説がある。現在も福岡県大宰府天満宮本殿横にある梅が伝説の飛梅だと言われている。
●許波多(こはた)特別
許波多は、京都府宇治市の地名「木幡」の元となったもの。許波多神社が有名。皇位継承をめぐる壬申の乱の時に大海人皇子(後の天武天皇)が戦勝を祈願したといわれている。また、競馬発祥の神社としても知られ、古代から祭礼行事として東西二町の馬道で競馬が行われていた。
●寿(ことぶき)ステークス
寿は、めでたい事、めでたい事を祝うこと。また、祝いの言葉や儀式のこと。
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●北大路(きたおおじ)特別
北大路は、京都市街地北部を東西に走る幹線道路のこと。東は白川通から西は金閣寺前までに至る。沿道には、大徳寺や船岡山公園などがある。バスターミナルや地下鉄の駅がある烏丸北大路は、京都市北部の交通の拠点である。
●大和(やまと)ステークス
大和は、五畿内のひとつで、奈良県全域を占める旧国名。飛鳥京、藤原京、平城京などの都が置かれ、室町時代初期までは寺社が大きな勢力を誇っていた。日本の異称としても用いられる。明治9年(1876)に大阪府と合併、20年(1887)に奈良県として分離した。
●日刊スポーツ賞シンザン記念(GIII)
本競走は、シンザン号の栄誉を称え昭和42年に創設された重賞競走。シンザンは39年にセントライト以来23年ぶり、日本競馬史上2頭目の三冠(皐月賞、東京優駿、菊花賞)制覇という偉業を達成し、翌年には秋の天皇賞と有馬記念も制して五冠馬の称号を得た。引退後も種牡馬として活躍し、平成8年に逝去した。同馬は昭和59年に顕彰馬に選出されている。
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●牛若丸(うしわかまる)ジャンプステークス
牛若丸は、源平合戦で大活躍した源氏の武将、源義経の幼名。義経は、源平の合戦のひとつである壇ノ浦の戦いで、敵将平教経と遭遇した際に、舟と舟との間を飛び移ったとされ、その距離が舟八艘分もあったことから『八艘飛び』の名で今日にも伝わっている。
●花見小路(はなみこうじ)特別
花見小路は、京都市東山区北西部にある通りの呼称。北は三条通から南は建仁寺前までの小路のことをいう。祇園歓楽街の中心を貫き、四条通より南側の沿道は石畳で舗装され、「都をどり」の行われる歌舞練場やお茶屋、町屋などが立ち並ぶ。同通り沿いにはJRAの場外勝馬投票券発売所であるウインズ京都がある。
●雅(みやび)ステークス
雅は、宮廷風であること、上品で優美なこと。俚(さと)びに対する語。本居宣長は平安時代の和歌、物語を含む古代文化の中心にあるものを「みやび」と呼んだ。
●淀短距離(よどたんきょり)ステークス
淀は、京都市南西端、伏見区の地名。川の水が淀むことに由来する。宇治川・桂川・木津川の合流点付近を占め、旧河床・自然堤防を利用した野菜栽培が盛んだったが、近年は急速な宅地化が進んでいる。なお、旧河床部には京都競馬場がある。
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●紅梅(こうばい)ステークス
紅梅は、紅色の花の咲く梅。梅は、中国原産のバラ科の落葉高木。観賞用庭木として重宝されている。梅には300種類以上の品種があり、大別して野梅系、紅梅系、豊後系がある。『源氏物語』第四十三帖の巻名でもある。
●石清水(いわしみず)ステークス
石清水は、石清水八幡宮の略称。石清水八幡宮は、京都府八幡市にある元官幣大社で、伊勢神宮に次ぐ宗廟として歴代朝廷の崇敬が篤く、鎌倉時代以降は源氏の氏神として武家の崇敬も深かった。
●日経新春杯(GII)
本競走は、昭和29年に『日本経済新春杯』として創設された競走。54年に『日経新春杯』と改称された。創設当初は2,400mで施行されていたが、62年には2,200mに短縮された。平成6年に2,500mに変更された後、翌年に再び2,400mとなり、負担重量がハンデキャップに変更となった。
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●乙訓(おとくに)特別
乙訓は、京都府の南部に位置する郡。主に桂川の西岸の地域を指す。『日本書紀』には弟国(おとくに)とも記載されている。竹の子の里として有名。
●若駒(わかこま)ステークス
若駒は、若い馬のこと。本競走は『ジュニアステークス』の名で施行されていたが、平成元年より『若駒ステークス』と改称された。
●羅生門(らしょうもん)ステークス
羅生門は、平安京の大門・羅城門(らじょうもん)の後世の当て字。羅城門は、条坊都市の中央を南北に貫いた朱雀大路の南端に構えられた門で、北の朱雀門と相対する。
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●睦月(むつき)賞
睦月は、陰暦一月の異称。睦び月とも言う。
●伏見(ふしみ)ステークス
伏見は、京都市南部の区名。東山山地に接する北端部には伏見稲荷がある。かつては「伏水」と表され、豊富な地下水を利用した清酒の産地でもある。江戸時代には淀川の水運を利用した三十石船の船着場であった。なお、同区内には京都競馬場がある。
●平安ステークス(GIII)
本競走は、平成6年に創設された重賞競走。平安は、平安京の略称で京都の別称。平安京は、延暦13年(794)に長岡京より遷都された都で、大きさは東西4.5km、南北5.2km。平安遷都1100年を記念して明治28年(1895)に建立された平安神宮は、大極殿と応天門とを模造し、平安京の大内裏の規模を3分の2で縮小している。祭神は桓武天皇で、昭和15年(1940)に孝明天皇が合わせ祀られた。秋には京都三大祭の一つである「時代祭」が行われる。
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